あなたは「シナジー効果」という言葉を聞いたことがありますか?

会社経営者や管理職、経営幹部候補生であれば当たり前に知っているビジネス用語の1つです。

普段仕事をしていてもあまり聞いたことがないという人もいるかもしれませんが、自社を大きく成長させていくためには欠かせない事業戦略の1つですので、覚えておいた方が良いでしょう。

また、もし将来独立して会社を経営したいと考えているのなら、絶対に知っておくべきでしょう。

会社の経営戦略にとって必須なシナジー効果について解説していきます!

️シナジー効果を詳しく解説

どんな仕事でも、会社経営者であれば常に今よりももっと会社を大きく成長させたい、売上げを上げたいと考えています。

しかし、自社だけであれこれと戦略を練っても、やれることには限界があります。

また、もしも専門的な技術を有する会社の場合には、会社の専門分野には強いものの、他の分野にはめっきり弱いため、会社を縦に伸ばしていくことは出来ても、横に広げていくことは出来ません。

例えば飲食店を営む会社の場合、売上げを伸ばせば店舗数を増やしていくことは可能ですが、それはあくまでも飲食店業界の中だけの話になります。

そのため会社を大きく広げていくのにも限界があるでしょう。

一方で、片や飲食店業界の経営をしつつ、片や情報通信サービスの分野にも事業を拡大させている会社の場合、会社の売上げは飲食店と情報通信サービスのどちらからも得ることが出来ますので、業績を伸ばし、どんどん事業も横に広げていくことが出来ます。

しかし、通常は自社の専門分野でしか活躍出来ないところを、まったく畑違いの分野も取り込んで会社を経営することなど、普通は非常に困難なことです。

しかしそれを可能にするための秘訣がシナジー効果なのです。

では、シナジー効果とは一体どのようなものなのか、それをすることでどのような効果が得られるのかを以下にご紹介していきます。

ビジネス用語の1つ


ビジネス用語にはさまざまなものがあります。

例えば「アイドルタイム」というビジネス用語がありますが、これは作業中の手待ち時間や無作業時間のことを指しています。

また、例えば「青天井」というビジネス用語の場合には、株価や価格が際限なく上がり続けていくことを指します。

さらに「あごあしまくら」の場合には、「あご」は食費、「あし」は交通費、「まくら」は宿泊費のことで、食費や交通費、宿泊費などが付くことを指しています。

業界によってビジネス用語はたくさんあります。

飲食店業界の中での特有のビジネス用語もあれば、金融会社の中でのみ通じるビジネス用語というものもあります。

このような多くのビジネス用語は、社会人になってから知ることが多く、知ってしまえば誰でも当たり前のように使いこなしています。

一方で知らない人からすれば、「それって何のこと?」となりますので、業界特有のビジネス用語が少ないところが多いところと仕事の話をしていると、しばしばビジネス用語が通じないこともあります。

「シナジー効果」は、比較的どこの企業にも共通しているビジネス用語です。

とくに会社経営者や管理職の場合、知らなければ恥をかいてしまうこともあります。

それだけシナジー効果とは、会社経営に携わるものにとっては知っていて当たり前のビジネス用語なのです。

️シナジー効果とは

シナジー効果とは、一言でいえば「相乗作用による効果」です。

英語の「synergy」が「相乗効果」という意味がありますので、本来ならば「シナジー」だけでも通じますが、ビジネス用語では「シナジー効果」と言われています。

このシナジー効果によって、会社の売上げを上げたり、業績を上げたり、事業を拡大したりすることが可能になると言われています。

会社の経営者は自社を成長させて広げていきたいと考えている人がほとんどですので、シナジー効果の存在を知っておくことは必須なのです。

どんなに小さな会社であってもシナジー効果は知っていて当たり前とされていますので、もし会社経営者でこのビジネス用語を知らない人がいれば、周りの経営者からは「この経営者は能力がないのだな」と思われてしまいます。

