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感受性が強い人の特徴と適職。向いて...(続き2)

ドラマや映画、小説などの世界に没入し、登場人物の気持ちになって楽しむことができるのはメリットです。

ただ、あまりに感受性が強いと登場人物たちの感情からいつもの自分に戻ってくるまで時間がかかるので、朝から悲しい物語の世界に入ってしまうと一日中表情が沈んでいるということもあります。

この同調性の高さは日本人には好まれやすい特徴ですが、デメリットもあります。

チームで取り組まなければならない仕事において大半の人が「やりたくないなぁ」と思っている時、感受性が強い人は 無意識にその雰囲気を汲み取ってしまいます 

そして、本来はやりたくないとは思っていなかったのに、いつのまにか周りの人と同じようにやる気が失せてしまうこともあるでしょう。

また、本当はもっと効率的で早くできる方法を知っているのに、「新しいことは面倒」「どうせ給料が上がらないんだからダラダラやろうよ」という空気がある場合、提案を控えるようになります。

感受性の強い人の中で悩みが多いのは、負の感情に取りこまれやすいタイプです。

感受性の強さから他者の喜びや楽しい感情にも同調しやすいのですが、負の感情の方が力強いことが多いので流されやすくなります。

愛情深い

愛情深いのも感受性が強い人の特徴のひとつです。

感受性の強い人の愛情深さは人類愛に似ています。

皆それぞれに心があることが誰よりもわかっており、 心の機微に敏感なので誰のことも無視できません 

そして、自分の行動について他者がどう思うかというのが念頭にあり、より心地よくいて欲しいと考える傾向があります。

この考えはしばしば自己犠牲を伴って現れます。

誰かが残業している時、自分の仕事が終わっているなら帰ってもいいのに、辛そうな人を放っておくことができずに手伝ってしまいます。

しかも「残業代が出ないとしても」です。

何故このような行動に出るかというと、感受性が強い人にとって苦しんでいる人を無視する方が、残業をすることより精神的負担が大きいというのが理由として挙げられます。

この気持ちは感受性が強くなくても覚えることはあり、その心苦しさから「手伝いましょうか」と声をかけることはあるでしょう。

でも残業している人は自分の仕事が終わっていないことを他人に手伝ってもらうのは申し訳ないので、万々歳で「ありがとう!」とは言わずに断るはずです。

そして断られたならば多くの人は、これ幸いと帰宅します。

断られたという理由づけで心苦しさは解消されるからです。

ところが、感受性が強い人はそうなりません。

断った相手の「本当は手伝ってくれたら嬉しいな」という本心に反応してしまっているので、断られたことを免罪符のようには思えないからです。

そもそも「手伝おうか(断ってくれ!)」ではなく「手伝うね」と言い切る傾向があります。

ストレスをためやすい


感受性が強い人は、ストレスをためやすい傾向にあります。

今までの特徴から見ても、なかなか生きづらいというのが見えてきたのではないでしょうか。

多くの人は自分のことだけでも手一杯なのに、感受性が強い人は周囲の人間たち全員のことを考えてしまっているわけですから相当疲弊するはずです。

自分の感情なのか他人の感情なのか、その境界が曖昧であるため自分の本心がわからなくなって悩むこともあります。

喜怒哀楽すら他者に左右されるなんて、自己コントロールだけでも大変であることは容易に想像がつきます。

これらのストレスをうまく発散できればいいのですが、感受性が強い人は他人にあたり散らすことはできません。

怒りの感情を覚えたとしても、その怒りの原因となった相手にぶつけることもできません。

自分の中だけに留めてしまいがちで、ストレス発散の方法をいくつか持っていないと心の中だけで小爆発を繰り返している状態になります。

綺麗な景色に憧れる

感受性が強い人は人の感情や情報の流入が激しい都会だと疲れてしまうので、綺麗な景色の中でも自然を好む傾向があります。

自然の中で生じる情報というのは、風になびいた葉のざわめきや鳥の鳴き声、水の流れる音などであり、そこには他者の感情が乗っかっていないので疲れずに済むからです。

また、自分だけの感情と向き合う時間にもなります。

旅行する際も、あまりに有名な観光地や大型ホテルよりひっそりとした温泉地の旅館や自然に囲まれたロッジなどであれば、落ち着きを得られるはずです。