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ご足労おかけしますの正しい使い方は...(続き2)

例えば自分と自分の上司、そして取引先の会社の人が同席している場面で、上司に対して「ご足労をおかけしてすみませんでした。」と発言すると誤った使い方になります。

第三者もいる時に上司に対してその言葉を用いると、第三者(取引先の会社の人)よりも自分の会社の上司を上においている印象になってしまいます。

そのため、自分と上司以外の存在がある時には、上司に対して「ご足労」とは言うべきではないのです。

これと似たような意味合いとして、取引先の会社や顧客の前で自分の会社の話をする際には、自分の会社を下において話すことが常識とされています。

例えば取引先の会社から電話があり、自分の上司が在社かどうかを尋ねられた際に、上司が不在であれば「〇〇(上司の苗字)はただいま席を外しております。」と答えるのが一般的ですよね。

この時に自分の上司を呼び捨てにすることで、取引先の会社を上においた話し方をしているのです。

もしこの場面で「上司はただいま昼休みをとられています。」といった言葉使いをしてしまうと、取引先の会社よりも自分の会社の上司を上においた話し方になってしまいますので、相手からの印象は悪くなってしまいます。

このように、あくまでも第三者が関わっている場合には、自分の上司や会社を下においた話し方を意識しなければなりません。

ご足労おかけしますの用法・例文

「ご足労」という言葉の意味や、正しい使い方、間違った使い方についてご紹介しました。

ここからは「ご足労をおかけします(しました)」を用いる場面での例文や、用法についてご紹介していきます。

「ご足労」という言葉は、相手に対する感謝や気遣いを感じさせる言葉ですが、同時にビジネスのようなお堅い場面でしかあまり使う機会はありません。

そのため、いまいち用法が分からないという人もいるでしょうから、ぜひこの機会に例文を参考にして、正しい用法を理解しておきましょう。

先日はご足労おかけいたしました

「ご足労おかけしました」という言葉は、何も当日中に言う必要はありません。

「ご足労」という言葉自体が、わざわざ自分のところへお越しいただいたことに対する感謝や労いの気持ちですので、後日改めてそれを相手に伝えるという方法もあります。

電話で挨拶代わりにそう伝えても良いですし、メールで文頭に添えても良いでしょう。

言われた相手はこちらの対応を丁寧にこそ感じても、悪く感じることはまずないでしょう。

「ご足労」という言葉が、わざわざ相手にこちらへ来ていただいたということですので、相手とは日頃はそこまで直接顔を合わせるような機会はないということになります。

そのため、後日直接相手とまた会ってお伝えするというよりは、電話やメールで伝える方が自然な形と言えるでしょう。

また、もし相手の方からこちらへ赴くのが当たり前になっていた場合には、わざわざ「ご足労」などと畏まった言い方はせず、「先日はありがとうございました」程度の挨拶で十分でしょう。

ご足労いただきまして、ありがとうございます

「ご足労いただきまして、ありがとうございます」という言葉は、主に相手が自分のところへと訪れた際にする挨拶です。

たった一言の中に道中への労いの気持ちと、わざわざ自分のところへと足を運んでいただいたことに対する感謝の気持ちとが含まれていますので、あれこれと言葉を並べてお迎えするよりも、よほどスマートで無駄がなく相手をお出迎えできます。

とはいえ、仏頂面で挨拶すると堅苦しい印象や冷たい印象になってしまいますので、できるだけ温和な笑顔を浮かべながら言うと相手も気分が良くなるでしょう。

また、発言する際には同時に一度頭を下げることで、より丁寧な印象を相手に与えることができます。

もし相手がここへ来るまでの道中に疲れていたり、ストレスが溜るようなことがあったりした場合にも、それだけ丁寧に対応をされれば悪い気分にはならないでしょう。

ご足労おかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます

「ご足労」とは、基本的には相手が自分のもとへと訪れてから用いる言葉です。

しかし、場合によってはまだ相手がこちらへ来る前から発言することもあります。

例えば仕事の打ち合わせのために、来週取引先の会社の人が自分の会社へ来ることになった場合、予め電話やメールでその旨を話すことがあると思います。

その際に、文末に一言「ご足労をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます」と付け加えておくと、より相手には丁寧な印象として伝わるでしょう。

ただしここで重要なポイントが一つあります。

それは、「相手がこちらへ来ることが決まってからでなければ、この言葉は使ってはいけない」という点です。

もしまだ相手が自分のところへ来るかどうか決まっていない内から「ご足労おかけしますがよろしくお願いいたします」などと言葉を付け加えてしまうと、その言葉自体が「相手が自分のところへ来ることが前提」となってしまい、相手に対して強引で押しつけがましい印象を抱かせてしまいます。

もしこちらの会社の方が、立場が上の場合には、まだそのような言葉が許されるかもしれません(それでも多少偉そうな印象は抱かせてしまいますが・・)。

しかし、取引先の会社と立場が同等、もしくは自分の会社の方が下の場合には、絶対に言ってはいけない一言です。

「ご足労」という言葉を用いるのは、相手に自分のところへ来ていただいた後か、または来ていただくことが互いに合意の上で決定した後にしましょう。

使うタイミングを誤ってしまうと、相手に対してとても失礼な言葉使いになってしまいます。

ご足労いただく事になり大変恐縮です

この言葉も、「ご足労おかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます」と同様に、まだ相手に自分のところへ来ていただく前の時点で用いる言葉です。