近年、コミュニケーションをとることが苦手な人が増えているといわれています。
そんな他人と上手にコミュニケーションを取るのが苦手な人のことを「コミュ症」と言ったりします。
「コミュ症」は、最近ネットやテレビなどで使われるようになった言葉で、コミュニケーション障害や病気といった意味合いで使われるのではありません。
単にコミュニケーションが苦手な人のことを言うネットスラングで、『人見知り』とか『うまく人間関係が作れなかった』ときに使うような言葉です。
では、コミュ症な人にはどんな特徴があるのでしょうか?
この記事では、コミュ症の特徴やあるあるをご紹介していきます。
コミュ症とはどういう意味?
『対人恐怖症』と似ていますが、対人恐怖症は病気の一種。
対して『コミュ症』はコミュニケーション障害の略ですが、本当に障害があるわけではなく、もっと軽く使う言葉です。
自分から「私、コミュ症だから」と自分自身に対して都合のいいように使うことが多いようです。
いわばネットスラングですね。
うまく話せなかったり、人の目が気になってドギマギしてしまうときに使うことも多く、自分の逃げ道や言い訳になる言葉として利用されるともあります。
他人との会話が苦手もしくは苦痛に感じる事
コミュ症な人は、他人と他愛もない会話をすることに苦手意識を持っています。
学校や会社などで、何気ない会話や雑談をすることを苦痛に感じていて、人とどうやって接していいのかわからないという人もいます。
あがり症とは違う
あがり症とコミュ症は似ているような気もしますが、違います。
あがり症とは、周囲の視線を意識すると焦りや不安を感じてしまうという、心理的な現象です。
ドキドキして話せなくなったり、手や体が震えたり、顔が真っ赤になってしまうなど、体への影響もあります。
対してコミュ症は、もっと軽い意味合いで、緊張して上手く話せないとか、人前で話すことが苦手という人が自分のことを「コミュ症」というときなどに使われます。
ネットでは広い意味で使われている
ネットで使う『コミュ症』という言葉は、初めから無口な人だったり、別に緊張しているわけではないけど会話に参加しない人にも使います。
話をすることが好きではない人、会話が下手な人、そんな場合も『コミュ症』と言われてしまう場合もあります。
そもそも『コミュ症』の定義があやふやなので、「これがコミュ症の定義だ!」というのはないようです。
コミュ症の原因は様々
コミュ症って何か原因があるのでしょうか。
それとも生まれつきなのでしょうか。
どのような原因があるか考えてみましょう。
まず考えられるのは親の存在です。
幼いころの親の影響は絶大なもの。
一番身近にいて一番見守ってくれているはずの親から心無い言葉をかけ続けられたら、その後の成長に影響が出てしまう場合もあります。
意見を言っても否定されたり、会話をしようとしても拒否されていたりと、幼少期に親とのコミュニケーションが上手くいっていないことも原因になってしまう可能性もあります。
そうなってしまえば、言いたいことも言えないし、人とコミュニケーションをとることなど怖くなってしまうでしょう。
また、いじめや嫌がらせなどがコミュ症の原因になることもあります。
味方になってくれる友達もおらず、親にも相談できない。
ましてや先生に相談したら告げ口だと言われ、もっとひどいいじめにあってしまう。
そんな絶望的な経験をしてしまうと、他人を信用できなくなりますし、人と関わること自体がこわくなってしまう場合もあります。
そして、独りでいることを好むようになり、結果的に他人とコミュニケーションをとることが苦手になってしまうのでしょう。