収入は製品を作った会社のものですが、一定金額が自分に還元されてきます。
それでも広告代などに比べれば非常に安いものですので、この方法による商売は最近急増しています。
基本はマルチ商法と同じですから、まずは自社の商品を他人に紹介してくれる人を探さなければなりません。
無理矢理売るのでは、自社のイメージも悪くなりますし、顧客も増えないでしょう。
理想的なのは、積極的に売りに行くのではなく、顧客側が自ら買いに来てくれるように仕向けることです。
そのためには、顧客が自分から買いたい!と思わせるようにマインドコントロールしていく必要があります。
顧客を増やすためには、家族や友人など、周囲の人を巻き込んでも全く売れることはないでしょう。
大切なことは、その製品を必要としている人を見つけて、いかに製品がすばらしいかをただただ発信することです。
決して勧誘してはいけないのです。
そうしていくことで、自然と相手のほうから製品に興味を持ってくれることでしょう。
こう考えると先ほども書いた宗教の話と似てきますね。
方法はいろいろあるものの、基本的に洗脳の方法、マインドコントロールの方法というのは、決まっているものだということがわかるかと思います。
怪しいセミナー
世の中にはいろいろなセミナーがありますよね。
ネットビジネスや自己啓発など、本当にさまざまです。
これらのセミナーは高額なものもありますが、中には安価で、気軽に参加出来るものも非常に多いです。
時には無料で行われているものもあります。
ただ、こういうセミナーは最終的にはセールスをされる事が多く、セールスの前の段階としてセミナーの講義があります。
つまり、最終的に商品を買ってもらうために講義しているケースがあるのです。
ですから、しっかりと講義を聴いた人であればあれほど、最後のセールスに簡単に引っかかってしまいます。
と、これが通常よくあるセミナーですが、中には本格的に洗脳する気マンマンのセミナーも存在します。
セミナーに来た人たちをマインドコントロールし、宗教に加入してもらったり、高額商品を売りつけたりします。
宗教に加入してほしい場合は、大抵は「とても良いセミナーなので、ぜひ友人や知人に紹介しましょう」などという言葉を口にします。
しかし、これらの宗教じみたセミナーの怖いところは、言われたことを素直にこなしていく人ほど仕事で成功したり、宗教内で偉い地位に上がっていくことです。
こういう人は、仕事で成功していくことで、セミナーをすっかり信用していきます。
また、セミナー内で自分の立場が上がっていくことで、居場所を見つけることができたり、人に認められることの気持ちよさを覚えていきます。
こうなるとどっぷりとその世界に浸かってしまうのです。
ですから、宗教に入りやすい人というのは、現実世界で居場所を見失ってしまっている人や達成感や充実感があまり感じられていない人、人になかなか認められない人などが挙げられます。
そして、意外と高学歴の人が加入しやすいのも特徴です。
ブラック企業
働く人の自尊心を低下させ、洗脳し、労働力として徹底的に使うという企業は未だ存在します。
よくいうブラック企業ですね。
もちろん、企業側は洗脳なんてしているつもりはないのかもしれませんが、共通した教育管理が原因で洗脳され、正しい判断が出来なくなると、安月給で長時間働かされることになります。
人は持っているものが多いほど、常識的に物事を判断し、自分の生き方に自信を持つことが出来るようになります。
家族、お金、仕事、友人…。
これらのものを多く持って入れば持っているほどに人を自信を持つようになるのです。
つまり、これらを一つずつ奪っていけば、人は自信をなくし、奪っていった人の思いのままに動かされてしまうことになります。
ブラック企業はこの「奪う」という作業で社員を思いのままに動かしています。
まず、ミスをしたときに怒鳴りつけたり、欠点を大勢の前で指摘したりして社員の自尊心を奪っていきます。
新人は最初の3年間は寮生活をすることと決め、会社と自宅の往復だけをさせ外部との接触を極力避けさせたりすることで、会社が自分の世界であるかのように見せかけます。