その中でも歌ったり踊ったりするのに、フィリピンから日本に呼ばれる人たちもいます。
フィリピンには、ラテン系の血が流れている人もいるので、ダンスの腕はプロでなくてもすごいんだそうです。
中には、事前にフィリピンで歌やダンスのオーディションを行って、合格すると日本に来れるなんてものもあるんだとか。
英会話講師
数はそんなに多くないですが、フィリピン人は英会話講師として日本に滞在していることも。
もともとフィリピン人の国語は『タガログ語』です。
そのため、外ではタガログ語やその他の現地語が聞こえてくるでしょう。
しかし、学校教育においては英語が中心です。
タガログ語の授業のみタガログ語が使われ、それ以外の授業は英語で行われているんだそうです。
なので、フィリピンの人は英語を話すこともでき、タガログ語やその現地の言葉を話せるのだと思います。
とはいえ、講師として日本で採用されている人のほとんどは、大学や大学院に在籍していたり、大学や大学院の卒業生です。
フィリピンでは、大学に入れる人は、一握りなんです。
なので、フィリピンでは『英語講師』などの語学学校の講師は憧れの職業に属します。
そして、フィリピンの人は明るく親しみやすい性格の人が多いので、人気なんだそう。
おういったところから需要が増えているのかもしれませんね。
学生
他の外国人に比べるとまだまだ数は少ないですが、フィリピンからの留学生もいます。
しかし、その割合は全体のわずか0.5%にしかならないそうです。
そして、日本に来る留学生の理由にも問題がちらほらあるんだとか。
日本側としては、純粋に日本語や日本文化に興味があったり、何か学びたいことがあったから日本に留学しにきているのが理想ですよね。
ただ、フィリピンはまだ豊かな国ではありません。
ある程度の富裕層でなければ、時間をかけて日本語や日本文化を勉強させてから、日本で働くという時間がないのが現状です。
そこで若い人が日本で働くために一番入りやすいのが学生ビザになってしまったりする一面もあります。
就労ビザという手もありますが、許可や手順が学生ビザとはくらべものにならないほど面倒なので、学生ビザを選択する現実があるんだとか。
そして実は、留学生も働くことができます。
週に28時間はオープンにアルバイトをすることが可能なんです。
毎日休みなく働いたとしても、一日4時間まではアルバイトをすることが可能だとすると、ビザを取得しやすい学生ビザを選択するフィリピン人が多いのも納得でしょう。
さらに夏休みなどの期間は、別の基準が設けられており、もっと働くことができるんだそうです。
学生ビザで滞在している人の中には、仕事の賃金の良さに惹かれて、難民申請をしたり学校に行かなくなり、不法就労に走ってしまう人も、残念ながら一定数いるんだとか。
こうした点を見ると、日本に来たいものの、お金に余裕のない人は取得しやすい学生ビザで日本に入国し、学校へ通いながら働いている人も多い気がしますよね。
日本での看護師国家試験制度も誕生
実は一部の外国人は日本で看護師の仕事に就くことができるのです。
看護師は、国によってそれぞれ決まった水準で試験をしている国家資格の一つですよね。
そのため、一般的には自動車免許のようにその国でもう一度取り直す必要があると考えると思います。
しかし、看護師や介護士の人手不足により、外国からの人材も必要になり、いくつかの国限定で日本の国家試験に合格した人は、日本人と同じような仕事に就ける制度があるそうです。
まず、日本政府が海外から介護士や看護師を受け入れ始めたのは、2008年のことです。
はじめにインドネシア、翌年の2009年にフィリピンからの受け入れを始めました。
細かい条件としてはこうです。
自国で看護師などの大学を卒業し、資格もクリアしている人は、まず日本で一定期間仕事に就いて、何年か後の国家試験に一発で合格しないと帰国しないといけないというだいぶ厳しめなものだったそうです。
現在では多少緩和し、国家試験である程度まで点数がとれている場合には、翌年の再受験も認められるようになったんだそうです。