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いけしゃあしゃあとはどういう意味?...(続き2)

いけしゃあしゃあの語源


「いけしゃあしゃあ」には、語源があります。

元々「いけしゃあしゃあ」という言葉があったわけではなく、ある2つの言葉が組み合わさって「いけしゃあしゃあ」になっています。

その2つの言葉とは、「いけ」と「しゃあしゃあ」です。

「いけしゃあしゃあ」の成り立ちについて、詳しくご紹介していきます。

いけの意味


「いけ」は、その言葉だけで使うことはありません。

「いけ」は接頭語であるため、他の言葉の頭にくっ付けて使う形になっています。

「いけ」という言葉には、一緒にくっ付けて使う言葉を強調する意味合いがありますので、何かの言葉を強調したい時には、言葉の前に「いけ」を付ければ良いでしょう。

とはいえ、どんな言葉に付けても良いというわけではありません。

例えば「いけ好かない」や「いけしつこい」のように、普段からそれが1つの言葉として私たちに認識されているようなものであれば使うことがありますが、私たちが普段聞き慣れないような言葉や、使っていて違和感を覚えるような言葉であれば、それは「いけ+◯◯」のように成立した言葉ではありませんので、使うことは出来ないでしょう。

分かりやすく言えば、「いけ」をつけて使っていいのは「いけしゃあしゃあ」「いけ好かない」「いけしつこい」などで、それ以外の言葉には普通は付けることはしません。

また、「いけ◯◯」という言葉は悪い意味を示す際に使われるのが一般的ですので、例えば「素晴らしい」「感動する」などのように良い意味を表わす言葉に「いけ」を付けることもしません。

卑しめるという意味を持たせる


「いけ」は「卑しめる」という意味を持たせます。

「卑しめる」はそもそも「下品な、取るに足りないものとして見下げる」「軽蔑する・蔑む」などの意味がありますので、相手に対して本心から嫌だと思う気持ちや、卑しめる意図がある場合に「いけ」を付けた言葉を使います。

つまりはそれだけ相手の事を軽蔑していたり、見下していたりするということでもありますので、心底相手を嫌だと思う気持ちがある人でなければ簡単には使う言葉ではないでしょう。

「いけ好かない」という言葉も、「好かない」だけで使われることはあまりなく、大抵は「あの人はいけ好かない」などと接頭語が付いた状態で使われます。

「いけ好かない」とは、相手のことを心底気に入らない、嫌いだという気持ちの表れですので、性格的に自分とどうしても合わない相手や、言動がいちいち自分の癇に触って仕方がないような相手に対して用いられることが多いでしょう。

しゃあしゃあの意味


「いけしゃあしゃあ」の「いけ」が接頭語で、相手を卑しめる意味を持たせるのであれば、「しゃあしゃあ」にはどのような意味があるのでしょうか?

「しゃあしゃあ」は、言葉の響きからも分かるように、昔からの標準語というわけではありません。

また、「いけ」という接頭語は関東方面の方言だとされていますので、「しゃあしゃあ」も同じく関東方面の方言であり、江戸時代頃から使われ始めたとする説があります。

「しゃあしゃあ」には「図々しい」「厚かましい」などの意味があるとされています。

しゃあしゃあは俗語


「しゃあしゃあ」は、江戸時代に庶民の間で生まれた言葉であるため、標準語ではなく俗語の種類になります。

江戸時代の庶民たちが、日常会話の中で育んできた言葉であるため、いかにも標準語とは思えない言葉の響きや、少々乱暴な感情の込められた言葉になっています。

現代では「いけしゃあしゃあ」という言葉は公式の辞書にもきちんとその意味が載っていますが、元が俗語であることや、関東方面の方言であったことからも、「いけしゃあしゃあ」という言葉自体を知らないという人がいても、おかしな話ではないのでしょう。

「いけしゃあしゃあ」のように、元は標準語として存在しない言葉でも、庶民の間で育まれるようになった俗語が後に公式の辞書に登録されることは珍しいことではありません。

図々しい


「しゃあしゃあ」には、「図々しい」という意味が込められています。

「図々しい」とは「人に迷惑をかけても平気でいるさま」といった意味がありますので、例えば皆が並んでいる列に平気で横入りをしてくるような人のことを、「図々しい人だなぁ」などと言うことがあります。

図々しい人は、他人に平気で迷惑をかける行為を行いますが、それが他人の迷惑になっていることには無自覚なことが多いです。

例え直接誰かに「図々しいですよ」と注意されたとしても、それに対して素直に謝罪をするような人はそもそも図々しい行為をしませんので、図々しい人は人に注意をされてもそれに知らんぷりをするか、余計に反発するかのどちらかでしょう。

図々しい人はそれだけ自分勝手で自己中心的な性格をしていることが多いです。

そのためもし誰かに「いけしゃあしゃあとしているね」と言われた時には、「図々しい性格をしているね」と言われていることでもあるので、悪い感情を向けられているでしょう。

厚かましい


「しゃしゃあ」には、「厚かましい」という意味もあります。

「厚かましい」とは「行動や態度に慎みがなく、ずうずうしいさま」です。

日本人は外国人に比べると行動や態度に慎みを持っている人が多いです。

それは日本人が持つ特有の恥の文化から来ていますが、最近は行動や態度にそうした慎みを持たない人が昔よりも増えています。

ひと昔前までは、日本という社会全体が慎みを大切にし、恥の文化を尊重してきました。

そのため誰かが恥知らずな行動をとろうとしたり、また慎みのない言動をしようとしたなら、周りの人たちから総出で責められたり叩かれたりして、そうした行動をしないようにと当たり前のように教育されていました。

しかし現代ではそのような教育をしなくなっているため、人によっては恥知らずな行動を平気でしたり、慎みのない態度をとったりする人が増えています。

社会に囚われることなく、自分で好きなように生きることが尊重されるようになった反面、日本人が持つ奥ゆかしさや他人への気遣いといった、良い部分も伝わらなくなってきているため、他人に迷惑をかけても平気な厚かましい人が増えているのです。

もちろん日本人全体で見れば、厚かましい態度を取る人はそこまで多くはないのでしょう。

しかし、物事は悪いものが目立ってしまう傾向にありますので、そうした厚かましい人がいると、慎み深い人よりも存在が悪目立ちしてしまい、大きな問題のように思えてしまうことがあります。

「しゃあしゃあ」は、そうした一部の厚かましい人のことを指す言葉でもあります。

これらが合わさり”いけしゃあしゃあ”になった


「卑しめる」という意味の「いけ」と、「図々しい・厚かましい」という意味の「しゃあしゃあ」が合わさった結果、「いけしゃあしゃあ」という言葉が生まれました。