日本語で相乗効果の意味


「相乗効果」は、「2つ以上の要因が同時に働いて、個々の要因がもたらす以上の結果を生じること」という意味があります。

例えばスーパーで苺を販売しているとします。

苺を販売しているスペースの横に、苺にかけて食べると美味しい練乳のコーナーも設置しておきます。

そうすると、苺を購入する人が、ついでに苺にかけるための練乳も購入することがあります。

本来であれば苺だけが売れるはずのところを、同時に練乳も購入するのでその分売上げが上がります。

もし練乳だけを別のコーナーで売っていたなら、わざわざ練乳だけを購入する人はいませんし、また苺を買うからといって練乳コーナーまでいちいちお客が探しに来ることもないでしょう。

苺売り場の直ぐ横に練乳のコーナーを設置したからこそ、「苺+練乳」の考えがお客の頭に浮かんで、結果どちらも購入することになるのです。

このように、関連する複数の事柄を同時に行うことで、本来以上の効果を発揮するのが相乗効果なのです。

別々のものが組み合わさり単体以上の効果を発揮する

相乗効果は、要因となる事柄を増やせば増やしただけ、効果を上げることも出来ます。

例えば先の苺の例の場合、もし苺売り場の側に練乳だけでなく、家で手軽に楽しめるチョコレートフォンデュのコーナーも設置したらどうなるでしょうか?チョコレートフォンデュをするのなら、その機械はもちろん、苺に挿すための串や、フォンデュ用のチョコレートも必要になります。

それらは単体では売上げはそう多くはないかもしれません。

しかし苺売り場にチョコレートフォンデュのセットが一式置いてあった場合には、普段は見向きもしない人がついその気になって、一式まるまる購入してくれるかもしれません。

苺の例だけでなく、スーパーの野菜売り場を見てみると、他にもたくさんの相乗効果を狙ったものが置いてあります。

例えばキャベツの売り場にキャベツ炒めの素が置かれていたら、買い物に来た人が「今夜はキャベツ炒めでいいか」と考えて、キャベツとキャベツ炒めの素のどちらも購入してくれる可能性があります。

キャベツにせよキャベツ炒めの素にせよ、本来はどちらもそれを購入するという目的がなければ買われることはありません。

しかし、一緒に置いておくことでお客の料理の選択肢を増やし、購入させる可能性をグンと引き上げます。

相乗効果とは、このように別々のものが組み合わさることで単体以上の効果を発揮します。

単純な足し算ではなく付加価値がつく

「1+1=2」は単純な足し算です。

しかし相乗効果の場合、「1+1=3」を生み出すことが出来ます。

先の例の苺では、本来は「苺+練乳」で2つのものを購入してもらうことが可能です。

しかしそこにチョコレートフォンデュの選択肢を付け加えたなら、「苺+練乳」の答えは4つに変わります。

この4つというのは、「苺」「練乳」「チョコレートフォンデュの機械」「チョコレート」のことです。

本来の単純な足し算の答えではなく、付加価値のついた答えを出すことが出来るのが相乗効果のメリットなのです。

️シナジー効果の例

シナジー効果を実践している、ある企業の例を挙げます。

「セブン&アイ・ホールディングス」は、セブンイレブンやイトーヨーカドーなど、私たちが日頃よく利用している店舗を全国で展開しています。

この企業は自社の展開する、集客率の高いコンビニやスーパーに、セブン銀行という独自の銀行を設置しています。

ATM手数料に特化した銀行業務を中心にしており、このセブン銀行の設置により財務基盤の安定化を実現しています。

本来はコンビニやスーパーとして店を経営する形だけだったものが、さらに銀行のサービスも増やすことで、シナジー効果により売上げや業績をさらに伸ばすことが出来ています。

