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末恐ろしいとはどういう意味?良い意...(続き2)

優れた才能がある人物に対して使われたり、将来が楽しみな子どもに対して使われたりする際には、大半がこのように良い意味として使われていますので、その表情や声色からも良い意味だと感じ取りやすいでしょう。

「末恐ろしい」の悪い意味

「末恐ろしい」という言葉は本来、将来への不安やこの先どうなるか分からないといった、恐ろしさの意味を持っていますので、当然悪い意味としても使われることが多いです。

先にも挙げたように、先のことなど誰にも分かりません。

もしかしたら明日突然交通事故に遭ってしまうかもしれませんし、1年後には大病を患ってしまっているかもしれません。

そうした良くない未来ばかりを考えてしまう人は、本当に恐ろしさや不安などから「末恐ろしい」と使うことがあります。

ポジティブな性格の人は基本的に何事にも前向きですので、将来やこの先の未来について考える時にも、あまり悪い未来を想像することはありません。

もしも今の生活が絶好調に送れているというのなら、この先も良い意味として末恐ろしい気持ちになるかもしれませんね。

しかし一方で、ネガティブな性格の人は、何事に対しても後ろ向きで消極的ですので、物事を悪く考えてしまうことが多いです。

明日や明後日、1年後や10年後に自分の人生は破綻してしまっているかもしれない、事故や病気でまともに生きていけていないかもしれないと、悪い未来ばかりを想像してしまいますので、本当に不安な気持ちから、末恐ろしいと思ってしまいます。

ネガティブな思考の人ほど、「末恐ろしい」という言葉を悪い意味として使うことが多いです。

先行きが不安


誰でも一度は、自分の人生に不安を抱いたことがあるでしょう。

早ければ受験先に不安を抱いたり、または就職先に不安を抱いたりすることがあると思います。

しかし、受験にせよ就職活動にせよ、いずれは終わりが来るものです。

どこかの学校に受かれば進学することになりますし、選り好みをしなければきっとその内どこかの会社に就職できることでしょう。

もしくは、フリーターとして生活していくのかもしれません。

どんな人生になるのかは、自分自身の選択によって決まります。

ですから、自分で決めた道であれば絶対に後悔はしないと考えがちですが、実際には後悔することもありますし、現状に満足していなければ、自分の先行きに不安を抱いてしまうでしょう。

先行きに不安を覚えてしまう大抵の理由は、自分が働けなくなってからの未来を想像するからです。

例えば5年後、10年後であればまだ何とか生活を送っている自分の姿を想像することが出来るかもしれません。

しかし、現状に満足していない状態で何十年と先の未来を想像した時に、老いて働けなくなった自分が果たして立派に生活していけるのかどうか、それに対して大きな不安を抱く人はとても多いです。

そして先が不安だからと、今の人生の送り方を必死になって改善させようとする人もいれば、悩んでばかりで何とも出来ない人もいます。

そして後者の人の場合、先行きに対する不安はいつまで経っても消えることはないため、先のことを考える度に、末恐ろしいと思ってしまうのでしょう。

「末恐ろしい」の使い方

「末恐ろしい」は、どのような時に使うのでしょうか?

意味が分かっていれば、何となく言葉も扱うことが出来るようになりますが、うっかり間違った使い方をしてしまうと相手に誤解を与えてしまうはめになるかもしれません。

そのため、どんなタイミングで使えば良いのかも予め知っておきましょう。

「末恐ろしい」という言葉は、基本的には人に対して使うことが多いです。

しかし時には人ではない物や現象などに対しても、使うことがあります。

明確に「これには使っていいが、これには使ってはいけない」という決まりはありませんが、言葉を使っていいものと、使ってしまうと不自然に聞こえてしまうものもありますので、どんなものに対して使うのかを知っておくと、目安になるかもしれません。

以下に使い方をご紹介していきます。

良い意味での使われ方

「末恐ろしい」は良い意味も持っていますので、当然良い意味として使うことができます。

例えば人や現象、物事などに対して、それが将来的に自分や周りの人たち、社会全体に対して良い効果や結果をもたらすことが予想される場合には、良い意味としての「末恐ろしい」を使うことが出来るでしょう。

そのため例えば、悪いことをしている子どもよりは、善いことをしている子どもに対して使うことが多いですし、先行きが不安なものよりは、先行きが期待出来るものに対して使うことが多いでしょう。

「末恐ろしい」という言葉を耳にする人たちも、そうした人や現象の先行きに対する期待があるかないかによって、良い意味で使われているのかどうかを判断します。

このまま売上げが伸びていくと末恐ろしいことだ

例えばある会社の業績が、年々増加傾向にあるとします。

自社で製作している商品の売上げが伸びているため、自然と業績も右肩上がりになっていますが、このような状況で「このまま売上げが伸びていくと、末恐ろしいことになるなぁ。」と使うことがあります。