これが出るようになると、人間世界から遠ざかって行くだけになってしまいます。
ここら辺りで、しっかりと踏みとどまりましょう。
自分の能力が下がる
怠っている人は、身に付いた能力が低下していきます。
ここで少し、後天的に獲得した能力について考えてみましょう。
一流のスポーツマンは、やらされる練習では実力は付かない、と口を揃えます。
力が付かないどころが、試合中にも、練習のときの「こんなのいやだ。」が顔をのぞかせ身体がいうことを効かなくなる、ということすらあるそうです。
自分で率先して行う練習とは、やらされるそれとでは、途方もない大差がつくといいます。
これは、スポーツに限らずすべてにあてはまります。
自発的な活動とは、それほど人体を活性化させ、大きな影響を及ぼすものなのです。
考える力が衰退する
スポーツに限らず、プロジェクトがあってその目的を達成するためには、頭を働かせなければなりません。
何よりも相手の考えや気持ちを読むこと、そしてそれに働きかけることが必要とされます。
人間社会で生きていくためには、最も大切な能力です。
これはつねに他人と交流し、観察を続けていなければ、減退していくものです。
人の気持ちがわからない人間とされ、周囲から避けられるようにもなりかねません。
頭の活動をマヒさせないようにしましょう。
融通が効かなくなる
怠ってばかりいいると、考える力は衰退してしまいます。
そして、だんだん物事の機微がわからなくなっていきます。
実際に起きた出来事に対して、何がどう作用してこのような結果を招いたのか、想像力が働きません。
相手の立場に立って考えることが、できなくなっているからです。
その結果、一方的に、世の中は自分の意に沿わないことばかり起こる、と思い込むようになります。
それに対して、すぐに怒り出すなど、感情を露わにするようになります。
こうして、何もかも相手や世の中のせいにする人間が出来上がります。
そしてこれは、融通の効かない人間の典型でもあります。
頭の柔軟性は、絶対に失わないようにしましょう。
成長しない
怠ったまま、日々を過ごしていれば、チャンスは逃げて行くに決まっています。
成長するための経験を、得ることができなくなるからです。
この状態は、例えて言えば、階段の踊り場でたたずんでいるようなものです。
上の階へ上ろうという気迫はなく、むしろ下の階へ転がり落ちる可能性が高い状態なのです。
いつまでもとどまっていることのできる場所ではありません。
どちらへ行こうとするのか、はっきりさせましょう。
信用がなくなる
優秀な人物は、キビキビ感のない、動きの悪い人を忌避します。
これは、有力な人たちから相手にされなくなることを意味します。
ソフトバンクの孫正義社長は、創業して間もない若かりしころ、“爺々殺し”と呼ばれました。
大手電機メーカーの大物幹部など、年寄りたちを魅了し、この層に多くのファンを持っていたからです。
将来性を買われたのはもちろん、人間的にも魅力に富んでいたからに他なりません。