好きな人ほど誘いづらいというのが多くの人の心理です。
この傾向は男性の方が多いとも言われていますが、女性でも好きな人を目の前にすると恥ずかしくて挙動不審になったり、思いを伝える勇気が出ていない段階で好きなことがバレたくないと思ってしまうので誘えなくなります。
また、断られた時のことをつい想像してしまうというのも相手を誘えない理由の1つです。
気になる人、友人レベルなら断られても「じゃあ次誘おう」「別の人を誘おう」とすぐに切り替えられます。
しかし好きな人に断られると、それが例えスケジュール上の都合であっても「実は嫌われているのではないか」と勘繰ったりして精神的ダメージが大きいのです。
「気になる」は知るだけ、「好き」は共有したくなる
これには2つの意味があります。
1つ目は、気になる人の場合はその人が何を考えているのか、何が好きなのかを単純に知りたいという思いに留まりますが、それが好きな人の場合はその人の考え方を自分にも取り入れたり、好きなことを一緒にやりたいと思うようになるという意味です。
また更に気持ちが大きくなると、「自分の好きなものも受け入れて欲しい」「自分の考えを理解してほしい」というように、相手にも共有を求めるようになります。
2つ目は、自分が知り得た有益な情報を伝えたくなるかどうかです。
例えば相手が辛い食べ物が好きだということを知っていて、たまたま友人と行ったレストランの料理が辛くて美味しかったとき、そのことを教えてあげたくなるかどうかを考えてみましょう。
後日相手に会った時に思い出して「そういえばこの前行ったレストランがね」と話し出す程度なら気になるレベル、レストランにいる間も相手に伝えることを想定して写真を撮ったり、即座にメッセージを送るなど相手のことを考えて行動しているなら恋愛感情と言えます。
気になるは見て満足、好きは自分は見て欲しい
アイドルとして好きなのか、振り向いてほしいかの差といえば分かりやすいでしょう。
ほとんどのアイドルファンは、アイドルに対して振り向いて欲しいとは思っていません。
CDやグッズを大量に購入し、貢ぎ、崇め奉ることはしても、その思いは一方的なままでいいと考えます。
これはアイドルのことを異性として魅力的だと思っているのとは別に、作られたキャラクターであることを本心では理解している、あるいは人間関係が発生しないからこそ純粋に思い続けられることを知っているからです。
しかし、恋心となるとそうはいきません。
人間関係を構築し、より仲良くなりたい、近づきたいと考えます。
そして、自分のことを見てもらえるように振舞うようになります。
アイドル狂信者がストーカーじみたマネをしてしばしば逮捕されるのも、アイドルとして好きだったのが恋心に変わってしまったからです。
こうなると自分のことを見てもらえるまで頑張ろうとし、アイドルとファンの垣根はなかなか越えられないことから手段を選ばなくなるのです。
ただ、そこまでの手段には至らない人がほとんどです。
女性であれば、自分が好きなメイクやファッションよりも好きな人の趣味に合わせるようになったり、言葉遣いや声色が変化するといったあくまで好かれるための努力の範疇といえます。
このように、自分が好きなことより相手の好きなことを優先するようになれば恋です。
気になる相手から好きな相手になるきっかけ
気になるという感情が恋の前兆であることも少なくありません。
それがはっきり恋だと自覚できたときは自然とドキドキしたり、相手の言動に一喜一憂するなど感情のコントロールが上手くいかなくなったりします。
徐々に恋心へと変化していくことが大半ですが、それでも恋と自覚するには何かしらのきっかけがあります。
どのようなパターンがあるかチェックしてみましょう。
好きな人として意識された
「気になる」から「好き」に移行したのか否か曖昧な頃も、自分のことを見て欲しいという気持ちは既に高まっていたりします。
そんなとき、相手からの好意を感じて嬉しいと思えば恋を自覚するでしょう。
男性はあまり面と向かって「好きだ」とは言わない傾向がありますが、それでも好意を感じられる言動はあります。
優しい視線を感じたり、「一緒にいると楽しい」という言葉だったりと表現は人それぞれですが、明らかに他者への接し方とは違うと分かったとき、特別になれたことを確信して嬉しいと思った時が「好き」を自覚するきっかけとなります。
とは言え男性の「好き」は女性の「好き」より幅が広いので、本命彼女になれるほどの好意なのかどうかは明確な言葉がない限り分かりません。
結婚まで考えるほどの感情なのか、ただ恋人になってほしいのか、それとも短期的にまずはお試ししてみたいのか、はたまた一夜限りに関係なのか、これら全てが「好き」の範疇です。
将来のことを話した
単にそれぞれの夢や目標を語るだけなら友人でもあることですが、将来像を描いた時相手の存在が含まれていれば好きだということを自覚するでしょう。
相手が語る将来の中に自分が含まれているなら尚更です。