そんな人は根本的に優しくはないのです。
優しくなりたい人がやるべきこと4:相手の気持ちを考える
ここまで述べてきたように、相手が自分にとって気に入らないことをしたとしても、直ぐに言い返したり、怒るのではなく、ちょっと気持ちを落ちつかせ、「なぜそんなことをしたのだろう」と考えることが大事です。
100%相手が悪い行為だったとしても、必ず理由があっての事です。
悪い事を許すというわけではありません。
100歩譲って、相手がそうせざるを得なかった事情や、そうしてしまった感情を思案してみましょう。
そして、上記は自分の身に何かが起こった場合の気持ちの持ち方ですが、もう1つ、自分から何かするときの心構えとして、「自分のすることが他の人に喜んでもらえるのか、もしくは迷惑にならないか」と考えるようにしましょう。
「優しさ」は他人に対して向けられるものなわけですから、「相手の気持ちを考える」事は優しさそのものであると言えます。
マナーや礼儀は優しさのかたまり
国々所々で文化が違えば、生活のマナーや礼儀も違います。
しかし、根本的にどんなマナーも礼儀も学んでいくと、それらは「相手の気持ちを考え」た上で創られている事に気づけると思います。
刃物の渡し方などがまさに相手を思って生まれた作法です。
また、欧米式の食事のマナーであっても、それらは自分が料理を美味しく食べる為にあるのではなく、周りで食べている人が気持ちよく食事できるように考えられたものです。
つまり、世の中のマナーや礼儀といったものは、他人に対する優しさのかたまりだと言えるでしょう。
優しくなりたいと思っている人は、精神的な修行みたいなことから始めるのもいいですが、具体的に礼儀作法なんかを学んでカタチから優しさを学んでみるのもいいかもしれませんね。
優しくなりたい人がやるべきこと5:周りに感謝の気持ちを持つ
改めて、「優しくなりたい」と思ったきっかけはなんでしょうか?
人によって色々あるのかもしれません。
でも、きっかけではないかもしれませんが、優しくなりたいと思った人は、誰しもこんな事を感じたことがありませんか?
「誰かに優しくされて、その優しさに応えたい。もしくは、そんな優しい人になりたい。」
人は「優しさ」と言うものを知らなければ、優しくはなれないと思うのです。
ですから、「優しくなりたい」と思う人は、これまでに何度か、誰かの優しさに触れてきているはずです。
そして、今も尚、あなたの生活や人生そのものが、決して最高とは呼べるものではないかもしれないにせよ、誰かの優しさによって支えられていたり、守られていたりしているはず。
優しくなろうと自分を見つめ直すのも大切ですが、ここは今一度、周りから自分に向けられた「優しさ」を探してみてはどうでしょう?
そうすれば、自然と周りに感謝の気持ちを持つようになり、その優しさに対し、優しさで返すことができるようになります。
優しくなりたい人がやるべきこと6:言葉遣いに気を付ける
優しい人が使う言葉は、得てして優しい言葉です。
優しくなろうと思うのなら、言葉遣いに気を付けなければなりません。
もちろん世の中には、口では優しいこと言って、心の中では何企んでいるか分からない人や、逆に口は悪いが根は優しいと言われる人もいます。
しかし、前者に関して言えば、優しいふりした悪人は必ずいますが、だからといって、優しくなりたければ逆に優しい言葉を使わない方がいいというわけではありません。
「優しい言葉遣い」には人を安心させる力があるのです。
だから悪人が利用しようとするのです。
そんな力を持った優しい言葉を学ぶことは、優しくなりたい人の第一の課題でもあるでしょう。
また、後者「口は悪いが根は優しい人」についてですが、確かにそんな人は沢山いますが、これは、そんな人の周りにいる優しい人たちが、その人を優しく形容したに過ぎません。
「口は悪いが根は優しい」、なんて優しい表現なのでしょう。
つまり、その口の悪い人は、周りの人の優しさによって、口の悪さをかろうじて許してもらっているのです。
優しくなりたいと思っている人は、優しい言葉遣いを学びましょう。
優しい言葉遣いとは
では、そもそも「優しい言葉」や「優しい言葉遣い」とはどんな言葉であったり、話術であったりするのでしょう?
実は、こういうのが優しい言葉遣いだと説明できる確固たるものはありません。