だから、他の社員にねたまれる
冒頭で少し触れたように、快く頼み事を引き受けていると、周りの社員から「出世欲の強いヤツ」と思われる可能性もあります。
しかし、そんなことを気にしていては、人の仕事を快く引き受けられません。
且つ、快く頼み事を引き受けられる人は、「断れない」性分なのです。
仕事ができてしまうので。
されど、上司からは評価されるが、同僚からはねたまれるような環境で働くのは精神的にしんどいものがあります。
だから、頼み事はあまり引き受けるなとは言いませんが、引き受ける前に(直前ではなく常日頃から)自分の日常業務がちゃんとできているか見直してみましょう。
自分の日常業務もいわば「会社からの頼まれ事」です。
これがしっかりできていなのに、他人の仕事を引き受けていては「ポイント上げようとしている」と陰口を叩かれてもしかたありません。
また、これも冒頭で触れましたが、「便利屋」として扱われることにもなりかねません。
また、逆に言えば、平常業務もちゃんとできていない人に何か頼むのはリスクが大きいでしょうし、そんな人の仕事の評価はいつまでも上がらないはずです。
頼み事を快く引き受けるのは、基本的に自分の日頃受け持つ仕事がきっちりできてからと言うことです。
信頼を寄せられる
信頼があるからよく頼み事をされるのか、頼み事を快く引き受けているから信頼を寄せられるのか、このどちらなのかと言うと、答えは「どちらも」です。
前章でお話ししたような特徴をもつ人は頼み事をされなくても、常日頃から人の信頼を集めることができます。
そうすると、仕事が頼み易い存在となり、周りから頼み事をされるようになります。
そして、その頼み事を快く引き受けているうちに、さらに高い信頼度を得ることができます。
人の信頼を得られることは非常に大切なことですし、自分では感じられないかもしれませんが、かなり「得」することになります。
人脈が増え、仕事の幅も広がります。
自分が頼まれた仕事を手伝ってくれる強力な助っ人やパートナーも現れるかもしれません。
好感度が上がる
いつも笑顔でニコニコ、しかもそれが「好感度を上げるための狙った作り笑顔」ではなく、日頃の真面目さや誠実さと影の努力によって培われるプラス思考が、内面から笑顔を作り出します。
その笑顔が接する人との壁を薄くします。
さらに、何か頼み事をしたとき、渋々ではなく「快く」引き受けてくれることで、好感度は100%上がる事間違いありません。
自分が頼む側であればよくわかるはずです。
恋をされやすい
好感度が高く、頼れる存在ともなれば、「惚れ」られもするでしょう。
自分に惚れてくれた人を好きになって結婚し家庭が築けたら、本当に素晴らしいことです。
ただ、人に好かれることは悪いことではありませんが、「恋される」となると、多少の弊害があります。
人が誰かに恋をしてしまう心情としては「自分が優しくされたから」というパターンが多く「みんなに優しい人だから」という理由は建前でしかないのではないでしょうか?
ですので、頼み事を快く引き受けるような「誰にでも優しい人」が恋をされてしまうと、今度は嫉妬されてしまいます。
独身者ならともかく、既婚者は特に気を付けなければなりません。
最終的に損してしまう可能性は大です。
出世しやすい
このように周りの人を大切にできる人は周りからも好かれ頼られます。
上司は自分の肩にかかっているプレッシャーから少し楽になり、助けられた、デキる部下だと評価してくれるでしょう。
同僚や部下はこんな思いやりのある人が上司だったらと、その日との出世を望んでくれるでしょう。
とにかく、頼み事を快く引き受ける人、それをきっちり仕上げられる人は、自分が受け持つ日常の業務も、いわゆる会社からの頼まれ事をなので、きちっとできます。
つまり、自分の事も他人の事も万事きっちりやっている人ですから、出世できないはずがありません。
もし、そんな境遇の人が会社にいたら、その会社が少し危険と考えてもいいでしょうね。