もし、「あなたの自由にやってもいいですよ。
責任は全部取ってね」という経営者がいても、それは無理なのです。
つまり、店長はお店の中では一番決定権があるかもしれませんし、権限を持っているかもしれませんが、じつは大きな権力の中で動いているのであって、仕事には制限を課せれられているのです。
上からの指示や、上からの要望に従わなくてはいけません。
全てが自由にできるわけではない
つまり、店長だって店長の一存で何もかもができるわけではなく、すべてが自由に進められるわけでもないのです。
ということは、店長というのは部下と上司の板挟みになる、かなりキツイポジションであるのです。
自由はないけど、責任はある。
上からの圧力もあるし、下からの要望や愚痴は絶えないという現状です。
板挟みになっているときが一番大変ですよね・・・。
ただただ愚痴を言っていればよかったバイトの時とは比べ物にならないくらい、ストレスを抱えることもあります。
それで、部下たちの信頼を勝ち得ながら、上からの指示を形にしていくということをするのには、相当の技術と人間力も必要となってくるでしょう。
スタッフの団結力を図る
店長は、お店の雰囲気を良くすることもできれば、悪くすることもあります。
よい店長というのは、スタッフの団結力を図り、スタッフが活き活きと仕事ができるように環境や人間関係も築いていく仕事があります。
飲み会の企画
スタッフの団結力を図るために、飲み会の企画することもあるでしょう。
特に、新人さんが入ってきたときには必ず歓迎会をするという職場もあります。
そのようにして、一人ひとりに自分の居場所というものを感じてもらって、責任感と連帯感をもって仕事をしてもらうのです。
飲み会では、スタッフのことをよく知り、自分のこともよく知ってもらう機会になります。
そのように一人の人として知り合うことで、信頼関係を築いていったり、部下一人ひとりに合った教育の仕方というものも見極めることもできるわけです。
日頃の忙しい業務の他に、そのように仕事場とは別に部下たちと接する機会も作って団結力を高めていかないといけないわけなので、すごく気を遣うポジションですよね。
誕生者の確認
スタッフの誕生日には、ケーキとかちょっとしたプレゼントを贈ることが恒例となっている職場もあります。
そのようなところでは、誰かひとりでも漏れないように、店長はしっかりと誕生者の確認も行わないといけないでしょう。
誰か一人だけ忘れられていた・・・なんてことがあったらかわいそうですから、店長は忙しい毎日の中でも、ちゃんとスタッフの個人的なことまで把握していなくてはいけないんですね。
まあ、そのような行事がない職場では関係ないことですけどね!
トラブルの対処
店長として大変なのは、トラブル処理でしょう。
何年店長として働いていても、トラブルは毎年あって常に勉強しているような状態だという人は少なくありません。
トラブルやクレームが一切ないお店なんかありません。
お客様がいる限り、トラブルは起きます。
スタッフだって365日パーフェクトに仕事ができるわけではありません。
それで、発注ミスとかもでてくることがあります。
どんなに逃げ出したくなるようなトラブルでも、店長として対処する方法を考えて行かなくてはいけません。
お客さんだって、いろいろな方がいるからいろいろなクレームや不満が出てきます。
その対応を任せられるのが店長です。
自分のミスではなくても、お店のミスは店長が出て行って対処しなくてはいけません。
そして、クレーマーと言われる人たちに対応していかなくてはいけなかったりします。
お客さんからのクレームというのは、店舗への改善点を知るよい機会にもなり、お客さんからのアドバイスとなることも多いでしょう。
しかし中には、とても常識では考えられない理不尽で自分勝手なお客さんもいることでしょう。
そのような人たちに対して、お店の責任者として対応していかなくてはいけないのはとても大変です。
クレーマーにもいろんなタイプの人たちがいて、ただただ自分のストレスを発散させるために言いがかりをつけて相手に謝罪をさせたり、相手に文句を言いたいというだけのたちの悪い人たちもいます。
さらに、以前にトラブルを起こしたらお店側がそれを収束するために、優遇してくれたということで、そのような利得を得ようとしてあえてトラブルをもう一度起こそうとするタイプもいます。
つまり、それは企業側のスキをついた、計画的なクレーマーです。
脅しをかけて金品の要求をしてくる人もいるのです。
そのようなとにかく、お店にいるといろいろなトラブルが常に発生するので、それに対応していかなくてはいけないので、店長には心休まる時はないと言えるでしょう。
責任者としての謝罪
お店のミスは、店長が責任をもって謝罪し、トラブルの一刻も早い収束のために尽力しなくてはいけません。
怒っているお客さんに対して、まず落ち着いて対応をしてこれ以上気分を害することなく話を聞かなくてはいけないでしょう。