話が専門的な内容であればあるほど、専門外の人にとっては何を言っているのか理解がしにくいでしょう。
それを、身近なものに例えて話をすることで、専門外の人にも分かりやすく伝えることが出来ます。
おしゃべりな人は話が得意というイメージがありますが、単なるおしゃべりは自分の話したいことを一方的にベラベラと話すだけですので、相手が聞きやすいかどうか、理解しやすいかどうかまでは頭に入れて話しをしていません。
一方で、話が得意な人や話し上手な人というのは、聞き手の関心を惹き付ける話し方をします。
聞き手が関心を覚えるということは、それだけ聞き手に分かりやすく話をしているということですので、話し上手な人はそれだけ懇切丁寧な対応がしやすいでしょう。
そのため、自分も懇切丁寧になりたいと考えている人は、話しをする時には出来るだけ相手に分かりやすく話すことを意識しましょう。
5、雑に扱わない
自分の心に余裕がない時には、つい周りのことを雑に扱ってしまいがちです。
自分が仕事で忙しいと、誰かに相談を受けた時に心ここにあらずで適当にアドバイスをしてしまうことがあり、もしも相談を持ちかけた人が深刻な悩みを抱えていたとしても、それに気付けないことがあるかもしれません。
また、心に余裕がないと笑顔を失くしてイライラしてしまいがちですので、話しかけた人につい八つ当たりをしてしまったり、きつい対応をしてしまったりすることがあるかもしれません。
後になって自分の対応を反省しても、相手は自分が受けた言動や態度をしっかりと覚えていますので、「この人は自分を雑に扱った」と感じていることでしょう。
自分の心に余裕がないと、ついつい相手のことを雑に扱ってしまいがちですが、そういう時にこそ自分で意識して行動するように努めましょう。
6、笑顔を心がける
懇切丁寧な人は、行動で細やかな気配りを示すだけでなく、常に笑顔で人と接しています。
笑顔には人に安心感や好感を与え、相手の気持ちを良くさせる効果があります。
懇切丁寧な人の気遣いや心配りというのは、相手の気持ちに対しても向けられていますので、相手の気持ちを明るく、安心させるために常に笑顔でいるように心がけているのです。
そのため、自分も懇切丁寧な対応がしたいと思ったら、笑顔を心がけるようにしましょう。
人によっては自分に心無い言葉をかけてくる人もいるでしょうし、こちらが不快になるようなこともあるでしょう。
しかし、それらの感情を上手く隠して笑顔で接することが出来れば、周りに与える印象もよく、また何かあった時にも味方を作りやすくなります。
笑顔は処世術の一つでもありますので、どんな相手に対しても常に笑顔でいられるように意識して練習しましょう。
7、懇切丁寧な人の素振りを真似る
自分が理想や憧れに近づきたいと思ったら、それに最も近い人の行動や素振りを真似しましょう。
よく、「成功したければ、成功者の真似をしろ」という言葉を聞きますが、自分が成功したいと思ったら、実際に成功者の真似をするのが一番でしょう。
それは成功者が乗っている高級車に自分も乗れとか、成功者の泊っているホテルに自分も泊れとか、そういうことではありません。
成功者の側にいることで、成功者の考えや行動、素振りなどを間近で見ることが出来ます。
金銭的な部分は自分ではどうすることも出来なくても、成功者のそうした素振りを真似ることによって、自らも成功者に近づくことが出来ます。
懇切丁寧な人の場合も同じです。
自分が懇切丁寧になりたいと思ったなら、実際に懇切丁寧な人の真似をすることで、「懇切丁寧になるにはどうすれば良いか」ということに自分で気付けるようになります。
懇切丁寧な人の振舞いから、その人の考えを探ったり、時には自分で聞いたりして、懇切丁寧な対応が出来るように少しずつでも努力していきましょう。
8、自然とできるようになる
懇切丁寧になることは、特別難しいことではありません。
一番の近道は懇切丁寧な人の行動や素振りを真似ることですが、人の振舞いや考えには個人差がありますので、自分とその人が合わない場合には、真似をすることに抵抗を覚えることもあるでしょう。
誰の真似もせずに自分で懇切丁寧さを磨いていきたいと思ったら、日頃から「懇切丁寧になろう」という気持ちを常に持って行動するようにしましょう。
自分で意識し続けることによって、次第に行動が変わってきます。
そしていずれは自然に出来るようになりますので、「自分にもなれるだろうか」と心配を抱く前に、まずはがむしゃらに懇切丁寧を目指して頑張りましょう。
9、ビジネスマナーを身につける
懇切丁寧とビジネスマナーとは一見関係がないように思えるかもしれません。
しかし、ビジネスマナーとは会社でのみ使うものではありません。
ビジネスマナーを身に付けておくと、会社以外だけでなく、外で人と会う時や、どんな場所であっても、品のある丁寧な対応が出来るようになります。
例えば名刺の交換の動作1つでも、会社外で知り合った人と交換する際にビジネスマナーがしっかりと身に付いていると、相手に「マナーのなっている人だな」と好感を抱かせることが出来ます。