せせこましい人は、とにかく「自分が、自分が」という考えをしている人が多いのかもしれません。
6.自分の本当の力が出せない
常に目先のことに囚われて、必要以上に慌しくしていると、自分の本当の力が出せなくなってしまいます。
例えば10分間スピーチをすることになった時、落ち着いてゆっくりと時間いっぱい使ってスピーチをすれば、自分の話しが相手にも伝わりやすく、また聴きやすく話すことができるでしょう。
しかし、「10分間しかない!」と焦ってしまうと、短い時間の中であれもこれも伝えようとして早口になったり、支離滅裂で起承転結が上手くまとまらなかったりするスピーチになってしまいます。
そうなると、聴く側も何を言いたいのか話が理解し辛くなってしまいますよね。
本当は聴き手を納得させるだけのスピーチができる人でも、せせこましい性格をしているとそれが原因となって、本来の実力を半分も発揮できなくなってしまうことがあるでしょう。
7.笑顔が少ない
常に焦っていたり、心に余裕がなかったりすると、自然と笑顔が少なくなってしまいます。
余裕がないため表情にも笑みを浮かべるだけの余裕がなく、常に切羽詰まったような、必死な焦りの顔つきになってしまいます。
常にそんな表情をしていると、いかにも「話しかけるなオーラ」が出てしまいますので、周りの人たちも話しかけにくくなってしまうでしょう。
また、笑顔が少ないと無愛想な印象にもなってしまいます。
そのため、対人関係やコミュニケーションをはかる際にも支障になってしまうことがあるでしょう。
8.何事も心から楽しめない
心に余裕がない人は、何事も心から楽しむことができません。
なぜなら常に焦りや苛立ちなどの感情に心を支配されていますので、何かを楽しもうとする心の余裕もなければ、「楽しみたい」という思いもわいてこないでしょう。
人生は辛いばかりではやっていく気力を失ってしまいますし、楽しみや充実感、達成感などがなければ人生に張り合いも持てませんよね。
自分が何を目標にして生きているのか、何をしたくて一生懸命に働いているのかなど、そうした生きる目的すらも見失ってしまいがちです。
そうなれば、ある時突然何もかも疲れてしまい、すべての気力を失ってしまう人もいるかもしれません。
9.余裕がないので視野が狭い
せせこましい人は、常に気持ちに余裕がないため、物事に対する視野もとても狭い人が多いです。
自分が何か気になることがあったり、目先の不安や課題があったりすると、そればかりが気になってしまい、何をしていてもそれ以外のことはまともに目に入らなくなってしまいます。
そのため例えば、接客をしている時に他のことが気になってしまうと、接客対応が適当になってしまったり、お客様の意見を聞き逃してしまったりして、トラブルの原因になってしまうことがあります。
視野が狭いと重大なことを見落としてしまいがちですが、本人は自分の視野が狭いことにも気づけていないことが多いです。
10.内容よりも速さを重視してしまう
せせこましい人は、内容よりも速さを重視する傾向があります。
一般的には速さも大切ですが、それ以上に内容の充実さが重要とされています。
例えば同じ仕事をAさんとBさんに上司が頼んだとします。
Aさんは納期の期限よりも3日も速く仕事を提出しましたが、その内容には粗が多く、提出した後で何度もミスを修正しなければならなくなってしまいました。
一方のBさんは、期限をいっぱいまで使って仕事を提出しましたが、その内容はしっかりと充実していてミスもありませんでした。
スピードだけで内容の荒いAさんと、納期いっぱい使って内容をきちんとまとめたBさんとでは、上司がどちらを評価するかは一目瞭然でしょう。
せせこましい人は、内容の充実さよりも、とにかくスピードばかり重視してしまう傾向があります。
11.人に対して厳しい態度をとりがち
せせこましい人は、自分のことは棚に上げて、他人に対しては厳しい態度をとりがちです。
自分は何かと忙しく、バタバタしていることが多いため、自分だけはいつもきちんと働いている、自分だけはしっかりやっているという、根拠のない自信を持っているのかもしれません。
そのため自分のことは認めている反面、のんびりしている相手に対しては、「もっとしっかりしてよ。」と厳しい態度をとることが多いです。
他の人からすれば、「あの人は勝手に1人でバタバタしているだけだ」としか思えないことでも、当の本人は「自分だけはちゃんとやっている」と思い込んでいることが多いです。
「せせこましい」の正しい使い方・例文
せせこましいは、空間的、物質的な意味として使われることが多いですが、他にも思考的、精神的な意味として使われます。