さまざまな理由でバイトを辞めたいと考えている人に、出来るだけバイトを円満に辞めるコツをご紹介していきます。
バイトを辞める時にはコツがある
バイトを辞めたいと思った時、何も考えずにただ一言「辞めます」と言って辞めることも出来ますが、それではあまりに心象が悪くなってしまいます。
例え自分はどんな辞め方をしても良いと考えていても、今後の人生のどこで元バイト先の人と関わることになるかは分かりません。
もしかしたら、今後自分が就職した先で、元バイト先の人を接客する機会があるかもしれませんし、自分が好きになった人の友達が、元バイト先の関係者だということもあるかもしれません。
今後の自分の人生のどこかで、ひょっとしたら関わりがあるかもしれないと考えたら、下手な辞め方をしない方が賢明でしょう。
バイトを円満に辞めるにはいくつかのコツがあります。
このコツさえ抑えておけば、今度どのバイトを辞める時にもテクニックとして使うことが出来るでしょう。
バイトだからといって軽く考えてはいけない
バイトはよく、「たかがバイト」「所詮はバイト」「バイト風情」と表現されます。
それらのどの言い方も、すべてバイトの立場を軽視するものです。
そのため、お客にそうクレームを付けられるのならばまだしも、バイトである自分自身が「所詮はバイト」だと思っていると、辞める時にも深く考えずに衝動のままに辞めてしまうことが多いです。
例えば、「所詮はバイトなのだから、自分が辞めても直ぐに変えはきくだろう」や、「たかがバイトの仕事なんだから大したことない」などと考えていると、普段の仕事振りにも適当な態度が表れてしまいます。
しかし、「たかがバイト、されどバイト」です。
働いている以上は自分の仕事に責任を持たなければなりませんし、しっかりと働いているからこそ対価として給料をもらえるのです。
バイトも立派な仕事の一つですので、「たかがバイトなのだから」と軽く考えないようにしましょう。
もしも普段からバイトの立場を軽視していると、辞める時にもそれが態度に出てしまって、雇い主に悪い印象を持たれてしまうかもしれません。
これまでお世話になった感謝を忘れてはいけない
単なるバイトとはいえ、そもそも自分が雇ってもらえなければ、そこで働くことも出来ませんでした。
その事実をしっかりと認識している人は、例えどんなバイト先であっても、「自分を雇ってくれた」「これまでお世話になった」と、バイト先に対して感謝の気持ちを忘れることはありません。
バイト先が人使いの荒いところでは、つい感謝の気持ちを忘れて「なんて酷い店だ」と思ってしまいがちですが、その店で今も働き続けているのは自分自身の選択ですし、それと雇ってもらったことに対する感謝とは別物の感情です。
雇ってもらったことに対する感謝は抱きつつ、その上で耐えられないのであれば辞めれば良いのです。
例えバイト先が原因で店を辞めることになっても、最初に自分が「雇ってもらった」という感謝の気持ちだけは忘れないようにしましょう。
上司や社長への礼を尽くすことを忘れない
バイトというのは立場がそこまで重くはありません。
もちろん任された仕事は責任を持って果たす必要がありますが、もし何かあった時には、最終的な責任を取るのはバイトではありません。
バイトがミスをしたりクレームを出したりすれば、その対応に追われるのは店の責任者やあなたの上司、会社の社長です。
そのため、自分が雇ってもらったということの他にも、自分では背負えない責任を代わりに背負ってもらっているという感謝の気持ちを、上司や社長へは抱く必要があります。
必要以上に上司や社長に媚びへつらう必要はありませんが、礼を尽くすことは忘れないようにしましょう。
「立つ鳥跡を濁さず」が大事
「立つ鳥跡を濁さず」とは、「立ち去る者は、見苦しくないようにきれいに始末をしていくべきだ」とする戒めのことわざです。
また、「引き際は美しくあるべきだ」とする意味もあります。
この言葉は元々、水鳥が飛び立った後の水辺が、濁ることなく美しく澄んだままである様から生まれました。
日常で例えるなら、宴会をした後にゴミを一切残さずにきちんと元の状態にして立ち去る人を褒める意味として、「立つ鳥跡を濁さずだね~」と言うこともあります。
バイトを辞める時にも、必要以上にバイト先にお礼をして辞めなくても良いですが、トラブルを起こしたり、辞め際にバイト先に文句を並べ立てて辞めたりするような真似は止めましょう。
時々、「どうせ辞めるのだから」と言ってバイト先にこれまでの不満をぶちまけて辞めていく人がいますが、わざわざ最後に立つ鳥が跡を濁すような真似をして辞めると、本人はスッキリしても、バイト先の人たちがとても不快な気持ちになってしまいます。
最後だからと不満を言うのではなく、最後だからこそきれいに辞めるようにしましょう。
円満に辞められるようにシミュレーションを考えよう
バイトを辞める決意をしたら、どうやっていかに円満にバイトを辞めるかを考えましょう。
バイトの立場であっても、よほどのことがない限りはその日限りで辞めることは出来ません。