このブログ主も「一日一捨」を掲げて、家の中のゴミを次々と片付け、某リフォーム番組を文字って、投稿を展開する、「コツコツ系・汚部屋対策ブログ」。
毎日クローゼットや、棚のひとつを取りあげ、内部のいらないものをごっそり片付け、最後はゴミ袋に入った大量のゴミと共に、すっきりした収納スペースを画像で見せてくれます。
毎日コツコツ掃除とゴミ捨て、でもたまに思い入れある品が出てきて、思わず立ち往生。
前途多難なゴミ捨て計画ですが、ブログ主の努力と苦悩が同時に見られます。
※URL:http://katadukeyakko.blog.jp/
なぜ片付けられないのか
ここまで、いろいろな方の生活に沿った実際の体験に基づいた「汚部屋」について観てきましたので、何となくの「汚部屋」の様子は分かったかも知れません。
では、どうして「汚部屋」になってしまうのか?どうして人は部屋を片付けられないのか?
次からはいよいよ「汚部屋」になってしまうメカニズムを皆さんと一緒に探っていきたいと思います。
溜め込もうとする心理
まずは何と言っても、「もったいない」、「いつか使う」、「面倒臭い」などから来るゴミや使わないものへの「溜めこみ心理」、いわゆる「溜めこみ癖」です。
掃除は好きな人もいますが、そもそも「汚部屋」になってしまう人はこの「掃除が非常に下手」であることは言えると思います。
というよりも、掃除に行くまでに「いろいろと理由をつけて、結局やらない」と言う事もあるかと思います。
「面倒臭い」、「今日は止めて明日しよう」、「明日は止めて週末しよう…」、とこういった面倒臭い心理から徐々に「溜めこみ癖」がついていき、それを大義名分に次は、「掃除が面倒臭い訳ではなく、これはいつか使うから…」、「これはゴミじゃなくて、便利なモノ…」などと変わっていき、今のどうしようもない「汚部屋」の姿になっているのではないでしょうか?
何かと体のいい理由をつけて、厄介な「溜めこみ癖」が付いてしまうその前に、毎日少しずつでもいいので、要らないものはすぐに捨てて、スッキリとした毎日を送りたいですね。
「損したくない」という不安を持っている
そして、一つこの「溜めこみ癖」に付け加えるなら、まだ「面倒臭い」から来る「溜めこみ癖」は良いと思うのですが、「もったいない」から来る「溜めこみ癖」は結構厄介と言えます。
まだ前者の場合なら、自分が悪いことが分かっていると思われるので、自分の怠惰な習慣を正す力や、きっかけがあればまだ治ると思います。
しかし後者の場合、「もったいない」からこそ、何処かから新たに物を持ってきてしまうという心理なので結果、どんどんどんどん家に物が増えてしまいます。
しかも、その「何か」を家に持ちこまない事が「損な事」、強いて言えば「悪い事」と認識しているので、これまた厄介です。
「家に持って帰らないこと」が、逆に「悪い事」と思っているからです。
ですから「もったいない・溜めこみ症候群」の方は、自覚症状もない方が結構いらっしゃるかも知れませんね。
たしかに、ポケットティッシュ、100円ライターや、コンビニ・飛行機等で貰えるおしぼり、ホテルに泊まった時の歯ブラシや、ヒゲソリ、化粧品等のアメニティグッズなどなど、世の中には意外と「タダ」で貰えるものが結構あります。
しかしそれを家に持ち帰って使った試しがありますか?ほとんどが、「いつか使う」と一向に陽の目を見ないまま、棚や物置の奥の奥にしまわれ、冷蔵庫や電子レンジなどの上に無残に置かれ、あなたの部屋の景観を無駄に損ねてはいないでしょうか?
いつか使うと言って、1年もそれらを使わなかったら、もうそれは永遠に使わないものではないでしょうか?使うとしても一つや二つで十分です。
また欲しくなったら貰ってこればいいのですから…。
いらないものは捨てましょう、今日から捨てましょう。
そうすればあなたの部屋も晴れて「汚部屋」卒業です。
物が捨てられないという心理
溜めこみ癖を治せたら、次に「処分をする癖」を付けましょう。
重要な書類などは給与明細や、領収書なども含めて「確定申告」等で用いますから、「1年」は原本を持っておいた方が良いですが、その役目も終わったら徐々に捨てていかなければなりません。
そうしなければ当り前ですが「どんどんどんどん物が溜まって、部屋が汚部屋になってしまう」という訳です。
こういった心理に入ってしまうのはいくつか原因があるかとは思いますが、次にその一例を出してみました。
心の”穴”を埋めようとしている
人は寂しさや、ストレスなどの心の隙間を物で埋めようとする心理があるそうです。
一人で居る孤独感から、部屋を物で満たして安心する一種の「精神安定剤」として捉えている人もいらっしゃるようです。
また、医学の世界でもこの問題を病気として捉えてる一面もあり、近年、強迫性障害の一種である「強迫的溜め込み」として問題視されています。
この「強迫」とは、無駄に強過ぎるという意味で、「物が捨てられない」、「いらない物を買ってしまう」、「物を無性に集めたくなる」といった気持が異常に強くなってしまい、最後にはこの気持ちが自分では収拾が付かなくなってしまう「病気」につながります。
この病気は、通院することで改善されるようですが、放っておいても治る可能性はとても低いので、自覚症状がないとなかなか完治には厳しい障害がいくつもあるかも知れません。
「おかしいな?」と思ったら、まず専門家の方の話だけでも聞きに病院へ行きましょう。