複数企業による事業展開

最近では、シナジー効果を狙って複数企業による事業展開を行っている会社が多いです。

例えばある会社が元々情報通信サービスの事業を行っているとします。

その会社が本来の事業に加えて、ゴルフのサービスを提供している会社と手を組み、新たにゴルフ場における情報通信サービスの事業を展開するとします。

そうすると、情報通信サービスの会社は本来の収益にさらに新たな事業の収益を足すことができ、収益を拡大させることが出来ます。

この例では2社のみですが、今やもっと多くの複数企業による事業展開も行われています。

どんなに優れた事業を行っている会社でも、他の会社と一切関わったり、手を組んだりしなければやれることは限られています。

狭い箱の中だけで1つの事業を行っているといつまで経っても収益の拡大を実現させることは出来ません。

そこであらゆる企業と手を組み、新たに事業を展開していくことにより、狭い箱から飛び出しあちこちに根を広げていき、結果的に収益を上げることが可能になります。

もちろん根を広げすぎると反対に経営が悪化してしまうこともありますので、さまざまな事業を展開していこうと思ったら、事前のリサーチや事業内容の都度改善などは必須です。

️シナジー効果の種類

シナジー効果が相乗効果であるということは、すでに理解出来たと思います。

このシナジー効果には、実はいくつかの種類があります。

これからご紹介していくいくつかの種類は、いずれもビジネスにおけるシナジー効果です。

日常生活の中でもシナジー効果を意識することで、より自分にとって有利で効率的な結果をもたらすことが出来るようになりますが、シナジー効果を最も上げたいのなら、ビジネスで効果を狙っていくのが最もおすすめな方法です。

マネジネント・シナジー

マネジメントとは、組織の目標を設定して、その目標を達成させるために組織の経営資源を効率的に活用したり、リスク管理などを実施したりすることです。

アメリカの経営学者であるP.F.ドラッカーが生み出した概念だと言われています。

ドラッカーは自身の著書の中で、マネジメントを「組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関」と定義しています。

このマネジメントは、どの会社でも当たり前に行われています。

会社ごとに設定する目標も、その目標を達成させるための経営資源の活用方法も異なりますが、1つの限られたやり方を行うのではなく、シナジー効果を狙ってマネジメントを行っている会社は少なくありません。

マネジメント・シナジーを行うことで、より会社組織の経営資源を効率的に活用し、無駄を省き、リスク管理をしっかりと行っていくことが出来るとされています。

販売シナジー

販売シナジーは、先に苺の例で挙げたように、単体のものを売って売上げを伸ばしていくのではなく、同時に複数のものを出来るだけ売って本来よりも売上げをさらに伸ばそうとする狙いがあります。

販売する会社側は、もしも消費者の数を増やすことが出来ないのなら、限られた消費者一人ひとりに、出来るだけたくさんのものを買ってもらう必要があります。

そうでなければ会社の売上げを伸ばしていくことは出来ませんよね。

そこで、同時に出来るだけたくさんのものを買ってもらうために、関連する商品などをまとめて売り場を作り、本来の購入予定よりも1つでも多く消費者に商品を買ってもらおうとします。

