洗脳って言葉だけを見ればすごくマイナスなイメージがあるかもしれません。

もちろん、本当に良くない意味で洗脳をする人、洗脳することを悪用する人は世の中にたくさんいます。

しかし、洗脳とは、被害のごくごく少ないものも含めると、世の中にありふれています。

今回はその洗脳の意味と特徴について詳しく考えていきたいと思います。

️この人洗脳されてる…!

人は失恋した時、すっかり心が弱ってしまっている時に優しく励ましてくれた人に対して好意を抱いてしまうケースが多いです。

そのままその人とお付き合いしちゃった…なんてこと、経験がある人もいると思います。

失恋でなくても、精神的に落ち込んでいたりしたときに優しい言葉をかけてくれた人や、いつも困ったことなどを相談していた人に対して信頼を寄せそのままお付き合いするなんてことはよく聞く話です。

実は、これも洗脳の一つなのです。

世の中に洗脳はたくさんあります。

本当に小さいものも含めると本当にありふれているのです。

通販番組を見て、ついその商品を買ってしまったりするのもある種の洗脳といえるかもしれませんね。

実はあなたも毎日どこかで洗脳されてしまっている瞬間があるのかもしれません。

洗脳とは


洗脳とは、精神的または物理的な圧力をかけ、その人の考え方を根本から改めさせ、考え方や価値観を変えて自分の思い通りにその人を操ることを言います。

簡単に言うと、「その人の考え方や価値観を変えること」ということになります。

ここで重要なのは、「ある特定の考え方」に持っていくという点です。

例えば、小学校の道徳の授業で子供たちに教育するとき、たいていは物語やお話を読んだ後に「これを聞いてあなたはどう思いましたか?」と問いかけるものです。

それに対して子供たちが「いいと思った」とか「悪いと思った」など返答しながら授業が進みますね。

「犯罪はダメなもの」などの普遍的な考え方は強制的に教えますが、たいていの問題は提起して考えさせることで子供たちに自分なりの答えを出させることを目的とします。

これは教育と言います。

教育とは、普遍的な答え以外のことについては固定的な考え方を強要したりしません。

また、子供というのは、先入観のないまっさらな状態ですから、そこに新しく「命とは大切なものです」とか「犯罪はしてはいけません」などの価値観を与えていくのは、洗脳ではなく教育の範囲になります。

