その理由が納得のいくものだったら男性も精いっぱい謝り、許してもらう努力をするかと思います。
しかし、少しでも怒りの理由に納得がいかなかったり理不尽だと感じていたりする場合、男性は女性の怒りを放置してしまう傾向にあります。
これはカップルの喧嘩で一番やってはいけないことなんです。
好きの反対は嫌いではなく無関心、という言葉がありますよね。
怒りという感情を表現しているのに無視された女性は、より一層不快な気持ちを高め、男性に対して怒りと諦めを強く感じるようになってしまいます。
彼女の怒りはますます膨れ上がる
彼女が怒っているアピールをするのは、彼氏にへこへこと謝ってほしいからではありません。
自分が何に怒っているのか、どうしてほしいのかを明確にして話し合う為に彼氏に対してサインを出しているのです。
それなのに彼氏がそのサインを無視して彼女をほったらかしてしまうと、彼女は怒りを納めるタイミングを失いますます膨れがあってしまいます。
さらに、元々感じていた怒りの理由だけではなく、「放置された」ということへも怒りが飛び火し、関係改善までの道のりがどんどん複雑になってしまうのです。
更に許してもらうのが困難になる
このように彼女の内側の怒りが無視されたことや、今まで感じてきた不満に飛び火して延焼していくと、許してもらうことが困難になっていきます。
最初の段階で怒りの理由をしっかりと聞いて謝罪していれば、そこで彼女の機嫌は直っていたかもしれません。
しかし無視されて延焼した怒りは、寝た子を起こすように過去にあった嫌な出来事への怒りを呼び覚ましてしまいます。
そうなったら、鎮火することはほぼ不可能と言ってもいいでしょう。
たとえ無視したこと、その原因に対して真摯に謝罪したとしても彼女は「あの時もこうだった」、「昔言われて嫌だった」などという新しい火種に次々と怒りの火をつけていってしまいます。
男性からしてみれば、終わったことまで蒸し返されるなんてたまったもんじゃない、と思うかもしれません。
けれど彼女にとっては全て終わったことではなく、心の中で静かに燻らせていたもの。
1つ1つの怒りを放置して消火せずにいると、いつか取り返しのつかない大火災に発展してしまうのです。
現実と同じように、怒りの炎も初期消火がとても大切なんですよ。
これが原因で別れる可能性も
放置して燃え広がった大きな怒りは、彼女の持つ貴方への愛情も燃やし尽くしてしまう危険性があります。
最初の段階では些細な怒りで、話し合えばいくらでも改善できたはずなのに放置していたがために別れの原因になってしまうことがあるのです。
例え理不尽な怒りだと感じたとしても、その理由が納得のできないものだったとしてもです。
彼女のことを大切に思い、別れたくないと感じていたらとりあえず彼女の怒りを納めることを優先して行いましょう。
自分の不満な気持ちを伝えるのは、怒りを鎮めて彼女が冷静に物事を判断できるようになってからでも遅くはありません。
お互いが落ち着いたときに改めてそれぞれの意見をすり合わせれば、別れを回避するだけではなくその後の関係も良いものにしていくことができるでしょう。
彼女を怒らせ失恋してしまった体験談
都内に住む社会人のYさんは、仕事が忙しく彼女とデートする時間もあまり取れずにいました。
彼女は多忙なYさんのことを健気に支え、デートがドタキャンになっても怒らず、反対に身体を気遣ってくれるような優しい女性。
Yさんもついついその優しさに甘えてしまっている日々。
そんな中、彼女との記念日にデートの約束をしていたのですが、Yさんはうっかりその約束を忘れ仕事に熱中してしまいます。
Yさんが約束を思い出した時には、待ち合わせから2時間以上も経ってしまっていました。
流石の彼女もYさんを怒り、きつい言葉を投げかけます。
Yさんは彼女に謝罪しながらも、心のどこかでそれでも仕事を一生懸命していただけなんだから怒りすぎではないか、と考えてしまいます。
そして、彼女に謝罪しないまま連絡をしないで放置してしまいます。
彼女に対して約束を破ったり、満足に恋人として対応できていないことに対する罪悪感もあったのでしょう。
しかし、仲直りしないまま彼女と連絡をしなくなってしまったことで、彼女はYさんに対して不誠実な人というレッテルを貼ってしまいました。
そして仕事がひと段落ついて彼女に連絡した時には、すでに彼女はYさんに愛想をつかし冷たく振られてしまいます。
もしYさんが約束を破った時に真剣に謝り、無理やりでも時間を作っていれば、彼女は今でもYさんのことを支えてくれていたかもしれません。