よく耳にする「淡い恋」だとか「淡い色」「淡い悲しみ」という言葉は、いったいどんな意味をもっているのでしょうか?
この記事では、「淡い」とはどういう意味なのか、淡い恋の思い出や淡いの使い方などをご紹介していきます。
淡いとはどういう意味?
淡いには「①色や味、香りなどが際立たず薄いこと」「②形や光などがぼんやりしていること」「③執着心がなくあっさりしていること」「④軽々しいこと」という意味があります。
色や味、香りなどが際立たず薄いこと
薄い色合いのことを”淡い”といいます。
「これって淡い色だなぁ」と言ったのであれば、その色はほのかに色づいているだけですぐにでも消えてしまいそうな色をしていることを示しています。
また、色だけではなく、味や香りなども「淡い」という言葉で表現することが出来るのです。
味であれば、口に入れたときにほんのり味わうことが出来るけれどもその味はすぐに消えてしまう、もしくはすぐに消えてしまうほどに薄い味付けでほんのりしか味わうことが出来ないような状態をさしています。
次に香りです。
ちょっとしたときにほんのりと香ってくるけれども、それが持続しているということでもなく、持続することがあってもすぐにでも消えてしまいそうな香りの濃さのことをさしています。
要するに、色や味・香りなどが”目立つ””際立つ”ことなく、ほんのりと薄い状態でそこに存在しているということを淡いという言葉で表すことができます。
形や光などがぼんやりしていること
形や光などがぼんやりしている様子も「淡い」と表現することが出来ます。
簡単にいいますと「淡い」の反対語は、「はっきりしている」「明確である」という意味合いになります。
これを知れば、なんとなく理解しやすいのではないでしょうか。
ずばり、輪郭などがぼやけている様子、本当にそこに輪郭だとか形があるの?境目はどこにあるの?と見ていても発見できないような曖昧さ。
それこそが”淡い”んです。
また、形だけではなく光も「淡い」という言葉で表現することが出来ます。
では、想像してみましょう。
あなたは光がまったくないところにいます。
そこにずーっと向こう側から光がさしこんできました。
でもその光は強いということではなく、ほんのり光っていて今にでも消えてしまいそうな弱い光です。
そして、その光の境界線を見ることが出来ません。
強い光であれば、その光が具体的にどこから来ているのかを判断することは出来ますよね。
でもそれができないくらいにうつろで、そしてすぐになくなってしまうかのような光をしているんです。
はっきりとしていない、ぼんやりとしているものは「淡い」と表現できるということを頭に入れておきましょう。
こちらの意味も良く使われています。
執着心がなくあっさりしていること
「淡い」は、執着心がなくてあっさりしているような様子を示すこともあります。
まさにその人の「心」ですね。
心があっさりしている人、そして何に対しても流動的で本当にその人の意思があるのかどうかさえも周りからでは見抜くことが出来ない場合に「淡い」と使うのです。
そこに存在をしているものの、いつそこからいなくなってもわからないような存在感の薄い人。
そして自己主張があまり少なく、たまに自己主張をしてきたとしてもなかなかその自己主張を信じることが出来ません。
なぜならばその言葉に重みを感じられず「すぐにどこかにいってしまうのではないか」と感じさせるからなんですよね。
悪い言葉でいえば風来坊のような人、そしてよくいえば風のような人と表現することが出来るでしょう。
軽々しいこと
一つ前の項目で「風来坊」という言葉を使いましたね。
まるで風のようにあらわれて、最終的にはどこかにいってしまような人のことをさしています。