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ひいてはの正しい使い方は?注意点と使い所、他の言い回しを紹介


ビジネスシーンやテレビのニュースなどで、時々「ひいては」という言葉を耳にする機会があると思います。

自分でよくその言葉を使う人もいますが、あまり日常会話の中では登場することはないでしょう。

そんな「ひいては」という言葉の意味や使い方、また類語などについてご紹介していきます。

普段使いはしなくても、社会人であれば知っておきたい日本語の一つとして、この機会にきちんと身に付けておきましょう。

この記事の目次

「ひいては」の意味わかる?

あなたは普段、会話の中で「ひいては」という言葉を使う機会がありますか?

もしビジネスシーンなどでよく使う機会があるのなら、もちろんその言葉の意味を理解した上で使っていることと思います。

そうでなければ、何となくのニュアンスで使いこなせるほど、「ひいては」は簡単な言葉ではないからです。

もし「他の人がこんな場面で使っていたから、自分も何となく使っているだけ」という人がいれば、今すぐにでも言葉の正しい意味や使い方について学ぶべきでしょう。

そうでなければ、「ちょっと小難しい言葉を使いたがっているだけで、実際には教養がない人」と周りからは思われてしまいます。

また、もし上司や年配の人の前で誤用してしまうと、それが悪い印象になってしまったり、「使い方が違う!」と注意を受けてしまったりするかもしれません。

そうなると赤っ恥をかいてしまいますので、「ひいては」という言葉を使うのなら、大前提としてその意味をよく理解しておくことが大切です。

一方で、きちんと言葉の意味や使い方を理解している人が、会話の中で「これがひいては○○のためになるんだよ」などと話しているのを聞くと、教養があって、頭が良さそうな印象を受けませんか?

小難しい言葉をそつなく使いこなしている人は、同僚や同性から尊敬の眼差しを向けられることも少なくはないでしょう。

「ひいては」って何?

「ひいては」をそつなく使いこなしたいのなら、まずはその言葉の意味や使い方をしっかりと理解しておく必要があります。

私たちは日常会話の中で、しっかりと言葉の意味を理解していないながらも、何となくのニュアンスで使いこなしていることが案外たくさんあります。

「しかして」や「さもりありなん」など、あまり普段使いをしないような言葉であればなおさらでしょう。

そして、きちんと言葉の意味を正しく理解した時に、「えっ、これってこんな意味もあったんだ・・!」と驚くことも少なくはないのです。

「ひいては」にも、そんな意外な意味があるかもしれません。

「ひいては」を使いこなすためにも、まずはこの言葉の意味から見ていきましょう。

意味

「ひいて」には、「あることだけにとどまらず、さらに進んで」や「それが原因となって」「その結果」といった意味があります。

元は「ひく」の連用形に接続助詞の「て」を付けた「ひいて」という言葉を、さらに強めた言い方が「ひいては」になります。

そのため「ひいては」を使う際には、まずその前に何かしらの文章があって、そこに「ひいては」をかける形で使います。

例えば「○○のことが、ひいては××となる」といったように、前の文章によって、後の文章へと繋がるという使い方をするのが一般的です。

むしろこの使い方が基本であり絶対ですので、前後関係がなく「ひいては」という単語だけで用いることはまずないと言っても良いでしょう。

「ひいては」は、「しかし」や「だからこそ」といった言葉同様に、前の文章と後の文章の繋げ役として用いられることが多いです。

漢字での書き方


「ひいては」を漢字で書くと、「延いては」になります。

「ひいては」は、原因と結果の因果関係を表わす言葉ですので、このような漢字を用います。

「延」という漢字には、延長や延命のように「のばす」「のびる」「ひろがる」という意味と、延長や延滞のように「時間や期日がのびて遅れる」という意味の他にも、延見のように「ひきいれる・まねく」、また「同一のものの重複を含めて数える」といった意味があります。

「ひいては」の場合は、原因から結果へとのびていく、広がっていくという意味を表わしていると考えられます。

「ひいては」は、基本は漢字で表されることはありません。

大抵はひらがなで用いられることが多いため、文章に表す際にもひらがなで「ひいては」と書くのが一般的です。

「ひいては」と同じように使われる言葉


「ひいては」は、原因と結果との因果関係を表わす言葉です。

原因に対して使うことで、結果を表わしていますので、同じように原因と結果を結び付ける言葉が類語になります。

「ひいては」はビジネスシーンのように、堅い話でよく使われる言葉ですが、一方で日常会話の中ではそこまで頻繁に使われることはありません。