それに「文句」と「意見」は違うものです。
「文句」は自分が損をしていると感じたときに出てくるものですが、「意見」は自分が損をしてでも言うべきものであったりします。
頼み事を快く引き受ける人は、損得勘定でものを考えないので、相手や会社の為を思って意見を言うことはあっても、文句を言うことはありません。
ただ、文句を言わない人は自分が損していると気づいていない人なのかもしれません。
こういうずば抜けたプラス思考ができる人は、もしかすると周りから便利屋として扱われたりするかもしれませんが、本人がそれでも損していると思えず、文句などないのなら、それはそれで構わないでしょう。
とにかく、もし自分の気持ちの中に何か言いたいことがで生まれた時、それが「文句」なのか「意見」なのか、一度考えてみるのも良いことです。
真面目
頼み事を快く引き受ける人は、総じて真面目な人が多いです。
小さい頃から、勉強にも習い事にも、どんなことにも真面目に取り組んできたため、知識も経験も豊富で充実しています。
その為、自分の身の回りのことや、受け持つ仕事をこなす能力はもちろん、他人事にも気が回り、頼み事を引き受ける余裕も持ち合わせているのです。
誠実
「誠実」と上記の「真面目」とは少し似ていますが、「誠実」は「自分以外のことにも真面目」と言うと分かりやすいかと思います。
他人に優しく、思いやりがあり、世の中のルールをちゃんと守る人です。
裏表がなく、失敗も素直に認めることができます。
頼み事を快く引き受ける人は、このように自分以外のことにも自分事同様に取り組むことができます。
また、そのいつもの姿勢を見ている周りの人達は、安心して頼み事ができるようになります。
ですので、このように周りに対して「誠実」で「信頼」されている人は、その組織やプロジェクトチームの潤滑油的な存在であるとも言えます。
約束を守る
上記の「誠実」の項でも述べた通り、頼み事を快く引き受ける人は、自分以外の事も大事にでき、世の中のルールを守れる人ですから、人との約束も必ず守ります。
時には守れない事もあるでしょうが、常に「守ろう」という姿勢でいるはずです。
仕事を頼まれると、指示された日時までに指示されたカタチで必ず仕上げようとします。
もちろん、自分にその完遂能力ありきで仕事を引き受けるというケースもあります。
頼まれ事に関する知識や完遂能力があるので、依頼側と打ち合わせした仕上がりのカタチを守れます。
また、段取りが上手なので時間や納期を守れます。
「頼み事を快く引き受ける人」の数と「約束を守れる人」の数は一致しません。
言ってしまえば、仕事を快く引き受けることは誰でもいくつでもできるのです。
難しいのは、その仕事を依頼主の希望するカタチで仕上げられるかなのです。
ですので、約束が守れなければ、頼み事を快く引き受けても、最終的に信頼を失います。
ここでいう「最終的に得する人」とは、「約束を守る人」なのです。
責任感がある
頼み事を快く引き受ける人は、ただ笑顔で「オッケー!」と引き受けているわけではありません。
前述の通り、必ず依頼主さんの思うように仕上げてきますと約束をしているわけです。
ですから、引き受けた人にはその約束を守る責任があります。
この責任の存在をちゃんとわかっているのが、頼み事を快く引き受ける人です。
また、「快く仕事を引き受ける人は、自分の能力の範囲をわかっており、何でもかんでも引き受けたりはしない」というような話をしました。
とはいえ、その優しい性格から、少し難しそうなことでも、相手が困っているようなら、助けてあげようとするでしょう。
そんな時は、引き受ける側は自分の能力の範囲外のことに手を出してしまう事になります。
少し言い過ぎかもしれませんが、自分にとってそんな未知の世界に足を踏み入れてしまい、処理しきれずその頼まれ事を失敗して返すことになったりすることもあるかもしれません。
ただ、責任感が強い人は、頼み事を引き受けた以上はなんとか完遂しようと、最大限の努力をします。
その分野の勉強や、恥を承知で誰かに師事してもらったり。