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シナジー効果とはどういう意味?よく...(続き4)

そのため、何のメリットも見込めない相殺は、シナジー効果を狙う企業が最も嫌うところでもあります。

中和

「中和」とは、「性質の異なるものが、互いに融和してそれぞれの性質を失うこと」といった意味があります。

シナジー効果の反対の意味を持つものとしては後者の意味になります。

相殺の場合には、異なるもの同士が激しくぶつかり合った結果その力が消失するといった意味合いがありますが、中和の場合にはもっと穏やかに互いの性質を失っていきます。

反発し合うのではなく融和し合うという部分が相殺とは異なりますが、結果的にその性質を失くすという点では同じことが言えます。

せっかく企業がシナジー効果を期待して異なる会社同士を統合させたり、事業を同時に展開したりしても、その結果が何も出ないのであれば、どんな取り組みをしたところでまったく意味はありませんよね。

それどころか、事業を展開する上でかかった経費や時間などを計算すると結局は赤字になってしまい、まさに骨折り損のくたびれ儲けになってしまいます。

そのため、相殺であれ中和であれ、シナジー効果を目的として事業を行う企業にとっては、どちらも避けたい結果でしょう。

️シナジー効果によるメリット

シナジー効果は必ずしもメリットが得られるとは限りません。

自社内にこれまでとは異なる事業を展開していくのは勇気が要ることですし、きちんと事前のリサーチや細かな軌道修正などを行わなければ、満足する結果が得られないことも多いです。

しかし、だからこそシナジー効果に成功した会社は、大きなメリットを得ることが出来ます。

具体的にはどんなメリットがあるのかを以下にご紹介していきます。

例えハイリスクでも、それ以上にハイリターンであればやってみたいと思うのが経済成長を目指す企業です。

ハイリターンが企業にとって美味しいからこそ、リスクを恐れずにシナジー効果を目指す企業は増えているのです。

効率化をはかれる

シナジー効果によって、これまでよりも仕事の効率化がはかれるようになります。

「効率化」を「早く仕事が出来るようになること」と勘違いしている人がいますが、効率化は単に仕事を早く出来るようにすることではありません。

効率化とは、「仕事内容を考えなくても出来るようにすること」です。

一つひとつの仕事内容を覚えて、いちいち考えなくても良いようにするということではありません。

さまざまな仕事をパターン化したり、マニュアル化したりすることによって、いちいち作業内容を考えることなく、素早く仕事に取り組めるようにするということです。

シナジー効果の場合、例えば1つのことをやって、1つ以上の結果が出せるように求められます。

1つ仕事をこなして、その結果を1つ以上出せるようになれば、余計な仕事を行う必要はなくなりますし、その分作業時間を短縮したり、別のことに取り組んだりすることが出来ます。

業務内容が多く、大変な会社ほど仕事の効率化が求められますので、それをシナジー効果によって得ることが出来るのであれば、大きなメリットと言えるでしょう。

生産性が上がる

仕事の効率化がはかれるようになれば、必然的に生産性が上がります。

例えば今までは1つの商品を作るのに10分かかっていたとします。

しかしそれがシナジー効果によって、2つの商品を10分で作れるようになりました。

それはつまり、1つのものを作るのに時間を5分短縮出来るようになったということです。

限られた時間の中で作れる商品の数が倍に増えれば、それだけ売上げの向上も見込めます。

例えばこれまでは10台生産するのに1年かかっていた限定車が、1年間で20台販売出来るようになったのなら、それだけ売上げは上がり、業績は伸びます。

そのため物を生産する会社にとっては、シナジー効果で生産性が上がることはとても大きなメリットになります。

利益が上がる

シナジー効果によって仕事が効率化され、生産性が上がります。

そうすると売上げが伸びますので、当然利益率も上がります。

仕事の効率から利益の上昇までは、すべて一連の流れで繋がっているのです。

そしてシナジー効果は、そのすべてに関わっています。

例えば仕事を行うのに1度に3つのことが出来るようになるとします。

さらに、生産する際にも1度に3つのものが作れるようになったとします。