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「かしこまりました」とはどういう意...(続き2)

また、ビジネスシーンではない場合にも、年配の人や明らかに目上の雰囲気がある相手に対しては、丁寧語よりもへりくだった敬語表現をしておけばまず悪い反応が返ってくることはないでしょう。

「かしこまりました」の類義語も覚えよう!


「かしこまりました」という言葉には、いくつかの類義語があります。

そのどれもが似たような意味を持ちますので、その場の雰囲気やシーンによっては言葉を使い分ける必要があるでしょう。

そうでなければ、敬語表現としては正しい言葉使いをしているのに、その場の雰囲気が微妙なものになってしまうこともあります。

「これが一番丁寧で正しい言葉使いだから」とこだわり過ぎずに、その場の雰囲気に合わせて類義語も使っていきましょう。

また、これからご紹介していく類義語はどれも「かしこまりました」と似た意味を持ちますが、敬語表現の中では「かしこまりました」が最上級の丁寧な敬語表現だということを前提に見ていきましょう。

承知しました

「承知しました」または「承知いたしました」は、「かしこまりました」とほぼ同じ意味の言葉です。

そのため、この言葉を用いる対象は会社の上司など、目上の相手です。

目下の人に対しては、普通は用いません。

絶対に目下の人に使ってはだめと決まっているわけではありませんが、常識的に目下の立場に用いるのは良しとされておらず、またもし目下の人に「承知しました」と使ったら、目下の人が困惑してしまうでしょう。

相手に対する気遣いの点からも、目下の人には使わない方が良い言葉です。

「承知しました」「承知いたしました」という言葉は、場合によっては「かしこまりました」よりもビジネスシーンで多く使われることがあります。

意味はほとんど同じですので、上司や目上の相手に対して積極的に使っていける言葉です。

ですが、もし社長や会長など、かなりの目上の相手に対して同じ意味の言葉を用いる場合には、「承知しました」よりも「かしこまりました」の方が良いでしょう。

直属の上司に対して使うのか、それとももっと役職の高い上司に使うのかなど、場合によって「承知しました」と「かしこまりました」を使い分けるようにしましょう。

わかりました


「わかりました」をより丁寧にへりくだった敬語表現にしたものが「かしこまりました」ですので、意味はまったく同じといっても良いでしょう。

相手の言葉を理解して、相手の希望や願い通りにする際に用いる言葉です。

「かしこまりました」は社会に出てから一気に使う機会が増える言葉ですが、「わかりました」は子どもの内から事あるごとに使う言葉ですので、当たり前すぎてこれまでに意識してこなかったという人もいるでしょう。

自分が理解出来た時に「わかりました」と使う言葉ではありますが、そこにはさらに相手の希望や願いに沿って行動するという意味も含まれています。

そのため、相手の言葉を理解していないのに「わかりました」と言ったり、相手の言葉に従う意思がないのに言ったりするのは本来の使い方としては良くないでしょう。

また、本心からでない「わかりました」という言葉は、意外と相手にはそれが適当に返事をしているだけだということが伝わってしまっていることが多いです。

そのため、時々「分かりましたか?」と聞かれて適当に「はい、分かりました」と返した後で、さらに相手から「ではあなたなりに今のことを要約して下さい」と言われてあたふたしてしまう人もいます。

「わかりました」は、あくまでも相手の言葉をきちんと理解した上でのみ使う言葉ですので、適当に何でもかんでも「わかりました」を連発していると、周りからの信用を失ってしまうことになるでしょう。

了解しました

「了解しました」は、さまざまな場面で用いられる言葉です。

言葉の意味自体は「かしこまりました」と同義語ですので、ほぼ同じ意味になります。

この言葉は目上・目下のどちらに対して使うのかをあまりよく理解していないという人もいるかもしれません。

「了解しました」は、目下の相手に対して使うのが正しい使い方です。

または、親しい人や同僚など、同じような立場の人にも使うことがあります。

「しました」という言い方をしていると、それがニュアンス的に目上の人に対しても用いることが出来ると思えてしまいがちですが、正しくは目下・同等の人に対してのみ用いる言葉で、目上の人に対しては用いません。

うっかり間違えて「了解しました!」と目上の人に返事をすると、失礼に思われたり、怒られたりしてしまう可能性もありますので十分に注意して使うようにしましょう。

この間違いは知らずに使われていることが少なくありません。

時々テレビやマンガなどの中で目上の相手に対して「了解しました」と誤用されていることがあるため、それが世間に広まってしまい、目上の人にも使えると勘違いされていることも少なくはないのです。

畏まりました

「畏まりました」は、「かしこまりました」を漢字表記にしたものですので、意味はまったく同じです。

「畏まる」という言葉は元々、「身分の高い人や目上の人の前などで慎んだ態度をとる」という意味があります。

また、「命令や依頼などを謹んで承る意を示す」という意味もありますので、「かしこまりました」と用いる際には後者の意味として用いることになります。