それでは洗脳とは教育と何が違うのかと言うと、ある特定の考え方に人を導くことです。

「日本は軍国主義であるべきだ」など、偏った考え方は学校では教えませんね。

例え子供のまっさらな脳に教えたとしても、その情報が先ほどの軍国主義のように偏った価値観であれば、これも洗脳と言います。

また、すでに「日本は民主主義である」という価値観を持っている人に対して、さまざまな手段を用いて軍国主義の価値観を植え付けていくことも洗脳と言います。

この場合、本人の意思は関係なく、洗脳させる側の意志のみで思考を変えさせていっているという前提があります。

マインドコントロールとは違う


洗脳を英語で言うとマインドコントロールであると思っている人もいるかもしれません。

しかし、洗脳とマインドコントロールは違う意味になります。

洗脳が物理的な手段で相手を洗脳することであったなら、マインドコントロールは精神的な手段で相手の心を変えることを言います。

大きく違う点は、洗脳は暴力で無理やり思考を変えさせられるのに対し、マインドコントロールは、あたかも「自分からそういう考えを選んだ」かのように仕向けるところです。

巧みな話術などを用いて、相手が自発的に考え方を変えるように仕向けるのがマインドコントロールになります。

大きい意味では洗脳と同じですが、全く同じ意味というわけではなく、相手への働きかけ方が全く異なるのが特徴です。

洗脳されてる人は助けるのが難しい

洗脳されている人を助けるのは、非常に大変です。

なぜなら、洗脳されている人は、自分から人に助けを求めることをしないからです。

洗脳というのは、思い込みや常識の部分を無理やり変えさせています。

ですから、洗脳された考え方や価値観は無理やり変わってはいるものの、その人にとっての常識なのです。

自分の常識を誰かに変えてもらいたいと思う人はそうそういないでしょう。

むしろ自分の中の当たり前の情報を間違っていると言ってくる人がいたら敵意すら覚えるかもしれません。

洗脳されている人を助けようとした場合、助けようとした人が逆に敵視されてしまうために、聞き入れてもらえないことがほとんどなのです。

️洗脳されていると思う人の7個の特徴

周りから見ても洗脳されていると思う人というのは、いくつかの特徴があります。

洗脳されている人は自分では気付いていないことがほとんどです。

自分は大丈夫だと安心している人も他人事ではないので、当てはまる特徴があるかチェックしてみてくださいね。

自分が洗脳されている自覚がない

洗脳されている人は、自分が洗脳されていると自覚がないケースが多いです。

もし洗脳していることを誰かから心配されても、「自分は洗脳なんてされていない」と認めないでしょう。

さらに、指摘してきた相手の方が洗脳されていると思う人もいるかもしれません。

自分が正しいことをしていると思い込んでいるので、洗脳を疑わないのでしょう。

全てを信用しきっている

洗脳されていると思う人は、何も疑うことなく全てを信用しています。

よく言えばお人好しな人とでも言えるのかもしれませんが、他人を疑うことを知らない人は相手の演技に素直に騙されてしう可能性が高いです。

自分のこともよく知らないのにいつも親切にしてくれる人というのは、何か目的があるケースもあるのです。

恋愛で言えば好意があるということになりますが、今回のテーマで言えば、商品を売りつけたいとか宗教に勧誘したいとか、そういう目的があって近づいてきていると考えることができます。

全てを信用している人というのは、他人を疑うことが悪いことであると思っている傾向にあります。

確かに不必要に他人を疑う必要はないのかもしれませんが、自分の身を守るために周囲を警戒し、近づいてきた人に対して警戒心を抱くのは、決して悪いことではありません。

ですから、自分に調子よく近づいてくる人がいた場合、親しく話をするのは構いませんが、ある程度の距離は置きつつ、しっかり様子をうかがってから近づくクセをつけたいものですね。

