しかし、聞いてもらいたいと思うのであれば、まずは我慢してでも人の話をしっかりと聞く必要があります。
人とのコミュニケーションを取る上で最も重要かつ基本的なことですが、これが案外出来ていない人が多いです。
自分の意見ばかりを優先して、他人の話には耳を傾けない。
こんな人は、その人自身の意見もきっと真剣には聞いてもらえないでしょう。
本物の人は、大前提としてしっかりと相手の話に耳を傾けます。
相手が一体何をこちらに訴えているのかをきちんと理解して、その上で自分の意見を述べます。
もしも先に相手に意見を求められれば、物おじせずに堂々と自分の意見を述べることも出来ます。
ぶれない芯を持っている
本物の人は、皆ぶれない芯を持っています。
例えば私たちには、「弱者を助ける」という認識が共通してあるとします。
お年寄りに電車で席を譲ったり、困っている人がいれば助けたりと、そういったことを当たり前に出来る人も多いです。
しかし、その共通の認識も場面によっては揺らいでしまいます。
例えばイジメをしている集団がいるとします。
「弱者を助ける」という定義から見れば、その集団に飛び込んで行って、イジメの被害者を助けるべきです。
しかし現実にはどうでしょうか?何のリスクも恐れることなくそこに飛び込んでいける人など、そうはいないでしょう。
また、震災で急いで非難している中、動けなくなって助けを求めている人を、自分の身も顧みずに咄嗟に助けることは出来るでしょうか?
状況がひっ迫していたら、他人を助ける余裕などない人が多いことでしょう。
もちろんまずは自分の身の安全を確保するのが最優先ですので、イジメを止めることが出来なくても、他人を助けることが出来なくても、それは仕方がないでしょう。
しかし「仕方がない」と私たちが判断することで、認識と実際の行動にはぶれが生じてしまうのです。
その一方で、本物の人の芯は決してぶれることがありません。
イジメを見つけた時、逃げ遅れている人を見た時、咄嗟の判断で助ける行動に出ます。
それも、自分の身の安全は確保した上で、頭を使って問題を片付けようとします。
例えばイジメの現場を見たのであれば、直ぐにそれを先生に告げる、助けを求めている人がいるのなら、大声で周囲に呼び掛けて、協力して急いで助け出すなど、賢い方法でリスクを回避して行動する能力を持っています。
だからこそ、芯がぶれることなく保ち続けていられるのです。
外からの誘惑に負けない
本物の人は決してぶれない芯を持っていますので、外からの誘惑に負けることはありません。
「今日はサボろうよ」という友人の呼びかけや、「ちょっとだけなら大丈夫」といった甘い誘いにも応じることはありません。
あくまでも自分のペースを保ち、周りに合わせて自分を堕落させることは決してしないのです。
それは、「確固たる自分」を持っている人にしか出来ないことです。
大抵の人は周りに合わせて行動してしまうところを、周囲からどう思われようとも構わずに、自分の信念を貫いて行動しているのです。
ユニークな個性を持っている
本物の人は、イコール完璧な人、というわけではありません。
また、聖人君子というわけでもありません。
むしろ、確固たる自分を持っているからこそ、ちょっと変わったユニークな個性の持ち主が多いです。
例えば、いつも決まった食事のルーティンだったり、服を選ぶ時には決まった色合いでしか選ばなかったりと、その人特有のこだわりを強く持っていることがあります。
それも、こだわりの内容は一風変わったものであることが多いです。
昔から、才能がある人には人間性で普通とはかなりかけ離れたものを持っている人が多いと言われています。
本物の人も、これに通ずるようなユニークな個性を持っていることが多いのです。
生活パターンが決まっている
本物の人は、自分の中での生活パターンが決まっています。