人間関係が円滑になる
頼み事を快く引き受ける人はその組織やプロジェクトチームの潤滑油的な存在であるとも言えると、お話ししました。
人間関係が円滑になると、スポーツなどでもそうですが、組織はかなり強くなり、発達速度も加速してゆきます。
そんな全体が発展していくなか、一番得をするのは、やはり頼み事を快く引き受け、全体の潤滑油として努力してきた人です。
会社では周りの人達に信頼され、ストレスなく働くことができ、会社自体の業績が上がれば昇進、昇給も期待できます。
「仕事がうまくいくかどうかは、人に好かれているかどうか」だという人もいますが、全くその通りです。
物を売るにも流行らすにも、人の心を読む、掴むということが大事です。
人から好かれるということは、まさにそこへ直結します。
このように、頼み事を快く引き受ける人は社内で人間関係が円滑になり、仕事も成功するという得をするのです。
自分が困ったときサポートしてもらえる
いつも頼み事を快く引き受けていれば、必ずお礼やお返しをしてもらえます。
それが、昇給、昇進という目に見えるカタチであったり、信頼や友好などの目に見えないキズナであったりもしますが、いずれにせよ、自分を助けてくれる人は確実に増えます。
いわば、逆に自分の頼み事を快く引き受けてくれる人が増えてきます。
ただ、この場合、損得勘定で考えてしまわないようにしましょう。
というのは、「頼み事を快く引き受けてきたら、相手も頼み事を快く引き受けてくれるようになった」なんて話は、既にこちらから与えたものが返ってきているだけのような気がして、得しているのかどうかわかりません。
ですから、次のように考えてください。
助け合いができるようになり、そのような形が見えてくると、組織の歯車が上手く回転し始め、成績も上がっていく、すると、ギブアンドテイクの関係から、新たにお互いがテイクできるようになります。
それをウィンウィンの関係ともと言うのでしょう。
そして、その原点は自分の毎日の心がけ、「頼み事を快く引き受ける」であったわけです。
頼み事を快く引き受ける人は組織の潤滑油であるという意味はここにあります。
お礼をもらえる
ここで改めて「頼み事を快く引き受ける人がもらえるお礼」について考えてみましょう。
どんなものがあるでしょうか?
目に見えるもの
・昇給、手当
・昇進
・奢ってもらう
・サポート
・仕事の成功
目に見えないもの
・信頼、好感度(良い噂)
・良い人間関係
・ポジティブな精神力
といったところでしょうか。
いつも頼み事を快く引き受けているとこんなお礼、というかご褒美が貰えると思うと、ちょっと欲が出てしまいますね。
それでは心から頼み事を快く引き受けられなくなりますから、注意しましょう。
しかし、上記のご褒美リストを良くみると、人間関係では失敗しなさそうですね。
世の中には、何でも快く頼み事を引き受けてくれる、いわゆる「善人」を利用して働かせている、金儲けしている企業はたくさんあります。
となると、頼み事を快く引き受ける人が、最終的に損してしまう組織もあるのです。
これは非常に残念なことです。