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洗脳された人・されやすい人の7個の...(続き3)

例えば、小学校の道徳の授業で子供たちに教育するとき、たいていは物語やお話を読んだ後に「これを聞いてあなたはどう思いましたか?」と問いかけるものです。

それに対して子供たちが「いいと思った」とか「悪いと思った」など返答しながら授業が進みますね。

「犯罪はダメなもの」などの普遍的な考え方は強制的に教えますが、たいていの問題は提起して考えさせることで子供たちに自分なりの答えを出させることを目的とします。

これは教育と言います。

教育とは、普遍的な答え以外のことについては固定的な考え方を強要したりしません。

また、子供というのは、先入観のないまっさらな状態ですから、そこに新しく「命とは大切なものです」とか「犯罪はしてはいけません」などの価値観を与えていくのは、洗脳ではなく教育の範囲になります。

それでは洗脳とは教育と何が違うのかと言うと、ある特定の考え方に人を導くことです。

「日本は軍国主義であるべきだ」など、偏った考え方は学校では教えませんね。

例え子供のまっさらな脳に教えたとしても、その情報が先ほどの軍国主義のように偏った価値観であれば、これも洗脳と言います。

また、すでに「日本は民主主義である」という価値観を持っている人に対して、さまざまな手段を用いて軍国主義の価値観を植え付けていくことも洗脳と言います。

この場合、本人の意思は関係なく、洗脳させる側の意志のみで思考を変えさせていっているという前提があります。

マインドコントロールとは違う


洗脳を英語で言うとマインドコントロールであると思っている人もいるかもしれません。

しかし、洗脳とマインドコントロールは違う意味になります。

洗脳が物理的な手段で相手を洗脳することであったなら、マインドコントロールは精神的な手段で相手の心を変えることを言います。

大きく違う点は、洗脳は暴力で無理やり思考を変えさせられるのに対し、マインドコントロールは、あたかも「自分からそういう考えを選んだ」かのように仕向けるところです。

巧みな話術などを用いて、相手が自発的に考え方を変えるように仕向けるのがマインドコントロールになります。

大きい意味では洗脳と同じですが、全く同じ意味というわけではなく、相手への働きかけ方が全く異なるのが特徴です。

洗脳されてる人は助けるのが難しい

洗脳されている人を助けるのは、非常に大変です。

なぜなら、洗脳されている人は、自分から人に助けを求めることをしないからです。

洗脳というのは、思い込みや常識の部分を無理やり変えさせています。

ですから、洗脳された考え方や価値観は無理やり変わってはいるものの、その人にとっての常識なのです。

自分の常識を誰かに変えてもらいたいと思う人はそうそういないでしょう。

むしろ自分の中の当たり前の情報を間違っていると言ってくる人がいたら敵意すら覚えるかもしれません。

洗脳されている人を助けようとした場合、助けようとした人が逆に敵視されてしまうために、聞き入れてもらえないことがほとんどなのです。

️人が洗脳されるモノ


人はいろいろなものに日々洗脳されていると言っても過言ではありません。

良い情報を言葉巧みに並べ立て、あたかも視聴者が自分から「買いたい!」と思わせるような通販番組もその一つかもしれません。

また、テレビ番組も同じです。

世の中の情報はとてもたくさんありますが、番組にする前にすでにテレビ局側に情報は取捨選択されているのです。

ですから、ネットではニュースになったり話題になったりしている出来事でもテレビでは全く取り上げられていないケースもあれば、さほどたいしたニュースでもないのに、さも大事かのように大きく取り上げられている時もあります。

こういう情報提供の仕方が結果的に洗脳と同じような効果を及ぼすこともあるのです。

では、他にはどんな「洗脳」があるのでしょうか。

宗教

宗教のイメージを人に聞いたとき、「洗脳」という言葉が真っ先に出てくるほど宗教が洗脳的であるイメージは強いです。

宗教は、メジャーなものからマイナーなものまでさまざまありますが、意図して洗脳しようとしている宗教はほとんどないと考えられます。

しかし、意図して洗脳していなくても、宗教というものの特性上、結果的には洗脳と同じ事をしている可能性は否定できません。

大抵の宗教は自分たちが信じている宗教の教えがいかにすばらしいものかを情熱を込めて語っています。

また、キリスト教などの「愛は礼儀に反することをせず、自分の利益を求めない」などのように教えが自分たちの人生をいかにすばらしく豊かなものにしてくれるかを切々と語ります。