そしてここで、一番ショッキングな事を伝えなくてはならないのですが…、
厳密に言うと、女性ホルモンであるエストロゲンを増やす事は出来ません。
しかし、諦めるのはまだ早い!
一方で、この女性ホルモンの減少に対しての様々な対策は可能になります。
つまり、エストロゲン減少に対しての対策をしっかりする事で、これから先も美を保ち続ける事が出来る訳です!
なので、「エストロゲンを増やす」ではなく、「エストロゲンの量を維持(=コントロール)する」「足りない分のエストロゲンを補う」という考え方に変えた方が良いかもしれませんね。
特にエストロゲンの分泌量が正常な人は、それ以上増やしてしまうと、先程も説明した様に、逆に不調を引き起こす恐れがあるので、気を付けなければなりません。
女性ホルモンの分泌量は年齢的な衰えに加え、生活環境にも左右されやすい繊細なものです。
例えば、引っ越しなどで周りの環境が変わったり、生活リズムの乱れやズレによっても、エストロゲンの分泌量は低下します!
そこで、エストロゲンの分泌量を保つ為にも、規則正しい生活とバランスの良い食事を摂るといった事を、普段の生活で心がけるのが重要になるでしょう。
また、体を温め冷やさない様にする事も大切。
血行が悪いと女性ホルモンにも影響します。
ストレッチやマッサージ、入浴(湯船にゆっくり浸かるのが理想)などで、身体の末端(手先&足先)までしっかり温めるのがポイントですよ。
それから、「女性ホルモンを補う」という点では、“女性ホルモン補充療法”や“食べ物で女性ホルモンに似た働きをする成分を摂取する”といった方法もあります。
簡単なのは日々の食事で補う方法でしょう。
女性ホルモンの分泌を促す効果のある栄養素と言えば、タンパク質と鉄分です!
特にタンパク質は、女性ホルモンを分泌する健康な卵巣を作る働きをします。
赤身の肉や魚などの動物性タンパク質と、豆腐や納豆などの植物性タンパク質をバランスよく摂りましょう。
イソフラボンを摂取する
美容に詳しい人なら一度は耳にした事もあると思いますが、ポリフェノールの一種でもある“イソフラボン”と呼ばれる成分は、女性ホルモンと似た働きを持っていると言われています。
イソフラボンの主な働きは…
・エストロゲン分泌の促進
・美肌効果
・更年期障害の症状を和らげる
・骨粗鬆症の予防
そして、イソフラボンが豊富に含まれているとされているのが、“大豆製品”です!
例えば、
・豆腐300g(1丁)当たりのイソフラボン含有量は、木綿豆腐で約84mg、絹ごし豆腐で約76mg。
・豆乳1パック(200g)当たりは約41mg(※メーカーにより異なる)
・納豆1パック(50g)当たり約40mg。
・きな粉大さじ2杯(12g)当たり19mg。
その他にも、厚揚げ・油揚げ・味噌・醤油などがあります。
比較的、手軽に摂取出来る食品が多いと思うので、日々の食事の中で意識して摂りたいものですね。
ただし、過剰摂取には気を付けて下さい!
「エストロゲを増やしたい!」という思いで、大豆製品ばかり食べても、体調を崩してしまう恐れがあります。
イソフラボンの1日の目安摂取量は、約75mgです。
これは、豆腐約1丁分、納豆であれば2パック程度の量に相当します。
女性ホルモンの分泌を効果的に促す為には、バランスの良い食事が欠かせないという事も忘れずに!
ストレスを溜めない
上でも説明した通り、強いストレスがかかると、ホルモンバランスは乱れてしまいます。