ストレスを抱えている

洗脳されてると思う人は、日常にストレスをたくさんかかえている場合があります。

なぜなら、ストレスがかかると人の心はどんどん弱くなっていってしまいます。

この弱った状態の時こそ洗脳されやすいのです。

これは、肉体的にも精神的にも同じですが、どちらも疲労すると脳が正常に機能しなくなります。

ですので、洗脳しようと思っている人は、どんどんとその人を疲労させようとしてくると言われています。

可能な限り一緒にいて他の人と会う時間を減らしたり、寝不足にさせられたりするのです。

そうすると、だんだん脳が正常に機能しなくなり、その人の言うことを簡単に信じてしまうようになります。

ですから、ストレスを抱えたまま解消出来ずに日々を過ごしている人は、洗脳する側からしてみれば、洗脳しやすい格好の獲物になってしまうのです。

危機感がない

洗脳されている人は危機感が足りないことが多いです。

なぜ危機感がないのかというと、社会経験が少なかったり、世間知らずなことも原因になりえます。

例えば、オレオレ詐欺が流行った頃を振り返るとよくわかります。

オレオレ詐欺がニュースになる前は、かなりたくさんの高齢者が騙され、お金を取られていました。

しかし、ニュースで頻繁に放送するようになってからは、「もしもし、俺だけど」のセリフに警戒心をみんなが抱くようになり、引っかかる人は減少傾向になりました。

しかし、それでもまだ高額なお金をだまし取られる人もいたのです。

その人たちはなぜ全く同じ手口で騙されてしまったのかというと「ニュースを見ていなくて、こんな詐欺があると知らなかった」からなのです。

知らないということは、自分も騙されるのではないかという危機感すらないということです。

社会経験が少ない、持っている情報が少ない人は、一般的に見て「絶対詐欺でしょ」と普通の人なら警戒するところを、警戒心を抱く事が出来ないことが多いです。

「これは危険だぞ」というアンテナが非常に低いのですね。

ですので、明らかに引っかけようとする言い回しをしていても、相手に言われるがままに行動してしまうのです。

自分を守るためには、それなりに情報収集しようという心がけが大切です。

自分は大丈夫と思っている

洗脳されている人は、自分だけは大丈夫と思っています。

まさか自分が騙されるわけないと思っていると、いざ騙す人が近づいてきた時に怪しい雰囲気を察知することが出来ません。

日々ニュースで流れている事件と自分のご近所付近は別次元のものであると思い込んでいるのでしょう。

自分のためだけにあっさりと人を騙したり裏切ったりする人が世の中にいることは知っていても、それが自分の身近にいる可能性があることは考えていません。

むしろ何の根拠もないのですが、絶対に自分の周りにはいないと思い込んでいます。

神秘的なものを信じている

洗脳されてると思う人は、霊の存在やオーラ、守護霊、ご先祖様などの神秘的な事を信じていることが多いです。

もちろん、信じていけないというわけではありませんし、ご先祖様は大事にしなければいけません。

しかし、こういう神秘的な内容は、何でもありの状態に陥ってしまうため洗脳されやすくなってしまいます。

世の中のことや、自分の身の周りに起きた出来事を全て運命や霊の仕業にしてしまうことが出来るので、洗脳する側から見たら、その話題さえ出せば、簡単に高額商品を買ってくれる良いお客様になってしまいます。

また、自分自身に不満や弱さがある場合でも、自己で解決しようとは思えなくなり、代わりに念のこもったアクセサリーを身につけるだとか集団で集まってお祈りをするだとかという常識的ではない方向に傾倒していきがちです。

自分の軸がない

洗脳されていると思う人は、自分の考えを持たず、常に人の意見を参考にしている傾向にあります。

自分の軸がないとは、自分の考えがないこと、自分で物事を判断することが出来ないということになります。

そのため、流されやすく誰かに頼った生活が当たり前になっている人も多いです。

もしその頼りにしている人があなたを洗脳しようとしてきた場合、もうそこから抜け出すことは難しいでしょう。

しかし、自分の意思をちゃんと持っていれば、「なんか変だぞ」と思った段階で抜け出すことができます。

人が良いと言えば自分も良いと思ってやる。

人がダメだと言ったら自分もすぐにやめる。

これではどんどんと騙す人に引きずり込まれて洗脳されてしまいます。

人に意見を求める前に、自分はどうしたいのか、自分が正しいと思うことはどんなことかということを、少しでいいので考えてから人に相談するように日頃から練習していかないといけませんね。

️人が洗脳されるモノ

人はいろいろなものに日々洗脳されていると言っても過言ではありません。

良い情報を言葉巧みに並べ立て、あたかも視聴者が自分から「買いたい!」と思わせるような通販番組もその一つかもしれません。

また、テレビ番組も同じです。

世の中の情報はとてもたくさんありますが、番組にする前にすでにテレビ局側に情報は取捨選択されているのです。

ですから、ネットではニュースになったり話題になったりしている出来事でもテレビでは全く取り上げられていないケースもあれば、さほどたいしたニュースでもないのに、さも大事かのように大きく取り上げられている時もあります。

こういう情報提供の仕方が結果的に洗脳と同じような効果を及ぼすこともあるのです。

では、他にはどんな「洗脳」があるのでしょうか。

宗教

宗教のイメージを人に聞いたとき、「洗脳」という言葉が真っ先に出てくるほど宗教が洗脳的であるイメージは強いです。

宗教は、メジャーなものからマイナーなものまでさまざまありますが、意図して洗脳しようとしている宗教はほとんどないと考えられます。

しかし、意図して洗脳していなくても、宗教というものの特性上、結果的には洗脳と同じ事をしている可能性は否定できません。

大抵の宗教は自分たちが信じている宗教の教えがいかにすばらしいものかを情熱を込めて語っています。

また、キリスト教などの「愛は礼儀に反することをせず、自分の利益を求めない」などのように教えが自分たちの人生をいかにすばらしく豊かなものにしてくれるかを切々と語ります。