これがいわゆる販売シナジーなのです。

️シナジー効果の反義語

シナジー効果が相乗効果であるのなら、それに相反する言葉も存在しています。

物事にはすべて裏表があります。

長所があれば短所もありますし、すべてが素晴らしく良いところしかないという完璧な存在などこの世にはないと言ってもいいでしょう。

どんなに優れた自動車でも、欠点は存在します。

エンジンの回転が滑らかで走りやすいという長所があっても、同時にガソリンの減りがはやいという欠点があるかもしれません。

また、シートの背もたれに冷暖房が付いたり収納スペースが充実したりする反面、たくさん機能を付けた結果車内の空間が狭くなってしまうこともあるかもしれません。

どんな物事にも良い面と悪い面があり、またそれを表わす言葉というものもあります。

シナジー効果にも「アナジー効果」という、相反する意味を持つ言葉があります。

アナジー効果

アナジー効果とは、一言でいえば「事業間の相互マイナス効果」です。

シナジー効果は会社の収益や事業の拡大を目的として、複数の会社と新たな事業を展開したり、あらゆる方面に手を伸ばして、自社で出来る事業を増やそうとしたりします。

しかし、このシナジー効果は実際には実現させるのがとても難しいとされています。

「いくつも事業を展開すればそれで収益が上がるだろう」と見込んで行った事業が、結果的には期待よりもほとんど収益を上げることが出来なかった場合に、その事業を行うためにかかった費用の方が大きく会社が赤字になってしまうことがあります。

そもそも、1つの企業の中で異なる事業を統合することによるマイナスの効果はそれなりに大きなものです。

それ以上に収益を上げることが出来ればマイナスの効果を補うことが出来ますが、思うように収益を上げることが出来ない企業の場合には、シナジー効果を狙った事業展開はむしろ経営を悪化させてしまうことになりかねないのです。

相殺

「相殺」とは、差し引いて互いに損得がないようにすることや、帳消しにすること。

または長所や利点などが差し引かれてなくなることといった意味があります。

例えばプラスの力とマイナスの力がぶつかり合った場合に、双方の力は相殺されてなくなります。

これを物事に当てはめて考えた時に、相殺とは「可もなく、不可もなく」な状態になるということです。

シナジー効果では、互いの相乗効果によって事業の拡大や収益の増加を見込んでいます。

つまり、目的が「現状よりも良くなること」なのです。

それなのに相殺されてしまうと、せっかくシナジー効果を狙った本来の目的の意味がまったくなくなってしまいます。

アナジー効果にならずに済んだという話でもありません。

悪くならない代わりに、良くもならないのでは、そもそも他の企業や会社と手を組む必要も、事業をさらに展開していく必要もなくなってしまい、時間やお金がただもったいないだけになってしまいます。

そのため、何のメリットも見込めない相殺は、シナジー効果を狙う企業が最も嫌うところでもあります。

中和

「中和」とは、「性質の異なるものが、互いに融和してそれぞれの性質を失うこと」といった意味があります。

シナジー効果の反対の意味を持つものとしては後者の意味になります。

相殺の場合には、異なるもの同士が激しくぶつかり合った結果その力が消失するといった意味合いがありますが、中和の場合にはもっと穏やかに互いの性質を失っていきます。

反発し合うのではなく融和し合うという部分が相殺とは異なりますが、結果的にその性質を失くすという点では同じことが言えます。

せっかく企業がシナジー効果を期待して異なる会社同士を統合させたり、事業を同時に展開したりしても、その結果が何も出ないのであれば、どんな取り組みをしたところでまったく意味はありませんよね。

それどころか、事業を展開する上でかかった経費や時間などを計算すると結局は赤字になってしまい、まさに骨折り損のくたびれ儲けになってしまいます。

そのため、相殺であれ中和であれ、シナジー効果を目的として事業を行う企業にとっては、どちらも避けたい結果でしょう。

️シナジー効果によるメリット

シナジー効果は必ずしもメリットが得られるとは限りません。

自社内にこれまでとは異なる事業を展開していくのは勇気が要ることですし、きちんと事前のリサーチや細かな軌道修正などを行わなければ、満足する結果が得られないことも多いです。

