仕事の方法も英単語も資格をとるための勉強も、ただマニュアルや教科書を読むだけでは性格に覚えることが難しいことがあります。
読むことで得られることは、その物事の流れや体系的なことであり、細かな用語などについては書いて覚えることをおすすめします。
理由は後述の通りです。
書くと頭に残る
書くという行為は、とても複雑な脳の働きを必要とします。
漢字を書くときには図形の理解、平仮名との使い分け、指先を動かすこと、文章としてまとめる場合は要約する力、文章構造を理解する力など、意識していなくてもかなり複雑なことを同時に行っているわけです。
中でも、指先を動かすことが脳への刺激になります。
視覚・運動機能によってペンの位置を定めバランスを取りながら繊細な指の動き、適切な圧力で書かなければならないからです。
これによって脳内の複数の箇所が活性化するために覚えやすくなります。
読んで録音して、それを聞き続ける
音声による学習方法は人気が高いですが、英会話など言語関連は教材が豊富なものの、それ以外の事柄については音源が無いことがほとんどです。
とくに仕事関係のものは書面ばかり。
それなら自分で音読して録音してしまいましょう。
通勤通学など移動時間でも聞き流すだけで頭に入れることができます。
自分の声で読むと覚える
録音して繰り返し聞くことを想定すると、単に読むだけではなく噛まないようにしなければなりません。
噛まないためには文章内容とイントネーションを理解している必要があるので、より詳細に読み込むようになります。
また、音読は目から入れた情報を声というかたちで即座にアウトプットし、その声を自分の耳で聞き取ってインプットするため、インプット⇒アウトプット⇒インプットという3段階を同時に行えます。
複数の器官を使っているため、脳はそれが重要な情報であると認識し、記憶を強化します。
人に教えて覚える
冒頭で、人に教えるのが上手い人は本当に内容を理解しているとお伝えしました。
それを利用して人に教える想定で物事を覚えるという方法です。
実際に人に教えた方が良いですが、教わりたい人がいないと成立しないので架空の相手に教えても構いません。
人形とかでもOK。
先ほどの録音方法と組み合わせて自分に教え直ように話すのも効果的です。
教えるために熟考するので記憶に残る
学生の頃、ただ教科書を読むだけの先生の授業はつまらなかった記憶がある人もいるのではないでしょうか。
上手に教えるためには、内容を理解した上ので自分の言葉に置き換えて話すことが重要です。
関連する情報などと組み合わせて、質問などにも応えられる準備をしましょう。
そして、人に教えるためには的確な要約も必要です。
短い文章でわかりやすく整理することができれば同じ内容を覚えるにしても効率が良くなります。
覚えるのが得意な人の特徴
覚えるのが得意な人にはいくつかの特徴があります。
各特徴は脳の使い方が行動や性格に表れているものばかりです。
その理由に納得できれば自分もそのような行動や意識を続けることで自然と覚える力がつくでしょう。
ただし、単純に覚えることが得意な人の特長なので、アウトプットは伴っていないこともあり得るので教わるべき相手かどうかはわかりません。
両親も頭が良い場合が多い
両親の頭が良いとその子供の頭も良くなることが多いと言われています。
「じゃあ結局IQか」と思うかもしれませんが、そうではありません。
ここで言う頭の良い悪いは、頭が活性化しているかどうかということです。