親孝行とは、親を敬うこと、親を大切にすること、誠意をもって親に尽くすことを言います。
親の身近に住んでいて、年老いた親の介護をしたり、離れていても無事に生活ができるように仕送りをしたりすることは、立派な親孝行と言えます。
しかし、年老いた親に対して肉体的に介護をして生活を助けたり、仕送りをして助けることが親孝行なのでしょうか?
今回は、親孝行とは何か?そして、親が死ぬまでにしたいことをご紹介していきます。
この機会に親孝行をしてみてはいかがでしょうか?
年を重ねるにつれわかる親のありがたさ
親のありがたさは、親の元を離れて暮らすようになった時に感じるようです。
就職して独り暮らしを始めてみると、自炊をするとその準備やら後片付けで大変だし、下着やタオルなどの毎日の洗濯に悪戦苦闘するはずです。
たまには外食もいいけれども、毎日続くと食事代もバカになりません。
味付けも濃いのでカロリーの摂りすぎになったり、肉類が多く野菜などの繊維類の摂取が少なくなるので、栄養バランス的にも心配になってきます。
昔から母親が作ってくれた季節の惣菜も食べたくなってきます。
長雨が続くと、洗濯ものも思うように乾きません。
室内に干すとかび臭い臭いも漂うので、気分も滅入ってしまいます。
親と同居していた時には、夜に汚れた服や下着を出しておくと、翌日にはキレイに仕上がっていたのが羨ましく思い出されます。
何も文句を言わずに、せっせと洗濯してくれたのです。
雨の時には、乾燥器でしっかりと乾かしてくれていたのです。
結婚して子供ができると、母親はとても忙しくなります。
旦那さんと子供と、そして自分の分の食事や洗濯も同時に行うことになるのです。
ましてや共働きで託児所に子供をあずけてから仕事に行くなんて、簡単な苦労ではすまないのです。
それぞれが、体調が悪い時もあります。
インフルエンザにかかったり、熱が急に出たりすると、たちまち予定が大きく変わってしまい、それに対応しなくてはならないからです。
そんな苦労で泣きたくなった時に、親のありがたさが身に染みてくるのです。
若い時にはピンと来なかったけれども、親の立場になってみると分かって来るように、年を重ねるにつれ親のありがたみが分かるようですね。
親孝行したい時には親はなし
この親孝行に関することわざは、よく聞かされたことわざです。
自分が年を取ってきて親と同じような年代になった時に、親の気持ちがよく分かるようになるのです。
そして親を大切にしなければと思った時にはすでに親は亡くなっていて、生きている時に充分に尽くせなかったという後悔の気持ちを表したことわざです。
実際に親が亡くなってしまうと、すぐには分からないこともあるかもしれません。
ですが、子供のためにと貯金をしていてくれたり、自分のためにいろんな人に頭を下げてお願いをしてくれていたとか、自分の持病を隠して一生懸命に働いてくれていたとか、いろんな苦労話を聞かされることがあります。
しかし、親の最期の時には遊び惚けていて、死に際には間に合わなかったとかで後悔してしまうこともあるのです。
そんな時には「親孝行したい時には親はなし」ということわざがズシリと胸に突き刺さるでしょう。
このことわざには続きがあります。
「親孝行したい時には親はなし、さりとて、墓に布団は着せられず」です。
親が生きているうちに親孝行をしておけばよかったという意味ですが、せめてお墓参りは続けてあげることが良いと思います。
親が死ぬまでにしたい15個のこと
若い人に「親孝行をしていますか?」と聞くと、少し考えてから「特別なことはしていません。親もあんまり期待していないようなので」と言葉を濁すのです。
若い人にとっては、「あそこの息子は、暇があったら親の仕事を手伝っていて、親孝行だねえ」と噂されたり話題にされることを嫌うのでしょう。
面と向かって、いつも親孝行をしている真面目な人間だと言われるのが苦手なのです。
若い人は、だいたいが照れ屋で褒められることに慣れていないのです。