しかし、だからこそシナジー効果に成功した会社は、大きなメリットを得ることが出来ます。

具体的にはどんなメリットがあるのかを以下にご紹介していきます。

例えハイリスクでも、それ以上にハイリターンであればやってみたいと思うのが経済成長を目指す企業です。

ハイリターンが企業にとって美味しいからこそ、リスクを恐れずにシナジー効果を目指す企業は増えているのです。

効率化をはかれる

シナジー効果によって、これまでよりも仕事の効率化がはかれるようになります。

「効率化」を「早く仕事が出来るようになること」と勘違いしている人がいますが、効率化は単に仕事を早く出来るようにすることではありません。

効率化とは、「仕事内容を考えなくても出来るようにすること」です。

一つひとつの仕事内容を覚えて、いちいち考えなくても良いようにするということではありません。

さまざまな仕事をパターン化したり、マニュアル化したりすることによって、いちいち作業内容を考えることなく、素早く仕事に取り組めるようにするということです。

シナジー効果の場合、例えば1つのことをやって、1つ以上の結果が出せるように求められます。

1つ仕事をこなして、その結果を1つ以上出せるようになれば、余計な仕事を行う必要はなくなりますし、その分作業時間を短縮したり、別のことに取り組んだりすることが出来ます。

業務内容が多く、大変な会社ほど仕事の効率化が求められますので、それをシナジー効果によって得ることが出来るのであれば、大きなメリットと言えるでしょう。

生産性が上がる

仕事の効率化がはかれるようになれば、必然的に生産性が上がります。

例えば今までは1つの商品を作るのに10分かかっていたとします。

しかしそれがシナジー効果によって、2つの商品を10分で作れるようになりました。

それはつまり、1つのものを作るのに時間を5分短縮出来るようになったということです。

限られた時間の中で作れる商品の数が倍に増えれば、それだけ売上げの向上も見込めます。

例えばこれまでは10台生産するのに1年かかっていた限定車が、1年間で20台販売出来るようになったのなら、それだけ売上げは上がり、業績は伸びます。

そのため物を生産する会社にとっては、シナジー効果で生産性が上がることはとても大きなメリットになります。

利益が上がる

シナジー効果によって仕事が効率化され、生産性が上がります。

そうすると売上げが伸びますので、当然利益率も上がります。

仕事の効率から利益の上昇までは、すべて一連の流れで繋がっているのです。

そしてシナジー効果は、そのすべてに関わっています。

例えば仕事を行うのに1度に3つのことが出来るようになるとします。

さらに、生産する際にも1度に3つのものが作れるようになったとします。

そうすると1度に販売する数も3つに増えますので、売上げも従来の3倍になります。

もし仕事の効率化がはかれたとしても、生産性が上がらなければ結局はそこで従来通りの数しか生産は出来なかったでしょう。

しかし仕事の効率化、生産性、利益のすべてにシナジー効果が関わっていると、すべての部分で相乗効果を得ることが出来ますので、それだけ会社にとってはメリットが増えるのです。

新規顧客の開拓

シナジー効果を狙う場合に、異なる分野の企業同士が手を組んで、新たな事業を展開することは多いです。

実例として、アパレル大手ユニクロと家電量販店大手ビッグカメラが手を組んで、新宿に「ビックロ ユニクロ新宿東口店」をオープンさせました。

双方のノウハウを共有し合い、顧客獲得と収益拡大、経費削減を目的とした事業提携を行っています。

この一見畑違いな2社が提携することで、これまで以上に新規顧客の開拓を目指していくことが出来るようになりました。

また、これまでユニクロは利用していたもののビッグカメラを利用していなかった顧客や、反対にビッグカメラを利用して、ユニクロは利用してこなかった顧客も互いに呼び込むことが出来るようになったので、それだけ従来よりもシナジー効果が期待されています。

このユニクロとビッグカメラのように、一見自分たちの会社とはまったく違う特徴を持った会社と手を組むことで、新規顧客を開拓していけるというメリットもあります。

サービス力の向上

シナジー効果は、何も企業側だけが嬉しいというわけではありません。

顧客の一人ひとりにも、嬉しいメリットがあります。

例えば先のユニクロとビッグカメラの提携で言えば、これまではそれぞれに通わなければならなかった顧客が、同じ場所でどちらの欲しいものも入手できるようになったため、顧客の満足度にも繋がります。

