過去の栄光の話に過剰に反応する人ほど、現状に満足していないことが多いです。
そうでなければ、わざわざ昔の話しを引っ張り出してきて話のネタにする必要などはないからです。
収入
収入に関する話題で過剰になる人は多いです。
普段は人に対して「あなたの収入は?」なんて、いやらしくてとても聞けないという人でも、自分から収入の話をしてくれる人がいれば、ついそれに耳を大きくして聞いてしまうことでしょう。
それほど、収入の話に敏感な人が多いのです。
収入は自分の生活とダイレクトに結びついています。
収入が多ければそれなりに余裕のある暮らしをすることが出来ますし、収入が少なければ質素倹約の生活を余儀なくされるでしょう。
人は生活していく中で、どうしても他人と自分とを比較してしまうことが多いです。
既婚か独身か、恋人の有無、生活スタイルの違い、容姿の良し悪し、そして収入などを常に比較してしまいます。
自分が毎月生活を送るのに苦しい状況にある人は、つい自分よりも収入の多そうな人に過剰な反応を示してしまいます。
また、自分と同じ程度か、もしくは自分よりも生活が苦しかったはずの人がある時から急に生活にゆとりが出来たら、「何があったのか」「急にどうしたのか」ともっと過剰に反応してしまうことでしょう。
一方で、生活に余裕のある人でも、他人よりも優雅な暮らしを送っていたいと考える人もまた、他人の収入には敏感です。
隣り合った高級住宅が建っていれば、隣の家が新しい車を買えばその車種や値段などが気になったり、車が買えるだけの余裕があるのかとつい探ったりしてしまうことでしょう。
収入面で過剰になってしまう人は、他人と収入を比較して安心したい、または他人よりも常に上の立場にいたいと考えていることが多いです。
気持ち
感情のコントロールが上手に出来ない人は、気持ちの面で過剰になりやすいです。
例えばちょっとしたことでカッとなりやすかったり、または落ち込みやすかったりします。
急いで車を運転している時に、目の前に車が入ってきたり、トロトロ運転をしていたりすると、イライラして「邪魔だよ!」「もっと早く走れよ!」などと、つい悪態が口から零れてしまいます。
もし助手席に誰かが乗っていれば、普通はその愚痴をグッと堪えようとするでしょう。
しかし、気持ちの面で過剰になってしまっていると、それを我慢できずに声に出してしまい、助手席に座っている人を困惑させてしまうのです。
また、例えば友達同士や恋人同士で電車に乗っている時に、相手からとても嬉しいことを言われたり、サプライズがあったとします。
普通であれば声を大にして喜びたいところをグッと堪えて、小声で楽しそうにはしゃぐでしょう。
しかし、気持ちの面でつい過剰になってしまう人は、今自分がいる場所をわきまえずに、感情的に大声ではしゃいでしまいます。
その結果、周囲からは迷惑そうな視線を送られ、その視線に気づいた友人や恋人だけが、気まずい思いをすることになるのです。
自意識過剰
自意識過剰な人は世の中にたくさんいます。
というよりも、誰しも自分のことを一番に考えるものですので、ある程度自意識過剰なのは当然と言えるでしょう。
しかしそれが過剰になると、周りで起こっている出来事の多くが自分と関係しているのだと思い込んでしまいます。
それがポジティブな人の場合には、例えば誰かが「あの人はスタイルも良いし優しくて気が利くよね」と話していれば、「ひょっとして自分のことではないか」と考えます。
また、「あの人は仕事が出来る」と噂があればそれも自分のことではないかと勘繰り、素知らぬ振りをして「誰のこと?」と話をしている人たちに尋ねます。
ポジティブな人は、周りから聞こえてくる良い噂の対象が自分であると思い込みやすいです。
もしそれがその通りであるなら、他人から褒められたことでより自信をつけることでしょう。
また、自分のことではなかった場合には、「なーんだ」と思いながらも、それを表には出さずに過ごします。
そうして、誰かが噂話を始める度に、「自分のことかな?」とそわそわし始めるのです。
一方で、ネガティブな人では、周囲の悪い噂話に過敏に反応します。
例えば誰かが「ほんと仕事出来ない人でさ~」と言っていれば、その対象が「もしかして自分のことではないか」と思い、誰のことを言っているのかが分かるまで、ドキドキと嫌な緊張と気まずさを覚え続けます。
そして本人に真相を尋ねることは出来ないので、タイミングを見計らって噂話をしていた時にその場にいた人に、「さっき何か話をしていたけど、何の話だったの?」とさりげなく聞き出そうとします。
そこで相手が言いにくそうな態度を見せれば、真相を知ったわけでもないのに「やっぱり自分のことだったんだ!」と思い込み、強いショックを受けてしまいます。
また、ネガティブな人によっては、単に落ち込んでしまうタイプの人と、ショックから逆切れの感情を起こす人もいます。