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ひいてはの正しい使い方は?注意点と...(続き3)

「とどまらず」は「とどまる」という言葉の否定形で、元は「進行していたものが停止する」や「その範囲・限度を越えないでいる」「同じところに滞在する」といった意味があります。

これの否定形ですので、「その範囲や限度を越える」といった意味になり、ある出来事のみでなく、それ以上に何事かが起こることを示しています。

つまりは、「それ」が指すものだけでなく、それ以外にも何事かが起きるということですので、「それにとどまらず」は「それだけでなく」という意味になります。

これを文章にすると、例えば、「地震が起きて建物が倒壊した。それにとどまらず、海沿いの地域では津波まで起きた。」

「日頃の不摂生がたたり風邪を引いてしまった。それにとどまらず、悪化して気管支炎まで併発してしまった。」

など、前に起きた出来事の他にも、さらに別の出来事まで起きた場合に使います。

また、「それにとどまらず」という言葉は、大抵はあまり良くないことに対して使われることが多いです。

先に起こった出来事以上に悪い出来事が起きた時や、また別の良くない出来事が起きた時などに用いられます。

良い出来事が立て続けに起きた時には別の言い方をします。

結果的に

「結果的に」は、「その結果」とよく似ています。

明確な違いがあるとすれば、「その結果」が原因と結果の因果関係を結ぶ接続詞として使われているのに対し、「結果的に」は前後の文章の繋ぎとしてではなく、一つの文章の頭に持ってきて使うことが出来ます。

また、もちろん前後の文の繋ぎとしても利用することが出来ます。

例えば「炭水化物抜きダイエットをして、その結果痩せることが出来た。」という文章があるとします。

これを「結果的に」の言葉を使うと、「炭水化物抜きダイエットをして、結果的に痩せることが出来た。」となります。

また、前提として炭水化物抜きダイエットをしていた場合、それが周知の事実であれば、わざわざ「炭水化物抜きダイエットをしている」と文章や言葉にする必要はありません。

その場合には、「結果的に痩せることが出来た。」とシンプルな文章のみで表すことが出来ます。

また、一般的には原因と結果の良し悪しは比例していることが多いです。

例えば「甘いものを食べ過ぎたらその結果虫歯になった」など、悪い原因であれば当然結果も悪いものになることが多いです。

しかし一方で、「結果的に」の場合は、例え原因となるものが悪かったとしても、結果は良いものであることがあります。

例えば「試験の結果が最悪だったので、お小遣いが減らされてしまった。けれど親戚のおじさんから偶然お小遣いをもらうことが出来たので、結果的にお小遣いが増えた。」のように、必ずしも原因に比例した結果になるわけではないのです。

その点「その結果」では、「その」が原因を示しているため、必ず結果も原因に比例したものになります。

それどころか

「それどころか」とは、「そんなことで済むどころか」という意味があります。

「ひいては」と少し違った意味合いに思えますが、原因と結果の因果関係には変わりありません。

「さらに」や「それにとどまらず」に近い意味の言葉と言えるでしょう。

「それどころか」は、結果が原因以上の出来事になっている時によく使われます。

例えば「必要がなければ家族と口もきかず、それどころか顔を合わせることすらしない」

「彼は決して精神的に強いわけではない。それどころか、弱すぎて直ぐにストレスで胃が痛くなってしまうほどだ。」

「周囲には友人も家族もいない。それどころか、人一人いないありさまだ。」

など、前に起きたこと以上のことが今起こっている時に使われる言葉です。

厳密な意味や使い方としては、「ひいては」とは別物に思えるかもしれません。

しかし、場合や使い方によっては、「ひいては」の代わりとして使うことも可能です。

~のみならず

「~のみならず」は、「さらに」や「それどころか」「それにとどまらず」などと近しい意味の言葉です。

「のみならず」は、副助詞の「のみ」に断定の助動詞である「なり」、さらに打消しの助動詞である「ず」が組み合わさった言葉です。

要するに、「~ばかりでなく」「~だけでなく」といった意味があります。

また、一度文を句読点で句切った後で、接続助詞に用いて「そればかりではなく・その上に」といった形で用いることもあります。

そのため、「さらに」や「それどころか」と同様に、原因となる出来事以上のことが、結果的には起きていることを示しています。

これを文で例えると、「生活費が足りず、電気のみならずガスまで止まってしまった。」
「彼女は英語のみならず、中国語と韓国語まで話すことが出来る。」

「日本のアニメは国内のみならず、世界中に広まっている。」などがあります。

すなわち

「すなわち」は、「言い換えれば」「とりもなおさず」「つまり」「即座に・直ぐに」などの意味があります。

私たちは「つまり」の意味で「すなわち」という言葉を使う機会がとくに多いでしょう。

前の文章に対して、それをさらに別の言い方をしたり、分かりやすくまとめたり、強調したりする場合によく用いられます。

例えば「イルカは母乳で子どもを育てます。すなわち、海洋哺乳類なのです。」

「この子は私の妹の娘、すなわち姪にあたります。」

「あそこに見えるのは富士山です。すなわち、日本一の高さの山なのです。」

など、前の文章に対して、それを分かりやすく説明したり、まとめたりする時に多く用いられます。