一人になる時間が必要
感受性が強い人は毎日ずっと誰かと過ごしているわけにはいきません。
恋人や家族、友人と一緒に住んでいるとしても、休息時間として完全に一人きりになる時間を定期的にとる必要があります。
ずっと誰かと一緒にいると、自分の考えがどれなのかわからなくなったり、溢れかえった情報の整理が追い付かなくなってキャパオーバーになるからです。
一人きりになってようやく情報の取捨選択、統合作業が始まるので、リフレッシュも兼ねて十分に時間をとらなければなりません。
これを疎かにするとストレスが溜まっていきます。
匂いや音に敏感
感受性が強い人には匂いや音に敏感なタイプの人もいます。
匂いに敏感な人は料理のセンスが良かったり、音に敏感な人はいくつもの音が重なり合った音楽を聞いても使われている楽器などを細かく聞き分けられるなどの能力につながっていることが多いです。
これらの敏感さは能力として発揮するには素晴らしいのですが、日常生活ではやっかいなこともあります。
柔軟剤の匂いがやたらとキツく感じられたり、香水なんてもってのほかです。
人の体臭で気分が悪くなることもあります。
音についても、電車でガムを噛む音やヘッドホンから漏れ出る音、鼻がピーピー鳴っている音などによって頭が痛くなるほどイライラすることがあり、満員電車は地獄です。
こういった人は家選びも結構大変で、飲食店が近いところや道路に面して排気ガスの臭いが上がってくる場所、工場や線路の音がするところだとストレスが溜まってしまいます。
そしてやっとの思いで家を見つけても、引っ越してきた隣人の洗濯物の強烈な柔軟剤の臭いや生活音に悩まされるので、転々とすることも少なくありません。
感受性が強い人に向いている仕事9選
では早速、感受性が強い人に向いている職業を見ていきましょう。
基本的には専門職が向いている傾向があります。
というのも、スキルに関わらず新卒で一斉入社できる会社は色んな人がいて競争もあり情報が錯綜するため、感受性が強い人にとってはかなりハードルが高いからです。
専門職であれば、取り扱う情報量がある程度限られ、独断で進められることも多いので他者によるストレスをいくらか軽減しやすくなります。
また、一般企業に就職すると勤務地も都会に集中しがちで満員電車に乗る可能性が高いことから、通勤するまでにストレスが溜まりやすいというのも理由の1つです。
1、芸術家
多くの人にはわからない感覚を駆使して芸術家になるというのはひとつの手です。
もっとも、芸術家で食べていくのは並大抵のことではありませんから、なろうと思ってなれるものでもないでしょう。
また、感受性が強いことと感性が豊かであることは似て非なるものです。
能動的か受動的かの違いと言い換えることもできます。
1枚の抽象画を見て、何か訴えるものを感じたり、どこに魅力があるのかを見極めて表現できる人は感性が豊かと言えそうです。
ですが、周りの人が理解に苦しんでいる姿を見て「意味不明な作品だ」と思ってしまう人は周囲の人に対する感受性こそ強いですが、芸術家を目指すのは難しいといえます。
独創的なものを生み出す力を持っている
先ほどの例でいくと前者で、他者と感覚が違うことを多く経験している人は独創的なものを生み出す力を持っているかもしれません。
よく聞く話ですが、同じ空を眺めていても、一方が認識している色と隣の人が認識している空には違いがあるというものです。
単に色の判別をどこまでできるかという能力だけでなく、受け止め方の違いともいえます。
夕日を美しいと思う人もいれば、恐ろしいと思う人もいるからです。
視覚的なことだけでなく、聴覚や空間認識能力、その場の匂いなども含めた認識の差異は芸術家だろうと凡人だろうと必ずあるものです。
その差異が他者と比べて大きくかけ離れていると、独創的なものを生み出しやすくなります。
アーティストかデザイナーか
芸術家になるにはそれだけ独自性が求められますが、一方デザイナーになる場合には他者との共感が必要です。
カタカナ用語になると途端にごっちゃになるのですが、アーティストとデザイナーは全く別の仕事です。
アーティストは独自の発想で全く新しいものを作ることが求められる一方、デザイナーは他者の要望を聞き入れ、共感とともに設計を行います。
わかりやすく言うと、アーティストが作るものは自分の中にある良いものであり、一般的に受け入れられるかは出たとこ勝負。