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覚えるのが得意な人がやっている7個...(続き3)

形の感覚は記憶に残りやすい

人間は日常生活の情報の8割を視覚から得ていると言われています。

形を認識するときは、形状、色、質感などたくさんのことを記憶するので脳の広範囲を使って記憶できるため、ちょっとしたきっかけで思い出しやすくなります。

記憶というのは一度見たものは脳自体は覚えているものです。

自分では忘れたと思っていても、取り出せないだけなのです。

夢に出てくる人物が全く知らない人だったので驚いたということもありますが、実は街中ですれ違っただけの人物であるともいわれています。

要は、覚えてはいても的確にその情報を取り出せるかどうかがポイントなので、形やイメージによって脳内の複数の抽斗に入れておけば取り出しやすくなるということです。

目的地への行き方については男女で差があるといわれています。

それは大昔、狩猟をメインとしていた時代に遡ります。

動物を追いかける男性は、進んだ距離や方向を記憶しないと居住している場所に帰れなくなるので、大地を俯瞰するイメージで記憶していました。

そのため、今も地図を理解することに長けているとされます。

一方、女性は基本的には居住地で過ごし、木の実が成る木の形などを覚えて向かっていたため、今も地図より、どの看板を右に曲がるなど視覚情報で覚えやすいという特性があるそうです。

関連付けて覚える

脳の広範囲によって覚えるという意味では、別の情報と関連付けて覚えるのも効果的です。

世界史で出てくる「コロンブス」は大航海時代に出てきて、最初にアメリカ大陸に到達した人物です。

しかしこの時代は登場人物がたくさん出てくるので、誰が先に何をしたのか曖昧に覚えてしまう人も多いです。

そこでその一人一人の物語を関連づけてみます。

まず、商人をしていたマルコ・ポーロが記した『東方見聞録』には日本を「黄金の国」とした記述がありました。

それを読んだコロンブスは黄金に強い憧れを抱き、日本を目指すことを考え始めます。

しかし、船旅には莫大な資金が必要です。

そこでポルトガルの王に資金援助を求めるものの断られてしまい、そのライバルだったスペインに資金援助を求めて成功します。

コロンブスは大西洋から出発すれば日本に着けると思って出発しました。

しかし、別の大陸に到着。

当時はアメリカ大陸が知られていなかったからです。

その後にアメリゴがその大陸が新大陸だと判明させ、自分の名から「アメリカ」と名付けました。

このように、前後の歴史や、その人物が何に興味を持ったか、何故その国にいるのかなど関連させて覚えるとストーリーが出来上がるのでイメージしやすくなります。

人の好物などを覚えるときにも、何故それが好きなのか、いつ好きになったのかなどを合わせて覚えてみましょう。

自分の身近な物と関連させて覚える

さて、歴史の勉強については上記のようなストーリーでの記憶が役立ちます。

しかし、もっと活用する頻度の高い物事は身近な物と関連させて覚えると記憶を取り出しやすくなります。

直接関係のないものと結びつけても構いません。

関連させる物の選び方もいくつかあります。

初対面の人を覚える場合で考えてみます。

まずは会った時に身に着けているものと関連させる方法。

そうすることによって、カジュアルな場なのかフォーマルな場なのかもわかりますし、そのアイテムを選んでいるときの考えも思い出せるので具体的にどこで出会ったのかも引きだせます。

次に、自分が好きなものと合わせて覚える方法があります。

コーヒーが好きか、犬が好きかなど何でも構いません。

そのように、自分が興味のあるカテゴリに応じて該当する人物を仕分けていくと、興味を持っていることは思い出すことが多いのでそれとセットにした人物も記憶から遠ざかりにくくなるはずです。

このように、覚えたいことと、身近なものをセットにすれば脳内から取り出しやすいところに情報を留めておくことができます。

右脳を使って覚えている

ここでいう「右脳」は一般的に「右脳型・左脳型」などと言われるもののことであり、実際にどちらの脳がどのように機能しているかについては言及しません。