そもそも、「愛想」というのは、「人当たりのいい態度」とか「好感を持たれるような人に対する対応の仕方」を意味しています。
それで、人から好感を持たれるような言葉遣いをしたり、表情だったり、態度を示す人を「愛想がいい」というのです。
では、その愛想が「無い」ということは、どうゆうことかというと、そのままのとおり、人当たりがいいような表情や態度が”ない”、ということなのです。
「無」というのは、存在しないという意味です。
なので、結局そっけない態度とかつっけんどんな態度になるわけですね。
では、「不愛想」も同じなのかというと、ちょっと違うようなのです。
辞書で調べると、「ぶあいそう」という意味としてはどちらも同じなのですが、「不」という漢字は、それを「しない」という否定を表す言葉なのです。
「無い(存在しない)」のと「しない(否定)」とでは、違いますよね。
もちろん、「無愛想」も「不愛想」も同じく、ぶっきらぼうでそっけない態度を示すこと、という意味では同じなのですが、そもそも愛想が”ない”人と、愛想のある態度は”取らない”人というのは、その人の意識の点でちょっと違うのです。
もともと愛想が無い人は、自分の態度に自覚がないけど、不愛想な人はあえて自分の態度をそのようにしているのかもしれませんね。
まあでも、細かいことはさておき、どちらも人から好感を持たれるような、あるいは人当たりのいい表情や言葉遣い、態度を取らない人という意味です。
つまり、感じがいい態度ではないということですよね。
このページでは、一応「無愛想」という漢字を使っていきたいと思いますが、場合によっては「不愛想」でも間違いではないことを覚えておきましょう。
使い方
では、「無愛想」という言葉は、どんなところで使われているのでしょうか?
よく聞くのは、お店に行ったときにそこの店員さんの態度がそっけなくてあまりいい気持がしなかったときに、「あそこの不愛想な店員、ちょっとムカつく」というようなことを言うかもしれません。
その店員の態度が気に入らなかった、ということですね。
さらに、だれかに何かをお願いしたときに、こちらは丁寧にお願いしているというのに、返事がとてもぶっきらぼうだったり、態度が悪いと「なんだその無愛想な返事は!」と怒りたくなることがあるかもしれません。
さらに、その人の感じが悪いその態度にイラっとさせられて怒っている時だけではなく、「○○は相変わらず無愛想だな~」というように、その人の変わらないそっけないさまを笑いながら話すこともあるかもしれません。
また、小説などでも「○○は無愛想にこう言った・・」というような表現もよく見かけます。
その発言をしている人の態度が読み取れますね。
さらに、「彼はいかにも不愛想な様子で・・・」というような表現があると、彼の表情や態度まで見えるようです。
類義語
感じの悪い態度とか、そっけない態度をとる人と会うことってよくありますし、自分自身がそうだと周りから思われている、という人もいるでしょう。
では、「無愛想」の類義語には何があるのでしょうか??
人に対する接し方や態度が、親愛的ではないとか好意的ではないという場合、「不親切」と言われることもあります。
さらに、社会的に人当たりのよくない人は「非社交的」なんて言われることもあるでしょう。
さらには、「つれない」とか「冷ややか」とか、「冷淡」、「無情」、「無愛嬌」なんてのも「無愛想」の類義語の一つといえます。
ぶっきらぼう
そして、「無愛想」とは、「ぶっきらぼう」、「そっけない」というのがその意味するとこととなっていますけど、じゃあ「ぶっきらぼう」ってどうゆうことなんでしょうか?
「ぶっきらぼうな口の利き方をする」なんて表現することがありますけど、これは話し方に愛想が無いということらしいです。
言動に愛想がないときに「ぶっきらぼうだ」っていうみたいですね。
そして、乱暴な様子、そっけない様子を意味しているようです。
では、「そっけない」とはどうゆう意味かというと、「他の人に対する温かさや、思いやりが感じられない」という意味だそうです。
要は、「あの人素っ気ない」って、「あの人なんか冷たい態度なんだけど」ってことですね。
それで「無愛想」な人っていうのは、冷たいイメージがあるわけですね。
無愛想な人の特徴
みなさん、「無愛想」という言葉の意味が分かりましたか?
そっけない、ぶっきらぼう、つっけんどんで、感じが悪いということで、やはりいい態度とは言えないですね・・・。
そのような態度や表情、話し方をされると、誰でも嫌な気持ちになったり、「嫌われているのかな?」って思ったり、イラっとすることもあります。