人の性質を表す言葉にはいったいどのようなものがあるかご存知でしょうか。
素直や誠実、穏やか、優しいなど、言われるととても嬉石言葉もあれば、悪口のように聞こえることもある、悪い性質を表す言葉というものもあります。
例えば、「性悪」と聞いたときにはどのようなイメージになるでしょうか。
揶揄の意味を込めて言っていることもありますし、皮肉を込めて言われることもあるでしょう。
本気で罵るような意味合いで使われることもある言葉ですが、どちらにせよ、性悪と言われたときに、それが褒め言葉であることはほとんどありません。
性悪というのは、人の悪い性質に対して使う言葉だからです。
ここでは、性悪と言う言葉について、また、性悪と言われてしまうような性質について見てみることにしましょう。
性悪と言う言葉は、人の悪い性質について語るときにぴたりとはまる単語です。
覚えておいて損はありません。
性悪とは
そもそも、性悪というのはいったいどのような意味を持っているものなのでしょうか。
性悪と言う言葉の持っている意味が分かれば、性悪な人についてもきちんと理解することができるはずです。
ここでは、性悪と言う言葉について見てみることにしましょう。
自分の持っているイメージが違ったという方も、知ってはいたけれど説明はできないという方も、もう一度意味を見て勉強してみてください。
また、「性悪」という単語の読み方や、読み方によって変わる意味についても見てみることにしましょう。
性質の悪いこと
性悪の一番の意味としては、性質の悪いことというものがあります。
その人の持っている性質が一般的に悪いと言われるものであれば、性悪という言葉で表すことができます。
「性質が悪い」と言われる言動の中に、具体的な指定はありません。
そのため、実際に性悪と言われるような「性質の悪いこと」の中にはかなりの幅があると考えても良いのではないでしょうか。
性悪という言葉で表現される事柄が、それによって全く異なるということもあるのです。
もちろん、どれも性質が悪いということには間違いありませんし、誰から見ても悪いと思われるようなことを性悪という言葉を使って表現するというところは共通しているでしょう。
悪いと思われる具体例には幅があるものの、それに対する評価にはそれほど幅がないと考えると間違いありません。
性質の悪いさまや、その人
性悪というのは、「性質の悪いこと」という意味だけではなく、「性質の悪いさま」や「性質の悪い人そのもの」を指すこともあります。
要するに、性悪というのは、人に対して名詞的に使われることもあれば、事物に対して形容詞的に使われることもあるということですね。
性質が悪いという状態を表現しているだけではなく、その人自身を示すこともできるというのが便利な言葉だと言えそうです。
「性悪」と一言言えば、それだけでどの程度の質の悪さであるのかということが分かってしまうというところも便利な言葉ですし、その言葉で表された場合には、悪口を言われていると思って間違いないでしょう。
「しょうわる」?「しょうあく」?「せいあく」?
ところで、この「性悪」ですが、読み方は銅なのでしょうか。
「しょうわる」と覚えている人もいれば「しょうあく」「せいあく」と呼んでいる人もいるかもしれません。
正解は「せようわる」と「せいあく」なので間違えないようにしてくださいね。
また、「しょうわる」と「せいあく」では若干意味が異なります。
「しょうわる」の方は「その人の持っている性質が悪い」ということになりますが「せいあく」は「人間の本質的なものが悪い」という意味になります。
性悪説、性善説という文脈で語られるようなときには「せいあく」と読むということですね。
最も、普通の文脈の中では、基本的には「しょうわる」読みが多くなります。
こちらの読み方を覚えておくと良いでしょう。
性悪の類語や関連語
性悪と言う言葉には色々な意味がこめられることが多いということをご紹介してきました。