何しろ、「です・ます」を使った敬語であっても、話す内容によっては、無礼に聞こえたりします。
ですが、なまりがあったり若者言葉であっても優しさがにじみ出ている人もいます。
優しい言葉遣いって、区別するのも説明するのも難しいですね。
ただ、「相手を思いやる気持ちを言葉というカタチにしたもの」と考えてみましょう。
そうすると、例えそれがスラングであろうと片言であろうと、優しい言葉遣いになりそうです。
以下は、ある意味究極の例かもしれませんが、某有名航空会社のキャビンアテンダントが指導されている言葉づかいについてです。
「携帯電話を紛失されたお客様が落し物で上がっていないか尋ねてこられた時、まず、どう応えるか?」というCA養成講師の質問に、ほとんどのCA研修生は「少々お待ちください」と答えるのだそうです。
しかし、正解は「すぐお探しいたします」なのだそうです。
どちらでも良いように思えますが、「すぐお探しいたします」はこちらが相手のためにする事を言っています。
一方「少々お待ちください」はお客様に対して「待て」と要求しています。
この2つの違いがわかるでしょうか。
お客様が尋ねてきて、急いで携帯電話を探して見つかるまでの時間の長さはどちらの言い方で応えても同じです。
かつ両者とも「絶対に見つけ出す」なんてことは確約していません。
ですが、あなたがもし落し物をしてカウンターに申し出た際、どちらの言葉で応えられたほうが「なんとなく安心」できるでしょうか?
重複しますが、この言葉の選び方は究極の選択、また業務用であると言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが、相手を思いやって出る言葉、遣う言葉とは、要はこういうことなのです。
優しくなりたい人がやるべきこと7:積極的に手助けする
人を手助けするのは優しさの現れですので、この項は実践編ということになります。
「優しさ」とは、「人を思いやること」であり、それをカタチにしたものが、「優しい言葉遣い」であったり、この「手助け」という行為です。
ですので、優しくなりたいと思っている人は、どんどん人の手助けをしていくようにしましょう。
というより、優しい人ならそうするはずなのです。
ただ、困っている人に手を差し伸べられなくて、「ああ、私は優しい人にはなれない」と嘆く必要はありません。
そんな時もあります。
自分だって誰かに助けてもらって生きている存在なのです。
なかなか他人の事にまで手が回らない事だってあります。
そしてまた、なんでもかんでも手助けすることが良いことではありません。
手助けをしてはいけないこともあります。
手助けを必要としていない人もいます。
結構「手助け」って難しいものですね。
しかし、本項の「積極的に手助けする」という理由は、まさにその手助けの難しさを理解していく為なのです。
困っている人全ての手助けはできません。
でも、昨日より今日、昔より今、ちょっとだけ手助けする範囲も力加減も大きくなっていけばよいのです。
人を思いやる気持ちから、良かれと思って手を貸したら、その人の為になっていなかったようなことや、怒られたりしたこともたまにあります。
でも、積極的に手助けしようとしたから、それがわかったのです。
「何が人の為の本当の優しさなのか?」ということがわかってくるのです。
「優しさ」とは何かと考え、行いにあらわして、その中で学び、また考えて、また行動していく、というサイクルで培っていくものなのでしょう。
だから、優しくなりたいと思う人は、積極的に人に優しくしていくべきです。
優しくなりたい人がやるべきこと8:自然や動物と触れ合う
これは優しくなるために絶対するべきことではないのですが、優しくなるために努力をしていく上で、こういうこともたまには必要だというものです。
毎日、「平常心を保とう」「皆と平等に接しよう」「相手の気持ちを考えよう」「悪口は言わないようにしよう」「言葉遣いに気を付けよう」「感謝しよう」「手助けしよう」と努力していたら、必ず疲れます。
それに「優しくなりたい人がやるべきこと」まだ4つも残ってますしね。