ではなぜすぐ褒める人が軽薄であると思われてしまうのでしょうか。
それは、「親しみ」について書いた時と同じですが、相手の調子に合わせて会話をしないと不快な印象を与えてしまうことがあるからです。
つまり、自分は相手を褒めているつもりでも、言われた人自身が全くそう思ってなかったり、立て続けにいくつも褒められてちょっと褒め回数が過度に増えてしまったりすると、逆に不快な思いをさせてしまう可能性があります。
褒め言葉も最初こそ気持ちいいかもしれませんが、あんまり言い過ぎるとだんだん何て答えたらいいのかわからなくなってしまいますし、最終的には「もういいよ。」って思われてしまいます。
調子を合わせることもなく褒めてくる人は、どちらかというと警戒されることのほうが多いでしょう。
そういう人は社交辞令で褒める人と思われ、軽薄な印象で信用されなくなります。
6.説得力がない
説得力も人生を生きている中でいろいろと経験しているうちに自然と学んでいく技術のひとつです。
ですから人生経験に乏しい軽薄な人が説得力に欠けるのは当然のことです。
説得力とは、物事を正確に相手に伝える技術のことです。
その結果、相手を納得させたり、受け入れてもらったりすることができます。
物事を正確に伝えるというのも、軽薄な人の苦手とすることですね。
物事を正確に伝えるためには相手にわかりやすく説明する必要があります。
そうなると必要なのがボキャブラリーや説得すべき内容を過去に経験したかどうかなど、軽薄な人には不足していることばかりです。
説得力に欠ける場合というのは、親子の会話でよく聞かれます。
親が「ゲームばかりしていないで、もっと勉強しなさい。」と言ったとしましょう。
でも、親である貴方自身もきっと小さい頃はゲームばかりして勉強していなかったかもしれませんね。
自分のことを棚に上げて相手に説教する時、これほど説得力のない説教はありませんよね。
軽薄な人は人の気持ちについてあまり深く考えていません。
また、相手を納得させられるだけの根拠や技量も持ち合わせていません。
ですから、説得力に欠けてしまうのです。
7.無責任
人はしばしば無責任な行動を取ってしまうものです。
しかし、周囲から「あの人は、無責任だ」とか「軽薄だ」なんて言われる場合には、よほど無責任な言動を繰り返していることが多いです。
無責任とは、責任がないと思っていること、自分に責任があることを自覚していないことを言います。
つまり、無責任とは、反省をしない自分勝手な人ということになります。
無責任な人は、自分に非常に甘く、あまり反省をしません。
そして、自分に実は責任があったということすら気づかずに自己主張を繰り返していることが多いです。
ちなみに、自分勝手な人というのは、無責任と非常に似ていますが、若干意味が異なります。
自分勝手とは、自分に責任があることを知っていながら無視したり、自分の利益のためにわざと責任を認めようとしないことを言います。
無責任は自分が責められているのにそれに気づかないことです。
つまり「お前は無責任だ」というのはあなたに責任があるんですよということを伝えている文章になります。
「お前は自分勝手だ」というのは、責任があるのにそれを認めないお前が悪いという意味の文章です。
そういう意味では、無責任のほうが悪意はないのかもしれませんが、こういう人は非常に自分に甘く、とても臆病なことが多いです。
自分が傷ついたり、責められたりしたくないために責任について考えないようにしているのでしょう。
こういう人も軽薄に見えます。
8.口ばかりで行動しない
口ばかりの人というのは、とても楽観主義者で物事がすべて上手くいくとポジティブに考えて行動する人が多いです。
それだけ聞くととても良い性格のように聞こえますよね。
しかし、本当の楽観主義者は前向きな発言をした後に、必ず行動に起こしますが、口ばかりの人はその言葉の通り、口では良いことを言っていても全く動こうとしません。