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一身上の都合の意味とは?使う理由と...(続き2)

他の街への引っ越し

他の街への引っ越した家
他の街への引っ越しをする際には、どうしても今の職場を辞めなくてはならないこともあります。

同じ市内であればまだしも、県外や国外のように遠方になってしまうと、なかなか今の会社で働き続けることは出来なくなってしまうでしょう。

もし今勤めている会社が全国展開しているのなら、引っ越し先からほど近い会社へ転勤という形を取ってもらうことも出来ますが、そうでない場合にはやはり辞めざるを得ないでしょう。

社会人になると、転勤や長期出張などの会社都合で引っ越しをすることはあっても、引っ越しするために会社を辞めるということはそうありません。

特に正社員であれば尚の事、今自分が勤めている会社を辞めてまで引っ越しをするといったケースはあまりないでしょう。

しかし場合によっては引っ越しを優先させることもありますので、そのような場合にも一身上の都合として用いることが出来ます。

家族の看病や介護

もしも自分の家族が病気になってしまったり、高齢で介護が必要になってしまったりした時には、それが理由で会社を辞めることがあります。

普段は元気な家族でも、ある日突然事故や病気になってしまい、看病や介護が必要になってしまうということはどこの家庭でも考えられることです。

また、万一に備えて予め保険に入っておいたり貯金をしたりしていても、やはり金銭的な問題以外にも人の手は必要になります。

そのため、家族の誰に看病や介護が必要になったかにもよりますが、もしも自分しか面倒を看る人間がいない場合には、必然的に今の仕事を辞めて看病や介護に集中しなければならなくなるでしょう。

例えば手術や入院のように、一時的なものであれば長期休暇を許可してくれる会社もあります。

しかし、どの程度時間がかかるのか分からない、また仕事内容や働く時間が限られてしまう場合には、自分の負担や会社の都合も考えて、今の会社を辞めた方がいい時が来るかもしれません。

そうなった場合に、人によっては身内の看病や介護のために辞める事情を周りに知られたくないこともありますので、一身上の都合を用いることがあります。

他の会社に転職したい

病気や引っ越し、介護といった理由の場合には、「一身上の都合」とは書かずにそのままの理由で書いても抵抗がない人はいるでしょう。

また、会社側もそれらの理由であれば仕方なしと受け入れてくれるところは多いです。

一方で、今の会社から他の会社に転職したいという理由から退職届を出す場合には、正直な理由を書けずに「一身上の都合により退職させていただきます」と書く人がとても多いです。

その理由としては、転職のために辞めることで、自分が今の会社に対して不満があると会社から思われることに抵抗があることや、転職するためと退職届に書いた場合に、会社からあれこれとごねられることを回避したいといったことが挙げられます。

自分が今の会社よりもさらにステップアップしたいというポジティブな理由からでも、もしかしたら会社はそれを快く思わないかもしれません。

その場合にはあらぬ噂を立てられたり、上司から非難されたりする恐れもないとは言えません。

また、今の会社に不満があるから転職したいという理由であっても、やはりそれをそのまま上司に申告するのは精神的な抵抗がある人は多いでしょう。

そのため転職が理由での退職届を出す場合、大抵は「一身上の都合により」という言葉が用いられています。

結婚や配偶者の転勤

結婚や配偶者の転勤を理由に会社を辞める場合もあります。

例えば女性の場合、結婚を機に寿退社をすることは珍しくありません。

最近では結婚後も夫婦共働きをする家庭も多いですが、それでもやはり結婚を機会として会社を辞めることはあります。

女性が寿退社をする場合には、あまり周囲に隠すことはありません。

反対に、夫婦の中には女性の方が稼ぎが良いため、夫が専業主夫として働く家庭もあります。

そうした場合には、男性は結婚を理由に退職することを周囲に知られるのを嫌がることもあるため、「一身上の都合」を用いることがあります。

また、配偶者の転勤によって引っ越しをするために会社を辞めることもあります。

一般的には夫の転勤を機に退職する女性が多いですが、その逆ももちろんあるでしょう。

夫が妻の転勤に合わせて引っ越しをする場合には、やはり男性によっては理由を隠したがる人もいるでしょう。

社内の人間関係に嫌気がさした

会社というものは、一つの集団組織です。

たくさんの人がいますので、当然自分とは性格が合う、合わないという人も少なからずいるでしょう。

子どもの頃は性格の合わない人と喧嘩をしたり距離を取ったりしていても、大人になるとそうはいきません。

特に仕事上で関わりのある相手であれば、どんなに自分が苦手でも我慢をして、一緒に過ごさなければなりません。

時には嫌いな相手に対し心にもないお世辞を言ったり、嫌味を言われても笑顔で流したりしなければならず、人によっては毎日会社での時間がストレスになってしまっていることでしょう。