また、ユニクロはビッグカメラの、ビッグカメラはユニクロのノウハウを学んだため、自社内でもやれる仕事の幅が広がり、従来まではなかった新たなサービスの登場や、サービス力を向上させることも出来るようになりました。

サービス力が上がれば当然顧客満足度も上がるため、消費者が増え、それがより互いの業績を上げていくことに繋がるのです。

来客数の増加

2つ以上の異なる企業が提携して事業を行うことで、自然と来客数を増やすことが出来ます。

例えば大手ホームセンターでは、ホームセンターの中にさまざまな企業が入っています。

ペットショップや獣医が入っているところもあれば、園芸用品を販売しているスペースの一角ではたこ焼きやたい焼きを販売する屋台も入っています。

広い駐車場内にはリサイクルのスペースがあったりガソリンスタンドがあったりと、普段何気なく利用しているホームセンターも、よく見るといくつもの企業が店の中には入っていることが分かります。

そしてそれぞれに一箇所にまとまっているため、来客数は増加しやすいです。

例えば親子連れで、親は工具が見たい、子どもはペットが見たいとなればホームセンターに行けばすべて事足ります。

また、園芸用品を選びながら、小腹が空いたら屋台でお腹を満たすことも出来ます。

ホームセンターの例で言えば、私たち消費者が欲しい大体のものがその一箇所に揃っていますので、自然とあちこちから来客数は増えますし、ちょっとした用事でも足を運びやすくなります。

シナジー効果を狙う企業側は、そうした顧客の心理も考えながら、提携したい会社を選ばなければなりません。

下手をすればアナジー効果になってしまいますが、上手く行けばしっかりとシナジー効果を得ることが出来ます。

経費の削減

例えばスーパーで、リンゴ1つが150円で売られているとします。

「リンゴは欲しいけど、丸まる食べたいわけじゃない。でも買わなければ食べられないけれど、1つ買うと150円もかかる。」こんなささいなことで悩むことって、意外と多いと思います。

この場合、リンゴを食べたい欲を我慢するか、もしくは諦めて150円の出費をするかのどちらかですが、そこにもう1つ、「リンゴも含めて色んな果物がちょっとずつ入った袋が180円で売られていた」という選択肢を付け加えたらどうなるでしょうか?

値段だけを見ればリンゴ1つよりは高いですが、「リンゴはちょうど自分が食べたい量が入っている。加えて他の果物も入っているのなら、家にいる他の家族にも分けて、皆で食べることが出来る。」という考え方をすることが出来ます。

自分はリンゴを食べられて、家族にも一緒に食べてもらうことが出来て、それでいて180円であれば、そちらを買った方が経済的でしょう。

この例でいうところのリンゴ1つは、1つの企業です。

1つの企業が自分の会社だけで事業を行おうと思ったら、それだけ多くの経費がかかります。

けれども、たくさん果物が入った袋、すなわち他のいくつかの企業と提携して事業を展開したらどうでしょうか?

かかった経費は増えますが、その分企業同士で経費を分けることが出来るため、結局は自分の企業だけで事業を行うよりも経費を削減することが出来ます。

シナジー効果には、こうした経費削減のメリットもあるのです。

️シナジー効果は相乗効果のこと!

シナジー効果とは、要するに相乗効果のことです。

1つのことをやるにしても、1人だけでやるよりは、複数人で行った方が作業は分担出来ますし、時間も短縮出来ます。

生産性も上がり、おまけに経費は削減出来ます。

そうして得られた収益も関わった人数で分けられますが、それ以上にたくさんの人たちが自分たちのところへと来てくれるので、その分たくさん収益も上がり、さらにはこれまで関わり合いのなかった人たちとも関係を結ぶことが出来るようになります。

ビジネスの場合、この「人」の部分が「企業」に当たります。

企業同士が提携して事業展開を行っていくことで、その分リスクはあっても成功すれば大きなメリットが得られるのです。