人間が人間として社会を生き抜いていこうとしたら、切っても切れない関係にあるのが人との対話です。
そう「コミュニケーション」です。
この「コミュニケーション」がいい加減になったり、ないがしろになってしまうと、たちまちにして人間関係というものは音を立てて崩れてしまい、あなたはこの世の中に「孤独」「阻害」といった、言うに堪えない心の苦痛を感じてしまう事になるわけです。
簡単そうに見えて実は奥が非常に深く、長年の努力によって築き上げてきた信用も信頼も一気に壊しかねない恐るべき「魔力」をもつ「コミュニケーション」。
この「コミュニケーションが苦手な人」について様々な角度から見ていく事に致しましょう。
コミュニケーションが苦手な人6個の原因
まずはコミュニケーションを苦手としている人の原因からみていきましょう。
何故、どうしてこうもいつも自分の話し方は相手を怒らせたり傷つけさせてしまうのか?
これらの原因をじっくりみていきましょう。
全部で6個のご紹介となります。
1.愛情不足
コミュニケーションが苦手な人の原因の最初の1つ目は「愛情不足」です。
この「愛情不足」という原因、間違えてはいけませんよ。
あなたが他者から受ける愛情ではなく、あなたが他者に対して与えるべき「愛情」の事を指して言っているのです。
ではあなたがふりまかなければならない「愛情」が不足してしまう、という事はどのような事態を引き起こしどうしてそのようになってしまったのでしょうか?
これを更に掘り下げてゆきましょう。
かまってほしい
コミュニケーションが上手くできない原因の一つにあなたが一方的に「かまってほしい」というスタンスがあるからです。
そもそも、コミュニケーションというものは言葉のキャッチボールでなければなりません。
キャッチボールというものは投げたボールは必ず相手がキャッチしやすい胸の中央部に投げ返すのが大原則です。
これを行うからこそ相互の間に信頼関係が生まれるのです。
「あいつはどのような状況下にあってもきちんと俺の受け取りやすい位置にボールを投げ返してくれる。
だからあいつのことはいつでも信用できるんだ」という心理状態になれるのです。
そう、この思いがコミュニケーションと全く同じなのです。
双方が相手の気持ちを壊さずに配慮、思いやるからこそ会話が成り立つのです。
それを一方的に自分だけを「かまって」という態度で接してきたらどうでしょう?
自分はそれで満足できるでしょうが相手は全く面白くありませんよね。
話していても全く面白くない相手とどうして会話をしなければならないでしょう。
コミュニケーションが上手く運ぶ秘訣は、ほとんどがこの要因に関わってくるからなのですよ。
注目されたい
「かまって」に似たような感覚がこの「注目されたい」です。
この原因も見事に自己中、自分の事しか考えていませんよね。
そりゃあ、人間だれでも注目されたいものです。
それもいい印象で。
悪い印象だったら誰も注目されたくはありませんよね。
「あの人は頭が賢い」「あの人はイケメンだ」「あの人はカッコいい」「あの人はいい人だ」。
とにかく自分の事を褒め称えられるような言動というものは物凄く気分がいいものです。
優越感に浸れ、この世は全て自分が動かしている、というような錯覚に陥れるくらいの陶酔感に浸れますよね。
だけどよく考えてください。
相手の人に無理やりそのような事を言わさせても相手は全く楽しくはありませんよね。
これでは100%、言葉の一方通行ですよね。
キャッチボールには全くなっていません。
コミュニケーションというものは双方の気持ちが五分五分でないと成り立ちません。
自分だけの「注目されたい」願望では世の中を渡れませんよ。
自己中心的
全てのコミュニケーション苦手の人に共通する原因がこの「自己中心的」な性格でしょう。
会話というものは自分が中心になって喋ってばかりいたら例え相手が弘法大師でも成り立ちません。
聞くこと7割、話す事3割程度の人が素晴らしいコミュニケーション能力を発揮するでしょう。
コミュニケーションというものは常に相手の立場、心情などを思いやりながら続けてゆくべきものです。
相手が聞いて嫌がる内容や行いなどを延々と行われて誰が喜んでその会話に付き合うでしょう?
