3、簡単に約束を請け負わない
後先のことをよく考えずに、その場の気分や成り行きで、簡単に口約束をしてしまったという経験があるでしょうか。
約束をしたものの、よく考えてみたらそれは実現不可能だったとか、自分のキャパシティを超えていた、なんてことがあったかもしれません。
その場の雰囲気を悪くしたくないという気持ちから、「いいよいいよ」とつい口癖のように言ってしまう人もいます。
自分はその約束したことをそれほど重要とはみなしていなかったかもしれません。
でも、約束をした相手はどうでしょうか。
約束を果たしてくれることを信頼して待ち続けるかもしれません。
いつまでも約束が果たされない時、それが実現しないと分かった時、その人のあなたへの信頼は無くなっていくでしょう。
家族や友人との間など、プライベートにおいてももちろんそうですが、特にビジネスの重要な取り引きなどにおいては、簡単に約束を請け負うのではなく、よくじっくり検討してから答えを出すことは賢明なこと、と言えます。
なぜダメなのか理解してもらう
じっくり検討してみた結果、自分にはその約束は果たせないことが分かったとします。
そのことを相手に伝えようとする際に、「ごめん無理だった」とか「私にはできません」というだけでは相手は納得してくれないかもしれません。
なぜ自分にはその約束を請け負うことができないのか、その理由もきちんと説明して理解を得ようと努めることで、その真摯な姿勢が相手には「誠実な人」と見えてくることでしょう。
4、誰に対しても同じ態度で接する
人によって態度や話し方を変えたりする傾向があるなら、それは不誠実になってしまうのでやめるように努力しましょう。
そうした態度や話し方は、ある特定の人を見下したり、嫌ったり苦手意識を持つことで表面に現れてくるものです。
誰に対しても同じような接し方や態度を取るためには、表面的に取り繕おうとしてもダメです。
それは心からのものでなければ、相手には伝わってしまうものです。
どんな人にも変わらないで、同じように平等に接している人がいると、その人の近くにいることに居心地の良さを感じるものですよね。
ホッとさせられたり、安心感を抱けます。
それはその人に裏表の気持ちや、私利私欲の感情が無いことが伝わるからに他なりません。
外見や立場だけで他人を判断しない
誰に対しても同じように接するためには、外見や立場だけで人を評価したり、判断しない必要があります。
たとえば、部下や若い人の発言や、新人の意見や考えを聞いても軽くあしらったり、鼻で笑って取り合わない事がないでしょうか。
それに対して、仕事がよくできる人や、立場が上の人のやることにはきちんと耳を傾けたり、媚びるような二面性を持つことはないでしょうか。
誠実な人は、立場や肩書きで人を見ることはせずに、すべての人に同じように接します。
国柄や人種などによって区別したり判断することもありません。
偽りや飾りのない心で、全ての人に真心を込めて丁寧な態度で接するように心がけることでしょう。
5、敬う心を持つ
他の人を敬い、尊敬する気持ちを持つ人は、相手の悪いところや出来ていないところではなく、良いところや長所に目が向きます。
人を敬う気持ちがあるということは、相手を自分よりも上に見て、常に謙虚な気持ちを持っているということです。
それで、誠実さを持ちたいと思うならば、相手の優れている部分や素晴らしいと感じるところに目を留めて、人から学ぼうとする姿勢を持てるように意識するのは良いことです。
他の人を敬う気持ちを持っていると、それがたとえ身近な家族や友人であったとしても、何かしてもらって当然というような横柄な気持ちや態度ではなく、自分が周りの人に支えてもらっている、助けてもらっているという見方になっていきます。
そうすると、自然と感謝の気持ちが生まれてくるようにもなるでしょう。
社会は人と人とのつながりで成り立っています。
人を敬う誠実な精神から、人から学ぼうとする気持ちが生まれ、結果それは自分にとってもプラスになります。
また、周りのすべての人から好かれる人間へと成長していけるようにもなるのです。
見下す事はしない
自分より目上の人や立場が上の人には、敬う気持ちを持ったり、謙虚に接することは簡単にできるかもしれません。
しかし、自分より年下の人や、立場が身分が低いと感じる人に対してはどうでしょうか。