CoCoSiA(ココシア)

ご無沙汰の使い方や意味は?類似の言...(続き2)

その場合には「お久しぶりです」といった言葉で言うこともありますが、少なくともビジネスの場においては、「お久しぶりです」よりも「ご無沙汰しております」という言葉使いの方が良いとされています。

「ご」が付いているのはなぜ?


「ご無沙汰」という言葉は元々「沙汰」が「無沙汰」になったものです。

そのため、本来は「無沙汰」の言葉でも間違いではありません。

では、何故わざわざ「ご」を付けるのでしょうか?先に「相手に対する敬いの気持ちから」と簡単にご紹介しましたが、その言い方が世間一般に当たり前として定着してしまったがために、とくに敬う必要のない相手に対しても「ご無沙汰」という言い方をするようになったと考えられます。

そのため、言葉の成り立ちをよく知らない人では、最初から「ご無沙汰」という言葉が存在しているのだと思っている人もいるかもしれません。

それは例えるなら、「味噌汁」を「お味噌汁」と呼ぶことや、「茶」を「お茶」と呼ぶ感覚と同じと言えるでしょう。

相手を敬っていることを示す

「ご」や「お」を言葉の頭につけることで、言葉の響きを丁寧にするだけでなく、相手を敬う敬語にもなります。

「ご丁寧に有難うございます」や、「ご足労頂きまして」といったそれらの言葉も全て、相手に対する敬いの気持ちが込められています。

「ご無沙汰」という言葉もまた同じです。

「無沙汰」は本来長い間便りがないという失礼な意味の言葉ですが、それに敬い言葉をつけることで、長い間便りのないことに対して「申し訳ない」という感情を表すことが出来ます。

申し訳ないという気持ちを示す

「ご無沙汰」という言葉には、その一言だけで「お久しぶりです」と「長い間連絡せずにごめんなさい」という申し訳ない気持ちが込められています。

そのため、「お久しぶりです。なかなか連絡出来ずにごめんなさいね。」と言うと、こちらが謝ったことに対して「とんでもない!」と反対に恐縮してしまうような人には、「ご無沙汰しています」の一言だけでちょうど良いでしょう。

また、直接「連絡出来ずにごめんなさい」や「長い間便りもなしに申し訳ありません」と言葉にして謝ると、相手によっては「何も悪いことなんてしてないのに、わざわざ謝られる筋合いはない!」と思ってしまう人もいます。

そうした人の気分を害さずに、また相手への礼儀を失することのない言い回しとして、「ご無沙汰」という言葉はとても適切なのです。

だからこそ、ビジネスの場でもプライベートでも頻繁に使われている言葉でもあります。

ビジネスなどフォーマルな場で使うことが多い

「ご無沙汰」という言葉は、プライベートの場では年長者がよく口にしている姿を目にすることが多いと思います。

例えば見知らぬ年配の人が、同じく年配の人と会った時に「大変ご無沙汰しております。お元気でしょうか?」などと声をかけているのを見ると、「ああ、久しぶりの再会なんだな」と自然と第三者にも想像が付きます。

また、自分の親や親戚が、家で誰かに「ご無沙汰しています」と声をかけているのを目にしたことのある人もいるでしょう。

このように、プライベートの場面では、目上の人や年長者に対してとくに用いられている言葉です。

一方で、プライベートよりも頻繁にこの言葉を用いる機会が多いのがビジネスの場です。

ビジネスの場やフォーマルな場面では、相手に対して「お久しぶりです」という言葉はあまり使いません。

代わりに「ご無沙汰しております」という言い方をする方が多いです。

会社の同僚には使い機会の少ない言葉ですが、取引先の会社の人や上司、目上の立場の人には「ご無沙汰」の言葉を用いるのが一般的とされています。

具体的にどれくらいの期間が空いたら使うの?

「ご無沙汰」という言葉は、久しぶりに会う人や、長い間連絡を取り合わなかった人に対して使う言葉です。

しかし、辞書で調べてみても、具体的に「〇日間便りがなかったり、会わなかったりしたら使う」とは記載されていません。

そのため、一体どの程度振りにあった時に使えばいい言葉なのか、「ご無沙汰」を言うタイミングが分からないという人も中にはいることでしょう。

「ご無沙汰」と言う相手との関係性によっても、使うべきタイミングや期間が少しずつ変わってきます。

そこで、どの程度期間を空けたら「ご無沙汰しております」と言ってもいいのか、目安を以下に挙げておきます。

目安として3か月以上

「ご無沙汰」という言葉を使う一般的な目安としては、3か月以上だとされています。

例えば1か月に1度会っていた人と3か月以上会わなかった場合、実際にはそこまで期間が空いていなくても、何だかとても久しぶりに思えるような気がしますよね。

それはいつもの会うペースよりも間が空いてしまったからこそ、そのように感じるのです。

仲の良い友達同士では「ご無沙汰です」よりも「久しぶりだね~」という言葉を使うことが多いですが、年配の人同士の場合には「ご無沙汰でしたね」と声をかけ合っている姿を見かけることが少なくありません。

また、ビジネスの取引相手の場合、お互いに仕事を依頼していない期間や、連絡を取り合うことがなかった場合に、それが3か月以上の場合にはまず「ご無沙汰しております」と一言挨拶をしてから話を始めるのが一般的です。

毎日会っていた人なら1か月

毎日ように顔を合わせていた人の場合には、ほんの1か月程度会わなかっただけでも感覚的には久しぶりに思えてしまうことが多いです。