そんな中で露出が多く無防備で、おまけに足元もおぼつかないようなドレス姿で来られたら、その人自身の安全のためや、周囲の人への迷惑を考えて、主催者側が参加を拒否するのは当たり前の選択と言えるでしょう。
個人の自由が優先される世の中になっても、時にはこうして集団行動に相応しい行動や心がけが求められることもあるのです。
さまざまな場でドレスコードがある
ドレスコードとは、何もパーティー会場で着るような服装だけを指しているわけではありません。
さまざまな場において、それにふさわしいドレスコードというものが存在しています。
一般的なドレスコードというと、「ブラックタイ」「ディナージャケット」「ダークスーツ」「タイ」「ジャケット」「スマートカジュアル」「カジュアル」などを指します。
女性の場合には、例えば「ブラックタイ」や「ディナージャケット」は、振袖や留袖、ソワレや訪問着を指します。
どんな場面においてどのようなドレスコードで良いのか分からないという人は、主催者側に尋ねても良いですし、ネットで調べるなり、友人や家族に聞くなりして予め確認をしておきましょう。
誰かに尋ねることが恥ずかしいと思う人もいるかもしれませんが、「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」です。
一時の恥を避けて自分流のスタイルで参加した結果、とんでもなく場違いな服装だったことで一生の恥にならないためにも、予め場に合ったスタイルをリサーチしておくようにしましょう。
覚えておきたいマナーのひとつ
ドレスコードは、誰もが必ず覚えておきたいマナーの一つです。
マナーとはすなわち礼儀作法のことですので、その場その場に相応しい服装や振る舞いが求められます。
また、ドレスコードは個々のエチケットから始まったものだとされていますが、エチケットとは他者に対して不快な思いをさせないようにする気遣いのことです。
その場に相応しい正しい礼儀作法と、周囲に対する気遣いが出来てこそ一人前の大人、社会人と言えるでしょう。
ドレスコードを守らないと入れないことも
場所によっては、ドレスコードに厳しいところもあります。
そうした場所でその場に相応しくない格好をしていくと、まず中に入れないということもあります。
そのような厳しい場所においては、主催者側の意志が強く表れていることが多いです。
例えば主催者側が「絶対にドレスやタキシードで参加するように」と定めたパーティーであれば、ドレスやタキシード以外の服装で参加しようとした人は、どのような理由であっても会場への入室は許可されないでしょう。
とはいえ、それで追い出されることによって、結果的に恥をかかずに済むことだってあります。
ドレスコードに厳しい集まりの場合、厳しければそれだけどのような服装で参加するべきかが明確化されていますので、人によっては分かりやすくて助かることもあります。
暗黙のルールの場合もある
ドレスコードが暗黙のルールとして存在していることも少なくありません。
新しい集まりやパーティーの場合には、参加者のためにどのようなドレスコードで参加して欲しいかを予め明記するところが多いですが、もう何年も続いている集まりの場合には、一々明記していないところの方が多いのです。
そのため、そうした集まりの場合には、すでに参加している人に事前にドレスコードの確認をする必要があります。
一々尋ねるのは自分が未熟だと言っているようで恥ずかしいと思う人もいるかもしれませんが、会場によってはフォーマルだと思っても、実際には皆がカジュアルな格好で参加している場合もあります。
会場の場所や広さも判断材料の一つにはなりますが、それだけでどんなドレスコードだと決めることはできませんので、必ず事前に確認しておいた方が良いでしょう。
さまざまなシチュエーションのドレスコード
どのようなシチュエーションでどんなドレスコードを選ぶべきなのでしょうか?
以下に具体例をご紹介していきます。
結婚式
結婚式は、夫婦の門出となる記念すべき日です。
結婚式における主役はまず新郎新婦ですので、式や披露宴に呼ばれた人たちは、新郎新婦よりも目立ってはいけないという暗黙のルールがあります。
どんなに目立ちたがり屋の人でも、この日ばかりは自分ではなく、新郎新婦を立てるべきでしょう。
新郎新婦よりも目立たず、かつその場に相応しいドレスコードとはどのようなものなのでしょうか?
男女別に詳しくご紹介していきます。
男性の場合
男性の場合には、黒やグレー、ネイビーといった色合いのスーツが一般的で人気が高いです。
落ち着いたシックなスーツは上品さを感じさせますし、新郎より目立つことはありません。