テレビでよくみる芸人さんのおしゃべりトークは「ネタ」であり「芸」ですからね。
一般人はそこを勘違いしてはいけないのです。
自己中心的すぎる人は相手から嫌われてしまうという事を、まずは意識することから始めたいものですね。
2.相手の目が見れない
コミュニケーションが苦手な人の原因の2つ目は「相手の目が見れない」です。
この原因を起こしてしまう人は、自分に自信が持てない人かも分かりませんね。
コミュニケーションと言うのは基本的に相手の目をしっかり見て行うものです。
これは世界広し、といえども万国に共通する人間の生まれながらにしてのルールです。
相手の目を見ずに行うコミュニケーションなど本来あり得ないのです。
近頃はネットによってチャットやLINEといった便利なコミュニケーションツールが揃っていますが、これらも実際のところは本当の意味での意思伝達手段とは言いにくいのです。
やはりお互いの意思を確かめ合うには目と目を向かい合わせて正面切って相対するしかないのです。
なのに相手の目が見れない、というのではコミュニケーションが苦手という次元を越して一社会人としての資質が問われてしまう一大事にもなりかねないのです。
不安が強い
相手の目をしっかり見られない、という事はこちら側に極度の何がしかの不安な要素があるからでしょう。
確かに不安要素があったら、まともな会話は成り立ちにくくなります。
こちら側に非があるのも同然なのですからコミュニケーションを始める前から不利な状況を抱え込んでいる事になりますね。
これでは公平な話し合いにもなりませんね。
逃げたい、避けたい気持ち
相手の目が見られない状態になると、その場を早く逃げたい、避けたい、という気持ちばかりが先走ってしまい、到底まともなコミュニケーションは期待できません。
まずは何故自分は相手の目を見て話ができないのか、その原因を突き止めることです。
元々の気の弱さなのか、それとも何か落ち度があってこちらに隠しておきたい交渉上、不利になる秘密があるからか。
いずれにしても早急に相手の目をしっかり見据えて会話を始められるよう準備すべきです。
目は口ほどにモノを言います。
自分の方をしっかり見てくれない相手と真剣な話が出来るかどうか?よーく考えてみましょうね。
3.トラウマがある
コミュニケーションが苦手な人の原因の3つ目は「トラウマがある」です。
人間の精神構造は複雑です。
特にメンタルというものは器具を使って鍛える、という筋肉のような真似は出来ません。
肉体ならば、怪我を負っても時間の経過と適切な治療を行えばいずれ治癒出来ますが心の傷というものは生半可な事ではなかなか元の元気な精神状態を取り戻せないものです。
それほど人間の心というものは繊細でナイーブなのです。
よって過去に一度でも自分の心をズタズタにされるような経験をしてしまった方は、もう二度と同じ過ちは踏むまいと、自律神経が働いて同じ轍を踏まないよう自動防御態勢に入ってしまうのです。
このようにして心に強い「トラウマ」を背負ってしまうとまともなコミュニケーションを行いにくくなってしまうのです。
過去に失敗経験があり怖い
「トラウマ」というものは己の心に恐ろしいくらいの「恐怖心」を植え付けてしまいます。
この恐怖心があらゆるポジティブな活動を阻害しあなたを安全な方、安全な方へと誘ってしまいます。
それくらい過去の失敗経験と同じ目に遭うのが怖くて怖くてたまらなくなるのです。
過剰に相手の反応が気になる
一旦、トラウマを心に背負い込んでしまうと相手との会話において、過剰なほど警戒心と臆病心が芽生えてしまいます。
自分の言った事が相手を刺激して自分の弱点を攻めてくるのではないか?と過剰に相手の反応を気にしてしまうようになるのです。
こうなってしまうともう自分では手をつけられないのです。
「トラウマ」というものは確実にあなたのコミュニケーション能力を衰退させます。
これほど人間の精神が弱いものか、と冷静に眺められるようになるまでかなりな時間を要するかもしれないでしょう。
精神の弱さを今さらどうのこうのと言っても始まりません。
時間をかけてじっくりと弱さの根源を見つけ出して解決していくしかないでしょう。
