それにたとえ嫌味や皮肉で「素朴な人」と言われたとしても、あなたのそのシンプルな平凡さは、周りの人に癒しを与えているのです。
そんな嫌味や皮肉も素直に褒め言葉として流してしまうほうがいいかもしれませんね。
「素朴」の使い方・例文
素朴には2つの意味がありました。
今回ご紹介した「素朴な人」というのは「飾り気なく、自然のままでいる人」のことを意味します。
また同じ意味合いで、「おばあちゃんが作った素朴な味の料理が恋しい」と言った例文の場合、「おばあちゃんが作った、飾り気のないほっとする味付けの料理が恋しい」となります。
この場合、「素材の味を活かしたシンプルな味付けの家庭料理が食べたい」という気持ちが含まれており、褒め言葉として使うことができます。
使い方によっては皮肉に聞こえてしまう場合もありますので、前後の文章に注意しましょう。
また、素朴にはもう一つ「考え方が単純で、深い検討を経ていないこと」という意味がありましたよね。
例えば「素朴な疑問」は「何気なくふと思った疑問」、「特に深刻ではない、どうでも良いような疑問」という意味で使うことがあります。
「素朴」の類語
素朴の類語は「飾り気のない」、「素直」、「質素」、「何の変哲もない」、「天真爛漫」、「純情」などがあります。
「素朴」の対義語
素朴の対義語には「華美」、「優雅」、「典麗」、「洗練」、「華やか」、「軽薄」などが挙げられるでしょう。
「素朴」の英語表現
素朴は英語で「simplicity」=シンプルさ、「ingenuous」=素直な、正直な、と表すことができます。
素朴な人は魅力がたくさん
今回は、素朴な人について深堀りしてきました。
普通や目立たない、などの特徴もありますが、こんなにも多くの魅力や特徴があります。
むしろ普通な部分すらも、実は魅力だと分かったはずです。
人と違った特徴のある性格のほうが良いと思いがちですが、結局どんな人にも好意を持たれ、反感を買わないのは、普通の人です。
それに、自分を無理に着飾って見せたり、人を貶めたりすることもせず、悪口も嫌がる性格は、どんな人にも好かれるはずです。
ゆったりと穏やかな時間を過ごすことができ、変に気張らずに肩の力を抜いて、ありのままでいられるあなたの周りには、様々な人が集まってくると思います。