しかし、最初にドーパミンの話をしましたが、今はその恋愛でドーパミンを得ている状況です。
つまり、思い出を振り返ることでまた同じ相手との恋愛でドーパミンを求めてしまい、悪循環に陥っています。
これでは立ち直るどころか更なる幸福感を求めてより思い出を掘り下げて思い出したり、復縁を望んだりし始めます。
復縁の可能性が高ければ努力するのも良いですが、限りなく低いかゼロであれば努力する時間も労力ももったいないので早めに別のことへ目を向けるのが賢明でしょう。
思い出の物や連絡手段、写真を残してる
思い出の物や連絡先とメッセージの履歴、写真などを通して思い出を反芻するたびに、そこである程度の満足感が得られてしまい、次に進めなくなってしまいます。
失恋が良い思い出になるのはまだずっと先のこと。
しかし、物が残っていると何度も濃い記憶が保存され続けるので、悪い記憶まで一緒に残ります。
暇な時間が多い
暇な時間=失恋のことを考える時間、と捉えてください。
ここでまたドーパミンの話をしますが、なにも恋愛だけがドーパミンを分泌させるわけじゃありません。
ドーパミンは「報酬系」といわれる脳の部分から分泌されるのですが、喉が渇いたときに自販機を見つけただけで出ます。
運動や、バラエティを見て笑うこと、音楽を聴くこと、おいしいものを食べること、知らない道を歩くことなど、それ自体を楽しみにする刺激だけでもドーパミンは分泌することができます。
しかし、暇な時間が多いということはそれらの刺激を受ける生活を送っていないということになるため、直近で一番ドーパミンを得られていた恋愛にだけ固執してしまいます。
別れに納得していない
この感情はどちらかというと失恋による痛みというよりは、失敗への恥ずかしさや投資した時間やお金への損失に対する怒り、相手から拒絶されたことに対する恐怖である可能性が高いです。
恋人が浮気した末の別れであればなおさら怒りの感情でしょう。
これらが理由の場合は本質的には別にその相手に対してどうこう思うのではなく、自分の感情に目が向いている状況です。
自己肯定感の欠如や、やる気を失わせます。
これを掘り下げると眉間にしわが寄ってくるので、次の縁を呼びこまなくなりますから気を付けましょう。
恥ずかしさも損失も恐怖も過ぎ去ったものですから、目くじらを立ててもしかたありません。
自分で処理しようとしている
周りに愚痴を吐きだすでもなく、他のことに目を向けるでもなく真摯に失恋に向き合おうとする姿勢は立派なものですが、あまり効果がありません。
そもそも失恋による辛さは薬物中毒患者の薬切れみたいなものなので、変な話、他の薬物を摂取するしか方法がないのです。
またこの姿勢を貫こうとすると自然と思い出に浸りがちになりますから良いことはありません。
早く失恋から立ち直る方法
失恋は辛いですが、時が経てば甘酸っぱい思い出となり、スパイスのように人生経験をより豊かなものにしてくれます。
失恋を知る者と知らない者では、他人と共感できる範囲に差が出ますし、映画や小説の楽しみ方も変わってきます。
友人が同じ辛さを味わうときにも手助けしてあげられるでしょう。
失恋期間が長引く特徴を把握したところで、具体的な立ち直り方法を見てみましょう。
新しい出会いを探す
恋の傷は恋で癒せとよく言いますが、的を射ています。
ドーパミンの話の通り、新しい恋でドーパミンを出せばいいのです。
「とはいえ出会いの場がないよ…」という方は、出会いの場について後述しますので参考にしてみてください。
また、恋愛だけでなく自分にとって刺激になる新しい出会いも失恋から立ちなおらさせてくれます。
新しい趣味で出会う人たちの話題や、尊敬できる人との出会いなど、自分をステップアップさせたり心を満たしてくれる人たちとたくさん時間を過ごしましょう。
気が済むまで泣く
辛いときには自然と涙が出るものですが、自然と出るからには人体の反応として自然な行為であり、効果が全くないと考える方が不自然です。
涙が出るなら流しっぱなしにした方がいいでしょう。
無理に止める必要はありません。