4.人との距離感がわからない
コミュニケーションが苦手な人の原因の4つ目は「人との距離感がわからない」です。
コミュニケーションというものは適度な距離感を保っていないと必ずや崩壊します。
それは人によって近い存在、遠い存在というように目に見えない「距離感」というものがあるからです。
よって人間は、それを破ってくる者を許さない、破ってくる者は意識的に避ける、という本能のような性質があるのです。
人と接する機会がなく育った
人との距離感が分からない、という人になってしまう理由の一つに「人と接する機会がなく育った」という原因が考えらます。
人と接する機会がなかった、と言われてもにわかには信じがたい話しだ、と思う人も多いでしょうね。
実際、都市や街中で育った人であればまずそのような環境にはおかれないでしょう。
しかし世間にはごく稀にそういった人間社会と隔絶された環境下で育ってしまった人もいるでしょう。
そうなってしまえば、多くのことを学習するはずの時期に「会話」というものを行ってこなかったのですから、コミュニケーションを取るための「ラングエッジ」の方に著しい欠陥があるかも分かりません。
まずはこのような環境で育ったデメリット面を払拭することが先決でしょう。
過保護な環境
人との距離感が分からない、という人の原因で最も多いものとなりそうなのがこの「過保護な環境」でしょう。
確かに幼少時から過保護な環境で育てられたら、大人になった時に相手との距離感を掴むのに苦労するでしょう。
「過保護」というものは子供の心から善悪の判断を奪い去ってしまいます。
子供の機嫌を取るために周りの大人が何でも言う事を聞いてしまうのですから子供が図に乗ってしまうのは当然の帰結です。
その子供に責任があるのではなく、そう育ててしまった親なり周りの大人たちの大いなる責任と言えるでしょう。
まあ、なってしまったものは仕方ありません。
自分で何とかするしかありません。
本人にその意識さえあるのなら改善は可能です。
人間の脳はそこまで劣っている訳ではありませんからね。
本人の猛烈な自己改革に期待しましょう。
5.対人恐怖症
コミュニケーションが苦手な人の原因の5つ目は「対人恐怖症」です。
対人恐怖症は「トラウマ」と深く関わっている部分もあります。
しかし、それとは全く関係なく幼少時からの性格をそのまま引きずってしまうケースもあります。
つまり「内気」「はにかみ屋」「引っ込み思案」「どもり」「緊張しやすい」などといった内面的な性格によって引き起されてしまう、と思っていただいた方が分かりやすいかもしれません。
対人恐怖症というものは個人差が大きい、とも言えます。
ある年齢にさしかかってきたら自然とそうでなくなるケースです。
こういったタイプの人ならば問題はないでしょう。
時間が解決してくれますからね。
問題は人前に出たら自分でもどうしようもないくらい対人恐怖を引き起こしてしまうケースです。
この場合は無理をなさらずにじっくりと時間をかけて改善してゆくしかありません。
一人で悩まずに家族など、身近な人に相談しましょう。
あるいは仲の良い友人でも構いません。
誰かに話したら気持ちが一気に楽になる可能性もありますからね。
それがコミュニケーションを取る、という始まりにつながってゆくのです。
ただ決して焦らないでくださいね。
ご自身のペースに合わせてコミュニケーションを取れるようにやってゆくことをお薦めいたします。
6.甘やかされて育った
コミュニケーションが苦手な人の原因の6つ目は「甘やかされて育った」です。
この要因は「過保護」と多くの面を共有してしまいます。
どちらのケースであっても厄介なのが幼少期から甘やかしてしまった、という事です。
健全な心身の発育が行われる過程の時に甘やかされて間違った躾や教育を施されてしまうと、成人してからでは取り返しのつかない事態を引き起こしてしまう事も否定できませんからね。
自分が一番偉い
甘やかされて育った人間が持つ意識はどれもたちが悪く手が付けられないものばかりになってしまいます。
その一つが「自分が一番偉い」という発想です。