こういうふうに情熱込めて日々語られていると、最初は信じるつもりはなくても自然と信じていく人が多いのです。

勧誘するほうも、洗脳してやろうなんて意思は微塵もないかもしれません。

悪気なくただ「あなたを助けたい!」の一心で語ってくるわけです。

ですから、無理矢理勧誘しているつもりはなくても洗脳されているのと同じ効果が発揮されています。

恋人

恋愛関係にある男女間での洗脳は些細なものから、犯罪に関わるくらい重大なものまでさまざまあります。

よくあるのは、DV夫を持つ妻です。

大抵の女性は夫がDVであるとわかった時点でどうやって離婚するかを考え始めるものですが、中にはずっと別れずに結婚生活を続ける女性もいます。

夫婦ですから、もちろん妊娠、出産もし、子どももいます。

それでも時々DV被害に遭って病院を受診する人もいるのです。

病院側ではDVであることは見抜かれますので、すぐに保健センターに連絡されシェルターなどの隠れ場所を紹介さることがほとんどでしょう。

そして一時的にはシェルターに行くのですが、すぐにそこを脱走してDV夫の元へ帰ってしまうケースが多いのです。

なぜかというと、夫に洗脳されているからなんですね。

もちろん夫自身は洗脳しているつもりはないのかもしれません。

しかし、あめとむちを上手に使い分けて妻を自分の手元から逃げないようにコントロールしています。

こういう夫を持つ女性は必ず「確かに暴力を振られる時もありますけど、本当はすごく優しい人なんです。」と言います。

確かに普段は温厚で、優しくて、入院している妻のところに甲斐甲斐しく通ったり、プレゼントをしたりしてきます。

病院側はDV夫だということを知っていますので、面会を拒否しますが、持ってきた着替えなどの中にお金と「大好きだよ。待ってるから帰っておいで」と書かれた手紙を忍び込ませます。

