固定観念を持っている人は、誰から見てもおかしな状況になってもそれを認めずに観念を変えないという多いです。
ステレオタイプにはそんな固定観念の要素も多く含んでいます。
例えばお年寄り世代は「女の子は結婚したら仕事をやめて家庭に入る」「男性は家庭を持ってこそ1人前」などの固定観念を持ってる人がとても多いですね。
現在は生き方が多様化しているのでこのような固定観念は少なくなりつつありますが、このようなステレオタイプを持っている人はまだまだ存在しています。
思い込み
ある一定の物事を、 そうだと信じ込んで疑わない様子 である「思い込み」。
ステレオタイプにはこの「思い込み」の要素が含まれています。
人間は、自分が信用している人からの意見や大衆の意見、影響力のある人の意見などを思い込む傾向があります。
そしてそれを自分自身の意見、価値観として持つようになることが多いです。
思い込みが強いと、その自分が信じていることや考えからズレると「おかしな人だ」「常識的ではない」と思うようになります。
型にはまっている
ステレオタイプは「型にはまっている」という特徴があります。
一定の形式に従って物事を考えるというもので、ある分野ではとても重要なことではありますが 新鮮味に欠けたり、新しい発見をすることがないもの でもあります。
反対語は?
ステレオタイプの反対語は「reversestereotype(逆ステレオタイプ)」などがあります。
言葉のままですが、ステレオタイプの逆なので型にはまらない、固定観念に縛られないものとう意味になります。
誰が作った言葉?
1922年にアメリカのジャーナリストである「ウォルター・リップマン」という人物が執筆した「世論」という本で「ステレオタイプ」という言葉が生まれたと言われています。
この「世論」の第3章でステレオタイプについて書かれており、社会に広く知られる言葉となりました。
社会で広く共有されている固定観念やイメージを意味しています。
英語で書くとどういうスペル?
ステレオタイプを英語で書くと、スペルは「stereotype」になります。
元々の意味は「同じかな型で打ち出された鉛板」です。
昔の印刷技術の「ステロ版」というものが語源になっています。
ハンコのように押して印刷していたことから、みんなハンコで押したように同じ考え方ということを皮肉のように例えたのが「ステレオタイプ」という言葉なのです。
ステレオタイプの具体例
ここまではステレオタイプという言葉が持つ意味などをご紹介してきました。
そしてここでは、実際にどんなステレオタイプがあって、ステレオタイプを持っている人はどんな感じに思っているのかということを具体的にご紹介していきたいと思います。
B型は全員自己中
世の中には大きく分けてA型、B型、O型、AB型、4つの血液型の人間が存在しています。
一部のステレオタイプを持っている人の中では血液型別に性格が異なるものだと思われています。
日本人のステレオタイプを持つ人は血液型によって性格を分類するのがとても好きです。
特にB型の人は目の敵にされる傾向があり、「B型は全員自己中心的」だというステレオタイプが世の中に広く伝わっています。
血液型によって人の性格が決まるということに医学的な根拠はまったくないことはとっくにわかっているのに、ステレオタイプな人は「これまで出会ったB型はみんなそう(自己中)だった」「医学的な根拠がなくても、絶対に何らかの理由があるはず」という考えを持ち続けています。
こういう考えの人は、ステレオタイプによって「B型は自己中」という考えが出来上がっているので、B型の人と出会うとどうしても「自己中なんだろうな」と決めつけてかかってしまっているところがあるのかもしれません。
ちなみに、「A型とB型は相性が悪い」「AB型は何を考えているかわからない」などというステレオタイプもよくあります。
「A型は繊細なので自己中で無神経なB型とは合わない」「AB型は2重人格者」など、とにかく根拠のない血液型に関するステレオタイプはたくさんあります。
お金好きは嫌な奴が多い
世の中は何故かお金を持っていたりお金が好きな人に対して「お金好きな人はイヤなヤツが多い」というステレオタイプを持っているところがあります。