子供のうちから周囲に対する感謝や「ありがとう」という言葉を使えなかった子供は、大人になってから間違いなく「自分が一番偉い人間だ」という意識を持つでしょう。
自分が言うことは絶対であり間違いなきもの、という教育や指導を幼い頃から受けて来たのですから仕方ありません。
これでは周囲の人たちと正しいコミュニケーションを取ることなどはなから期待できないでしょう。
まともなコミュニケーションが取れていない、と本人が気づく時が来てくれたらいいのですが。
人間は一人の力では所詮、何も出来ない、と悟ることが出来たなら修正出来る期待は大きく膨らむのですが…。
要は自分自身の生き方になってきてしまうでしょうか。
プライドが高い
甘やかされて育った人間が陥るもう一つの特徴が「プライドが高い」です。
まあ、別にプライドが高い人が全て悪い、と言っている訳ではありません。
プライドはある意味、必要です。
人間がこの荒波の世を生きてゆくためには最低限、ここからは許すことのできないプライドはあった方がいいとは思っています。
問題はそのプライドの懐の大きさですね。
自己中心的なものが支配しているプライドなのか。
周囲の人に対する敬意を忘れていないプライドなのか。
正しいプライドを持っていれば別にコミュニケーションで苦労することはありませんよ。
苦労するのは大抵、誤ったプライドを持っている場合です。
自己保身や私利私欲のプライドではまともなコミュニケーションは期待できそうにありませんね。
【プライドが高い人の特徴は、こちらの記事もチェック!】
他人を見下している
甘やかされて育った人間がなってしまう性格のもう一つは「他人を見下している」です。
「自分が一番偉い」「プライドが高い」と来たら当然の如くこの特徴も入ってこないとおかしいでしょう。
「他人を見下す」人にまともなコミュニケーションを期待してもそれは無理というものですね。
とにかく「特権階級」意識が強すぎます。
「俺はお前たちとは住む世界が違うんだ」と言わんばかりの態度。
とても一般人のコミュニケーションは出来ないでしょう。
まあ、そういった人とは一般人も離れるでしょう。
避けるでしょう。
トラブルを背負い込みたくないですからね。
とにかく幼少時から甘やかされて育てられてしまうと大人になってから取りかえしのつかない事態になってしまいます。
人間は助け合いながら社会を構成している、という発想を理解できるかどうか。
それは本人の意識に頼らざるを得ません。
コミュニケーションが苦手な人の克服法
それでは次に参りましょう。
コミュニケーションが苦手な人にとってのその克服法のご紹介です。
出来る事ならマスターしたいコミュニケーション能力。
いったいどうやったら自分も人並みのコミュニケーション能力が身に付くのでしょうか?
全部で5つのご紹介です。
1.聞き上手になる
コミュニケーションが苦手な人の克服法の1つ目は「聞き上手になる」です。
では「聞き上手」になるための方法や心得のようなものをみていきましょう。
【聞き上手になるには、こちらの記事もチェック!】
まずは聞くことに徹する
コミュニケーションを上達させるための秘訣の最もオーソドックスな方法であり、最も古来から用いられてきた手段です。
いかにして人の言う事を聞くか。
この1点です。
この部分さえ我慢して出来るようになればあなたのコミュニケーション能力は8割方成功、と言っても過言ではないと思います。
元来、人間というものはおしゃべり好きです。
自分の思いのたけや夢、願い、今日一日あったこと、自慢話、悪口や噂話など、人に言って聞かせたいネタというのは山のように持っているのが人間の業なのです。
ところが人間というものは自分の思いを人に聞かせようとは思っても、相手の言い分を聞こうという姿勢を持っている人はそうそういません。
ほとんどが自分の言いたい事だけを言って会話を終了してしまいます。
それで思う存分喋った当の本人は大満足となるのですが、たまらないのは一方的に聞かされた相手の人です。
人の話しを一方的に聞かされることほど退屈でストレスの溜まるものはありませんからね。