こうされると、女性は自分が夫に必要とされていると感じてしまいますので、DVを受けるとわかっていながら、再び自分の足で夫の元に帰っていってしまうのです。

生活している間の大部分は優しくて温厚な夫でも、一旦スイッチが入ると、入院を余儀なくされるくらいのひどい暴力を振ってくることがあります。

それでも暴力を振り終わった後は、傷の手当てをしたり、甘い言葉をささやいたりしてまた優しく包み込んでくるのです。

こういう夫に一旦洗脳されてしまえば、周囲がいくら忠告しても、離婚するという結論にはなかなか達しないのが現状でしょう。

マルチ商法

マルチ商法は正式には連鎖販売取引と言います。

会員が新規の会員を勧誘し、その新規会員がさらに新規の会員を勧誘してくるという連鎖的な販売形態です。

マルチ商法は人を洗脳してお金を稼ぐ悪徳商法のイメージがありますね。

しかし、マルチ商法自体は違法ではありません。

ですから、余計簡単に洗脳されていく人が多いのです。

連鎖販売取引には、とても厳しい規制事項があります。

契約の締結は必ず書面で行うことや、クーリングオフの義務化、途中解約時の一定金額の返金義務など、非常に細かく決められているのです。

これらの規制外の方法で連鎖販売取引を行うと違法になります。

違法であれ、合法であれ、マルチ商法は言葉巧みに人を勧誘し洗脳していきます。

勧誘した人には、さらに次の人を勧誘してもらうわけですから、いやいや加入されては意味がありません。

皆、自分から積極的に加入してきているからこそ、他人にまた同じように勧誘するのです。

つまりこれは、自発的に自ら洗脳されていくということでマインドコントロールと同じだということがわかります。

ネットワークビジネス

ネットワークビジネスとは、マルチ商法に非常によく似ています。

ある会社の製品を自分で買い、買った製品をさらに売りに出して利益を得ることを言います。

製品を出す会社は広告代や店舗代、社員への給料代などの経費がかかりません。

製品を買った人は、さらにその製品を誰かに売ります。

収入は製品を作った会社のものですが、一定金額が自分に還元されてきます。

それでも広告代などに比べれば非常に安いものですので、この方法による商売は最近急増しています。

基本はマルチ商法と同じですから、まずは自社の商品を他人に紹介してくれる人を探さなければなりません。

無理矢理売るのでは、自社のイメージも悪くなりますし、顧客も増えないでしょう。

理想的なのは、積極的に売りに行くのではなく、顧客側が自ら買いに来てくれるように仕向けることです。

そのためには、顧客が自分から買いたい!と思わせるようにマインドコントロールしていく必要があります。

顧客を増やすためには、家族や友人など、周囲の人を巻き込んでも全く売れることはないでしょう。

大切なことは、その製品を必要としている人を見つけて、いかに製品がすばらしいかをただただ発信することです。

決して勧誘してはいけないのです。

そうしていくことで、自然と相手のほうから製品に興味を持ってくれることでしょう。

こう考えると先ほども書いた宗教の話と似てきますね。

方法はいろいろあるものの、基本的に洗脳の方法、マインドコントロールの方法というのは、決まっているものだということがわかるかと思います。

怪しいセミナー

世の中にはいろいろなセミナーがありますよね。

ネットビジネスや自己啓発など、本当にさまざまです。

これらのセミナーは高額なものもありますが、中には安価で、気軽に参加出来るものも非常に多いです。

時には無料で行われているものもあります。

ただ、こういうセミナーは最終的にはセールスをされる事が多く、セールスの前の段階としてセミナーの講義があります。

つまり、最終的に商品を買ってもらうために講義しているケースがあるのです。

ですから、しっかりと講義を聴いた人であればあれほど、最後のセールスに簡単に引っかかってしまいます。

と、これが通常よくあるセミナーですが、中には本格的に洗脳する気マンマンのセミナーも存在します。

セミナーに来た人たちをマインドコントロールし、宗教に加入してもらったり、高額商品を売りつけたりします。

宗教に加入してほしい場合は、大抵は「とても良いセミナーなので、ぜひ友人や知人に紹介しましょう」などという言葉を口にします。

しかし、これらの宗教じみたセミナーの怖いところは、言われたことを素直にこなしていく人ほど仕事で成功したり、宗教内で偉い地位に上がっていくことです。

こういう人は、仕事で成功していくことで、セミナーをすっかり信用していきます。

また、セミナー内で自分の立場が上がっていくことで、居場所を見つけることができたり、人に認められることの気持ちよさを覚えていきます。

こうなるとどっぷりとその世界に浸かってしまうのです。

ですから、宗教に入りやすい人というのは、現実世界で居場所を見失ってしまっている人や達成感や充実感があまり感じられていない人、人になかなか認められない人などが挙げられます。

そして、意外と高学歴の人が加入しやすいのも特徴です。

ブラック企業

働く人の自尊心を低下させ、洗脳し、労働力として徹底的に使うという企業は未だ存在します。

よくいうブラック企業ですね。

もちろん、企業側は洗脳なんてしているつもりはないのかもしれませんが、共通した教育管理が原因で洗脳され、正しい判断が出来なくなると、安月給で長時間働かされることになります。

人は持っているものが多いほど、常識的に物事を判断し、自分の生き方に自信を持つことが出来るようになります。

家族、お金、仕事、友人…。

これらのものを多く持って入れば持っているほどに人を自信を持つようになるのです。

つまり、これらを一つずつ奪っていけば、人は自信をなくし、奪っていった人の思いのままに動かされてしまうことになります。

ブラック企業はこの「奪う」という作業で社員を思いのままに動かしています。

まず、ミスをしたときに怒鳴りつけたり、欠点を大勢の前で指摘したりして社員の自尊心を奪っていきます。

新人は最初の3年間は寮生活をすることと決め、会社と自宅の往復だけをさせ外部との接触を極力避けさせたりすることで、会社が自分の世界であるかのように見せかけます。

そうすると、会社内のルールがどんなにおかしなものであってもそれが当たり前になってくるのです。

ひどいケースだと、今辞めるなら違約金を払えと脅してきたり、集合研修などで、仕事に関係ない肉体労働をさせて疲労させたりすることで、正常な判断力を奪っていきます。

前にDV夫について書きましたが、会社もそれと同じです。

先ほど書いたムチの中に時々「すごくよく出来ているじゃないか」「見込みがあるな。頑張れよ」なんてアメを適度に挟んでくることで、社員がその会社から離れられないようにしていくのです。

また、仕事をたくさん振り分け、忙しくさせ、毎日残業三昧にすることで、プライベートな時間を削らせ、気分転換をする暇を与えないようにします。

そうすると、自分の生活や今後について考える余裕が全くなくなるため、正常な判断が出来ないままひたすら同じ会社で働き続けるという悪循環になるケースが多いのです。