…とはいえ、伊達男と言われる人が誰しも必ず恋愛経験が豊富とは限りません。
恋愛を己のステータスと結びつけている人ばかりではないので、個人差があることをお忘れなく。
女心をよく知っている
女性にモテる伊達男は、経験が豊富で女心を上手く汲み取ってくれる人が多いのも特徴のひとつ。
女の人が、どんなことをしたら喜ぶのか、どんな扱いをされたいと願っているのか、相手の求めることを察知して、先回りするといった気遣いが上手なのです。
女の人がつい、キュンとしてしまうような紳士的な行動や、優しい言葉をサラリと与えてくれる人は、伊達男らしいと言えます。
しかしこれは、女性に対してのみ働く機能ではなく、伊達男と言われる人たちが気にかけているのは、自分より立場の弱い人や困っている人のこと。
女性だからといって特別視しているのではなく、男性よりも力がなく小さな存在である者に対して、優しく接することは、自分の果たすべき義務だと思ってのことでしょう。
女性によく思われたい、と言うよりは、自身のポリシーに沿って行動しているような人だからこそ、伊達な男だと言われるのです。
モテたいという単純な欲求や下心のために与える優しさは、単なる自己満足でしかありません。
男として、人として、自分が出来ることを最大限に活かしつつ、人の役に立とうと考える人は自ずと行動的になれるもの。
それが、独りよがりになるか、そうでないかは、その人の心意気と洞察力次第。
きちんと状況を判断し、人の行動を細かく読み取ることができる人ならば、人をもてなすことなど造作ありません。
それに、そこに含まれるのが男らしい侠気であるならば尚更。
女性の心を掴む、素敵な男性像にピッタリ当てはまるでしょう。
男から見てもかっこいい
伊達男は、女性のみならず、同じ男性からも支持を集めます。
なぜなら伊達男と呼ばれる人たちは、自らを高めるストイックな一面を持ち、行動的に上へ上へと上り詰めていくため、確かな結果を残して評価を集めていきます。
周りからの刺激を力に変え、自分自身を研磨しながら輝きを増していく姿は、自信に満ち溢れ、堂々としたもの。
とても簡単に真似できるものではないので、同性であっても、リスペクトしたくなるような実力者であると言えます。
仕事も私生活も充実した日々を送っている男性の姿に、憧れの念を抱く人も少なくないでしょう。
男気がある
男が憧れる理想の男性像は、古くより“男気”に溢れた強く逞しい男です。
経済力や社会的地位はもちろんですが、男が憧れる男というのは、周りを鼓舞するようなオーラ持ったヒーロー的な人です。
誰しも、小さい頃、弱い人たちを守るスーパーヒーローに憧れを抱いたことがあるでしょう。
自分も大きくなったら、悪と戦い、誰かのためにこの身を捧げるのだと夢を描いた経験のある人も少なくないと思います。
その時、憧れたヒーローは、芯が強く、自分自身の信念を曲げない男気に溢れたキャラクターではなかったでしょうか。
今でこそ、フィクションの世界で描かれた夢の理想像だと分かるものの、実際にそんなヒーローのような人に出会ったら、きっと同じ男であっても惚れてしまうでしょう。
損得関係なく誰かのために労力を注げる人は、それを成し得るだけの余裕と能力を兼ね備えているということです。
仕事のシーンでも、愚痴を漏らさずスマートに対応できる人や、裁量の大きいことを任されるような人は、“デキる男”の鏡ですから、どうしてもリスペクトしてしまいますね。
話が上手く、人を引き付ける話術を持っている
ただ仕事ができたり、器用なだけでは、伊達男とは呼ばれません。
ポイントとなるのは、その人の度量と人間力の部分。
頭が良く、仕事ができる人は沢山いますが、その中でも特に、“人として”の魅力や行動力に長けている人は、伊達男としての素質を秘めていると言えます。
例えば話術。
同じ情報量を持つ人が2人いたとします。
片や、ただ自分の知識をひけらかすだけで相手への配慮や、伝えようとする努力が足りない人。
もう一方は、自分の知識を分かりやすく伝える方法を心得て、相手の理解度や反応に合わせて話を進行していく人。
同じレベルの能力を持つ人でも、その能力をどのように生かすかどうかによって、人としての魅力は大きく変化します。
ただ頭でっかちで、仕事のことだけ、勉強のことだけを学び続けても、こうした人間力は身につきません。