つまり、ここにコミュニケーションを円滑に進めていくための秘策が潜んでいるという事になるのです。
相槌をうって、印象よく
「相手の話を聞く」という姿勢は相手からは好ましく思われるでしょう。
自分の言い分を否定もせずに根気よく最後まで付き合ってくれるのです。
そりゃあ気持ちがいいはずです。
人間というものは自己主張を聞き入れられている時の瞬間というものは至極の瞬間。
天にも上った陶酔感に浸れるのです。
それをあなたが演出すればいいのです。
とにかく相手の話を根気強く聞きましょう。
途中で相槌を打ったり笑顔を入れたりして相手の気持ちに同化しているところを見せましょう。
くれぐれも毒の効いたオチを入れたりしないようにしましょう。
とにかく相手の話の腰を折らず、否定せず最後まで付き合いましょう。
この我慢強さはやがて「信頼」というものを生んでくれます。
いつしかあなたは、あれだけ苦手だったコミュニケーションというものに対してアレルギー反応がなくなり何とも思わなくなっていく自分を感じ始めるはずですよ。
2.相手の反応を気にしすぎない
コミュニケーションが苦手な人の克服法の2つ目は「相手の反応を気にしすぎない」です。
コミュニケーションというものは、双方が「五分五分」の気持ちになって初めて円滑に進んでいくものです。
どちらかが気を使い過ぎて不自然な対応を行ってしまうとどこかギクシャクした会話になってしまうものです。
まずは自分自身が相手の反応に対して、必要以上に気にし過ぎないような対応を取ることを心がけましょう。
それは気持ちを落ち着かせて相手の言い分をしっかり聞き取る効果も期待できるからです。
とにかくこちら側が過度に緊張して相手の話を聞かない事です。
あなたの過度な緊張ぶりは相手にも伝わって双方がおかしな会話に発展してしまう事になりかねませんからね。
会話を楽しむこと
会話を楽しみましょう。
これが円滑なコミュニケーションを成すための手っ取り早い方法です。
ぎこちなくちぐはぐな感じの会話では双方の言い分も気持ちも十分、相手に伝わらないでしょうから。
会話というものは言葉のキャッチボールです。
相手が投げ返してくれた言葉を汲み取り分析して、今度は相手の主張と脱線しないような返事を返していくのです。
これを延々と繰り返してゆけば立派なコミュニケーションの成立となります。
とにかく肩ひじ張り過ぎないようにしながらも、相手に対する敬意を忘れずに言葉のキャッチボールを繰り返すことです。
会話がこれほど楽しいものだったのか、と改めて感じる事が出来ると思いますよ。
3.挨拶だけでも自分から
コミュニケーションが苦手な人の克服法の3つ目は「挨拶だけでも自分から」です。
コミュニケーションが苦手と自覚しているのなら、まず何から行っていくべきか?それは「挨拶」からです。
「挨拶」こそが、全ての物事の始まりになるからです。
例え今は舌足らずで人前に出たら上がってしまって満足な会話が出来なかった、としてもファーストインプレッションとして重要な「挨拶」さえしっかりしておけばいくらでも挽回していくチャンスがあるのです。
毎日繰り返すことで慣れていこう
これは全ての人間にとって「挨拶」が人間付き合いにおける基本中の基本になることを、理解しているからです。
話し下手でも何でもいいですから、朝一番に会う人すべてに対して元気よく挨拶を行っていきましょう。
これを毎日繰り返してください。
すると不思議なもので、あれほど対人関係に不安があった気持ちがいつしか人間好きに変わっていく自分を発見するのです。
そう、元々あなたはコミュニケーションが苦手ではなかったのです。
ただ、少々引っ込み思案で会話を行う機会を減らしてしまっていたからに他ならなかっただけなのです。
毎朝の挨拶をこれからもずっと続けていきましょう。
相手からの好感度がぐんぐん上がり、コミュニケーションの楽しさが分ってくるようになるはずですよ。
4.伝えることを考えておく
コミュニケーションが苦手な人の克服法の4つ目は「伝えることを考えておく」です。
コミュニケーションというものは基本的に「アドリブ」です。
