当たり前のことですが、いつも嘘ばかりついている人は、他の人からの信頼や人気を得ることはできません。
逆に、どんなに小さなこと、些細なことと思えることに対しても正直な言動を取れる人に対しては信頼の気持ちが生まれます。
人に嘘を平気で付くことができるということは、人の心の痛みに鈍感であるということになります。
だから人を傷つけることを平気で行えるわけです。
誠実である人は、相手の気持ちや立場に立って考えられる人ですから、当然嘘をついて人をだますようなことをして、嫌な感情を持たせることをしないように行動できます。
物を大切に扱う
人に対して誠実な言動ができる人はたいてい、自分の持ち物や身の回りにあるものを大切に扱います。
物を丁寧に扱っている人を見ると、「きっとこの人は何に対してもマメで、細やかな対応や配慮ができる人なんだろうなあ…」と感じることはありませんか?
逆に持ち物を見ると、手入れもされてなくて、汚らしく雑に扱っている人を見ると、「この人は人への言動も雑な対応をしそうだ…」と思ってしまう事があります。
しかし、これはあながち間違っていることではありません。
「物を大切に扱える人=人も大切にできる人」でしょう。
物に対して愛着や思い入れの気持ちを持てる人は、出会う人との関係も大切にし、愛情や思いやりを持って誠実に接することができると言えます。
誰に対しても平等に接する
誠実であるということは、言葉や行動にごまかしや偽善がないことが関係しています。
つまり、誠実な人には裏表がない、ということになります。
裏表がない人は、人によって態度や接し方を変えるようなことは絶対にしないでしょう。
たとえ自分より年下の人であっても、立場が低い人に対しても、また国や人種の違いにとらわれず、すべての人に平等に接します。
目上の人や、自分に有利に働くと思う人に対しては、ペコペコして媚びるのに、それ以外の人には雑で、見下すような気持ちや差別的な態度を持つといったような、打算的な言動はないのです。
また、誠実な人は個人的な好き嫌いなど、感情に左右されることがありません。
私利私欲や私情を持ち込むことがないので、すべての人に公平に接することができます。
自分が苦手だと思う人、どうしても好きになれないタイプの人はきっと誰でもいると思います。
でもそれを決して表に出すことなく、誰に対しても同じように優しく、心からにこやかに対応できる人は、誠実さを持ち合わせた人、と言えるに違いありません。
他人の悪口を言わない
誠実な人は自分中心に物事を見ようとするのではなく、常に相手の立場に立って見ようとします。
そうした人は相手を傷つけるようなことを言ったり、したりしようとはしません。
むしろ他の人の長所や、良いところにいつも目を向けようとします。
「自分は誰かの悪口を言えるほど立派ではない」と謙虚や気持ちを持っているので、相手をいつも上に見て敬う気持ちにあふれています。
時折、自分にとって受け入れにくいと感じるアドバイスをされたり、意見を言われたりすると、その人の悪口を言いたくなる人もいるかもしれません。
表面上では上手に人間関係を取り繕ってはいても、陰では人の悪口を言ってばかり、という人もいます。
しかしそうした人は、周りから本当の意味での信頼を得たり、上手に人間関係を築くことはできないでしょう。
自分に自惚れていない
うぬぼれるとは、「自分は優れていると思いこんで、得意になる」とか「自分を過大評価すること」という意味があります。
他の言い方をするならば、調子に乗っているとか図に乗る、あるいはいい気になるという言い方が当てはまります。
うぬぼれている人は、他人と自分を常に比較することで、自分に価値があるとか、存在意義を見いだそうとする傾向があります。
誠実な人は相手を敬う気持ちや、謙虚さを持ち合わせている人ですから、自分を過剰に評価して、うぬぼれの気持ちを持つことはありません。
努力家
日々の活動を、何事においても怠けることなく、日々努力し続け励む人のことを“努力家”といいます。
誠実であることにも、この“努力家”という特徴は当てはまると言えます。
誠実な人は何に対してもいつでも真剣で、真面目に取り組みます。
初心の気持ちを忘れない謙虚な気持ちを持ち合わせ、目標を設定したなら達成のためにコツコツと取り組む姿勢を持っています。