そのため、一身上の都合で辞める際にはそれなりに注意を払って退職しましょう。
円満に退職できるようにしよう
自己都合での退職は、出来るだけ円満に済ませられるようにしましょう。
自分勝手な我儘で退職日までに当日欠勤を繰り返したり、必要以上に退職金を求めたりと辞めるまでにトラブルを起こしてしまうと、辞めてからの評判もずっと悪いままになってしまいます。
そうなると、もし今後どこかで前の会社と取引関係になるようなことがあった場合には、かなり自分が不利な立場に立たされてしまいますし、前の会社によっては、辞める間際のトラブルの話を今の会社での自分の上司に話してしまうこともないとは言い切れません。
また、例え自分はこの先辞めた会社とまったく関わりを持たなくても、もしかしたら自分の家族が会社と関わりがあった場合に、冷遇されてしまうことがあるかもしれません。
そのため、そういった禍根を残さないためにも、出来るだけ円満に退職できるように努めましょう。
最後に今までの恨みを晴らさないように!
人によっては、今まで散々上司や会社からのハラスメントに悩まされていたかもしれません。
もしそれらが原因で退職することになった場合、恨みが強ければ辞める最後の日に今までの恨みを晴らすような真似をしようとする人もいるでしょう。
例えば上司のハラスメントの証拠を全社員が集まるところでぶちまけたり、上司の自宅に電話してこれまでの被害を上司の家族に訴えたりと、中にはとんでもない復讐をしようとする人もいるかもしれません。
恨みのある相手を苦しめてやりたい気持ちはあるでしょうが、下手な真似をすると反対に自分が訴えられたり、または余計な恨みをかって個人的な復讐をされてしまったりすることもあります。
そのため、辞める時はきっぱりと辞めて、さっさと嫌な思い出は忘れてしまうように努めましょう!
自分の業務をしっかり引き継ぎしよう
退職する際には、自分が個人的に持っていた仕事の内容を必ず誰かに引継ぎしていく必要があります。
そうでなければ自分が辞めた後で、同じように仕事が出来ずに後任の人が困ってしまう状況になります。
もし後任が入社したばかりの新人だった場合には、ろくに引継ぎをせずにさっさと自分だけ辞めてしまったら、仕事内容が分からずにパニックを起こして、新人は直ぐに辞めてしまうかもしれません。
また、新人でなくとも後任者に迷惑をかけないように、きっちりと仕事の引継ぎはしておきましょう。
引継ぎをされる社員は負担が増えるので良い気持ちはしない
誰でも自分の仕事の負担が増えるのは嫌でしょう。
誰かが辞めることになった場合、もしも自分がその引継ぎを頼まれたら、正直良い気持ちはしないでしょう。
快く引継ぎをしてくれるように見えても、内心では「面倒くさい」と感じていることも多いです。
そのため、辞める時は後任者には出来るだけ丁寧に接して、「迷惑をかけることになって申し訳ない」と真摯な態度で接するようにしましょう。
辞めるからといって後任者に仕事を丸投げすると恨みをかってしまいます。
引継ぎの時間が少ない場合はマニュアルを作ろう
仕事が忙しくて、中々仕事の引継ぎが上手く出来ない場合があります。
そんな時には仕事のマニュアルを作っておくと親切です。
自分が普段やっている仕事の順番やコツなどを丁寧にマニュアル化しておきます。
自分本意な書き方ではなく、何も知らない素人が見ても一から理解出来るような、分かりやすい内容になるように注意してマニュアルを作りましょう。
退職理由をなるべく分かりやすく、納得されるものにしよう
退職理由は「一身上の都合により」の一言でも十分です。
とくに、本当の退職理由を会社に教えたくない人では、会社から具体的な理由を問われても、このまま押し通してしまっても構いません。
何せ法律で会社に理由を提示する義務はありませんので。
しかし、もしそれ以外の理由で退職届を出す場合には、なるべく分かりやすく、また会社側に納得されるような内容にしましょう。
病気や介護、引っ越しなどが理由であれば、「仕方なし」と判断されて余程引き留められることはないでしょう。
多少は脚色しても良い
退職届は、言ってしまえば会社を辞めるための事務的な手続きの一つでしかありません。
そのため、もし退職願いの理由があまり会社側に納得されないものであった場合には、多少内容を脚色してしまっても構いません。
要は会社に納得してもらい、円満に退職することができるのなら、その理由は適当に作ってしまっても構わないということです。
とはいえ、もちろんあまりにも噓八百な内容を並べ立てるのは良くないでしょう。