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「かしこまりました」とはどういう意...(続き4)

それは会社や企業の「お客様があってこそ自分たちの仕事が成り立っている」という感謝の気持ちの表れからです。

だからこそ、「お客様は神様です」といった会社の考えも生まれるのでしょう。

とはいえお客の側から「自分は客だから神だ」と求めたり、無理難題やクレームを付けたりすることがあれば、それは会社や企業にとっての「お客様」ではなくなります。

会社や企業にとってのお客様に対しては、当然丁寧な言葉使いが求められますので、もしお客様から何かご要望があれば、その際には「わかりました」や「了解しました」ではなく、「かしこまりました」と答えるべきでしょう。

もしお客様に対してタメ口や誤った敬語で受け答えをすると、年配のお客様や言葉遣いに厳しいお客様からはお叱りの声をもらってしまうかもしれません。

しかしもし敬語の間違いでお叱りを受けたなら、それは誤りを正すきっかけになったと前向きに考えましょう。

「かしこまりました」の正しい使い方

「かしこまりました」という言葉は、どのように使えば正しい使い方になるのでしょうか?

新社会人になったばかりで敬語を使うことに慣れていない人や、普段「かしこまりました」を使う機会の少ない人ほど、どんな場面で、どのようなタイミングで使えばいいのか分からないということもあるでしょう。

ここからは、どんな場面で正しく使うのかをご紹介していきます。

ビジネスシーンで

ビジネスシーンで「かしこまりました」を使う時、それは目上の人やお客様から何か要望を受けた時に用います。

「かしこまりました」という言葉には、「目上の人から指示や依頼を受けた際に、それに従う」という意味がありますので、言われた内容をきちんと理解して、その上で行動に移す際に「かしこまりました」と用いましょう。

「かしこまりました」という敬語は、普段使いはあまりしませんが、ビジネスシーンでは頻繁に使う言葉です。

それを踏まえて、以下のシチュエーションを見ていきましょう。

取引先で

例えば取引先の会社から「来週までにそちらの新商品を150個卸してほしい」と頼まれたとします。

その内容が無理のないものであれば、その場で相手の希望を理解し、その通りに用意するという意思表示をするために、「かしこまりました」と伝えます。

その一言で、相手は「こちらの希望通りにやってくれる」と思うでしょう。

一度「かしこまりました」と言ったからには、その通りに来週までに新商品を150個取引先の会社に卸します。

それが当然だと相手は思っていますので、もし受けた後で何かトラブルがあって卸す数が減ったり、期限が延びたりすれば、取引先はこちらに対する信用を失ったり、不信感を覚えたりするでしょう。

上司に

例えば上司から、「次のプレゼン用の資料を作成してくれ」と頼まれたら、部下であれば「かしこまりました」と答えますよね。

しかし、その時点で上司の意図を理解していないと、承知した後で上司に何度も仕事内容の確認を取らなければならなくなります。

そうなると上司に手間をかけさせてしまうことになるため、上司の意図を完全に理解出来ない場合には、「かしこまりました」といった後で、その場で直ぐに仕事内容の確認をしましょう。

この場合プレゼンを行うのは上司ですので、いつまでにそれを用意するのか、どのように作成していけばいいのかを具体的に質問します。

その上で理解出来れば再度「かしこまりました」と言って指示通りに仕事を行います。

初めから上司の意図を細かく理解出来ていれば、「かしこまりました」の一言だけで仕事が出来ますが、ほとんどの場合は上司が何を意図しているのかまでは理解出来ませんよね。

だからこそ、きちんと確認をして上司の意図を理解してから指示を受ける必要があるのです。

接客業で

接客業をしていると、お客様から何かしらの要望を受けることが多いです。

例えば飲食店であれば料理の注文を受けますし、アパレル店であれば衣類のサイズや種類に関して問い合わせを受けることもあるます。

それら何かの要望を受けた際には、「かしこまりました」と返事をするのが普通です。

お客様の意図を理解して、その上でお客様の求めるものを用意する、それが接客業の基本であり重要な仕事です。

もしお客様の要望に対して「了解しました」「わかりました」などと答えると、態度や言葉使いが悪いと感じられたり、クレームを受けたりすることがあります。

言葉使いに関してクレームを受けた場合には、これまでよりも言葉使いに関して気をつける必要があります。

メールの返信で

上司や取引先の会社とメールのやり取りをしている際に、あちらから何か頼まれごとをされたら「かしこまりました」と返信することが多いです。

使うタイミングとしては、返信の最初に「かしこまりました」と持ってくることで、相手の依頼に関する返信なのだということが相手にも伝わります。

例えば、取引先から「次回の打ち合わせは弊社でもよろしいでしょうか?」とメールが来たのなら、返信メールでは「かしこまりました。そのようにお願い致します。」と返信することで、次の打ち合わせについての話がついたのだということがどちらにも理解出来ます。