相手の思っていることやこちらの言いたいことを要約しながら瞬時に言葉に変えてゆく作業が会話となりコミュニケーションとなるわけですが、それらが苦手な人にとってはいきなりそのレベルでやっていく事は難しいかも分かりませんね。
そこで短期的な手段となるのですが、あらかじめこちらの言いたい事、伝えたい事を考えておいてそれのみを必死になって伝える、という方法です。
失敗しないようにメモしておく
ただいきなり頭の中に伝えたいことをしまっておいても、いざという本番の時に頭が真っ白になってしまってはどうしようもありませんよね。
よって自分の伝えたい内容をメモにしておいてそれを肌身離さず持っておきましょう。
こうすれば失敗せずに自分の伝えたい内容を端的に相手に言えるようになるはずです。
メモは見やすいように大きめの文字で書いておいた方が役に立つでしょう。
伝えたい内容をピッシリと細かく書いてしまうと、あとでどこに何が書いてあるのか分からなくなってしまいますからね。
言いたい事のポイントをおさえる
それともう一つ、メモというものは伝えたい事や言いたい事のポイントだけを箇条書きにしておくべきです。
メモというものは所詮、そういった役割のものです。
ノートではありませんからね。
あくまで言いたいことを伝えるための補助的なものでないとメモの役割になりませんからね。
ポイントをしっかり押さえたメモを作るよう心がけましょう。
5.話しかけやすい人を見つける
コミュニケーションが苦手な人の克服法の最後の5つ目は「話しかけやすい人を見つける」です。
苦手としている事柄に向かってゆくとき、あなたはどうしますか?
いいなり最も難しい問題から入ってゆきますか?
試験勉強に置き換えてみたら分かりやすいですよね。
得意科目と不得意科目。
まずあなたが取り組んでゆくのはどちらからでしょうか?
そう、一般的にはまず自分の得意とする分野からやっていく方が成功の確率は圧倒的に高くなるでしょう。
これと同じことがコミュニケーションにも言えるのです。
話しかけやすい人を見つけてその人と重点的に会話を行ってゆくのです。
こうすることによってコミュニケーションの全体像についておぼろげながらでも理解してゆくことです。
それをいきなりとっつきにくそうな相手を選んで会話を行ったらどうでしょう?明らかにあなたは潰されてしまうでしょうね。
相手が理論武装であなたをやっつけようとしている人物だったとしたら尚更、危険です。
そうやって相手は自己満足を得ようとしているのですからね。
会話が苦手な人が相対する相手は人懐っこい感じのする相手がベストなのですよ。
一日一回でも声をかけてみよう
話しかけやすそうな人を見つけたなら今度は積極的にあなたから声をかけていきましょう。
最低でも1日に1回は声をかけたいところです。
それで仲が良くなってお互い気の合う同志になれたらしめたもの。
会話も自然の流れでスムーズに運び当初、あれだけ嫌だった他者とのコミュニケーションに大きく関心が移る事でしょう。
会話が苦手なのならまず話しやすそうな人間を見つける。
これであなたのコミュニケーション嫌いも大きく改善するでしょうね。
少しずつ挑戦してみよう
如何だったでしょうか?「コミュニケーションが苦手」という事にスポットを当てて、
・コミュニケーションが苦手な人6個の原因
・コミュニケーションが苦手な人の克服法
という点を重点的にご紹介して参りました。
コミュニケーションというものは、言葉のキャッチボールです。
双方の言いたい事、伝えたい事をこちらの言い分ばかり優先させるのではなく、いかにして相手の気持ちを汲みながら且つ、自分の主張を相手に納得してもらえるか、がカギになるのです。
よって自分本位なものの考え方では十分なコミュニケーションにはなれない事でしょう。
それでは相手のボールを自分の取りやすい所にばかり要求し、逆に自分の投げるボールは相手の取りにくいところに投げていることになりますからね。
コミュニケーションが苦手ということは色々な社会経験値の不足が大きな要因ともなっています。
これからも失敗を恐れることなく様々な事に挑戦していき、自分の引き出しをたくさん作っていきましょうね。