その人がいるだけで場が華やいだり、集団の中にいても、ひときわ輝いていて目を引く人っていますよね。
皆さんはそのような人のことをどんな人と表現されますか?
美人、スタイルが良い、華があるなど色々な形容詞で表すことができますが、それよりもぴったりなのは「佇まいが素敵な人」という表現ではないでしょうか?
持って生まれたスタイルの良さ、ルックスの美しさももちろん人の目を引くものです。
しかし、全体的な雰囲気、醸し出すもの、滲み出る美しさは、身体的な特徴だけではなく、心身両面が関係しており、これという一つの特徴というよりは、様々な要素が組み合わさって醸し出されるものですね。
佇まいが素敵な人になりたい!
そんな総合的な美しさを兼ね揃えた「佇まいが素敵な人」に、性別、年齢をを問わず、多くの人が憧れるのも納得ですよね。
外見は、年齢を重ねるごとにどうしても衰えてしまいますが、内面や考え方、醸し出す雰囲気は、年とともに輝きをますことも多いです。
佇まいの意味は後ほどゆっくり考えますが、人だけでなく、建物や街並み、山や木などの自然にも使われる言葉です。
そこで佇まいが素敵な人の魅力をよりイメージしやすくなるために、古い歴史を持つヨーロッパの石畳や、時代の移り変わりを見守ってきた建物を想像して見ることができます。
それらの建造物は、汚れや劣化という問題に直面しながらも、哀愁、品、色褪せない美しさ、過ぎた時代文の重みを見る人に感じさせるのではないでしょうか?
そこにいると吸い込まれるような感覚や、人を惹きつける魅力があるのです。
人についても同じような感覚になることができます。
佇まいが素敵な人は、老若男女問わず多くの人を魅了し、虜にするのです。
佇まいってどういうもの?
辞書によると、「立っているようす。またそこにあるもののありさま」「そのものの醸し出す雰囲気」、また「暮らし方やなりわい」と定義されています。
ですから、家並みや町並みを指して、「京都は昔から変わらない佇まいである」と言ったり、ある建物を指して「異様な佇まいの病院」と使ったりします。
また人に対して用いる場合は「物静かな佇まいの男性」「佇まいの綺麗な女優さん」とも表現することができます。
この例を見ても佇まいには広い意味があることがわかりますね。
姿や風格、身のこなしや格好、見栄えやオーラなど実に様々なことを包含しているのです。
ですから佇まいとは何か?と言われて、これと一言で答えることはできません。
当てはめる対象、シチュエーションなどによって、表していることが微妙に異なるのです。
ではこれから佇まいが表す代表的な意味を見ていきましょう。
立っている様子
立っている様子とは、人でいうならば、姿勢、立ち姿を指していますし、建物ならば、外観、建築デザインなどをさすでしょう。
主にフィジカルなことに重きを置いた場合の意味合いと考えることができます。
フォルムが美しかったりバランスが良いなど、見た目が良いことや綺麗なことなどポジティブな意味でも使えます。
寂しげだったり悲しげな表情をしていたり、手入れがされていなかったり、乱れているようなネガティブな意味合いでも「悲惨な佇まい」「佇まいが哀れで見ていられない」などと使うことができます。
ありさま
ありさまは、「物事の状態」「ありよう」という意味ですね。
ですから、現代起きている事柄全般を指して「世の中のありさま」と述べたり、自己の悲惨な状態を指して「自己のありさま」と使います。
また人の態度やその場の雰囲気、状況を指して「こんなありさまでは無理だ」とも使ったりします。
ですから、これは見た目だけではなく、出来事や人の感情、一定の期間の中で過ぎていく経験など、複合的な要素を含んでいることがわかります。
人の場合だと、身のこなし方や表情、人に対する態度や話し方などしばらく観察した後に、「美しい佇まいの人」という時には、この「ありさま」という意味合いで使っていることになります。
建物や庭園も、完成してすぐというようりは、ある一定の期間が過ぎ、様々な出来事や人の手が代わる代わる入り、味が加わった時に「貫禄のある佇まいになった」「その佇まいは人を癒す力がある」など、立っている姿プラスされた、雰囲気、重みなど、心で感じる何かを表現していると言えるでしょう。
佇まいってつまり…
ここまで佇まいの意味を見てきましたが、なんとなく意味をつかむことができたでしょうか?
佇まいとはつまり、立っている姿、ありさま、醸し出す雰囲気、ということができるでしょう。
佇まいが素敵だなんて言われてみたい
佇まいが素敵な人と聞いて、あなたは誰が頭に浮かんだでしょうか?